ビルトインキッチンとは?さまざまな設備をご紹介
ビルトインキッチンという言葉を聞いたことがありますか?キッチンと一言で言ってもさまざまな種類がありますが、中でも「ビルトイン」に注目して機器やメンテナンスをご紹介します。キッチンリフォームをご検討の際は、ビルトインキッチンも
◼ ビルトインキッチンとは
ビルトインキッチンとは、コンロなどの機器が組み込まれて一体となっているキッチンのことをいいます。キッチン家具と設備機器の寸法を合わせて組み込めるようになっているシステムのことであり、メーカーごとに寸法の選択肢が決められています。
一般的にシステムキッチンと呼ばれるキッチンは、コンロやシンク、調理台を天板でつないだビルトインキッチンであることがほとんど。天板はステンレスや人造大理石などの素材から選ぶことができ、収納のための引き出しも埋め込まれています。
◼ ビルトイン機器
設備機器が組み込まれているキッチンのことをビルトインキッチンということをご紹介しました。「ビルトインコンロ」と呼ばれるようにビルトイン機器の中でも一般的なコンロの他に、どのような機器をビルトインすることができるのでしょうか。
・コンロ
コンロは、ビルトインコンロとナイスアップコンロ、テーブルコンロの3種類に分けられます。キッチンの天板にコンロが埋め込まれている状態をビルトインコンロといい、天板につなぎ目がなくフラットになっているのが特徴です。ナイスアップコンロは、コンロ台とコンロが一体になっている点ではビルトインコンロと似ていますが、天板につなぎ目があるのが違いとなります。コンロ台に据え置きでコンロが置かれているタイプをテーブルコンロといいます。
さまざまな機器をビルトインすることができますが、中でもコンロは最も一般的な機器です。天板でシンクや調理台と一体になっていることから、キッチンの見た目や利便性を左右する大きな要素となります。コンロの天板はホーローやガラス、ステンレス、アルミなどの中から、ゴトクはステンレスやホーローから素材を選ぶことができます。それぞれ見た目はもちろん、お手入れの仕方も異なるため選ぶ際には注意が必要です。
・オーブン
料理が好きな人にとって憧れの設備ともいえるビルトインオーブン。キッチンにオーブンを置いている人は多いかもしれませんが、ビルトインオーブンはコンロの下に埋め込むタイプのことをいいます。オーブンをキッチンに置くためにはスペースが必要ですが、ビルトインにすることでキッチンをすっきりした印象にすることができます。
ビルトインオーブンのメリットは、ガスの強い火力で調理することができること。調理時間が短縮されるだけではなく、料理が美味しく焼きあがります。その一方でコンロ下の収納スペースが減ってしまうことやコンロと同じメーカーに揃える必要があることがデメリット。設置費用が高額であることもあり、メリットとデメリットを考慮した上で採用を検討する必要があります。
・食器洗い乾燥機
料理は好きでも洗い物が苦手という人も少なくありません。洗い物にかかる手間や時間を節約できる機器として人気なのが食器洗い乾燥機。汚れや食器を一つ一つ手洗いするのではなく、自動で洗浄、乾燥してくれる便利な機器です。シンク横に置く据え置き型とキッチンに組み込むビルトイン型があります。
ビルトイン食洗機は、据え置き型と比べて洗浄時の音が静かである特徴があります。設置費用は据え置き型よりも高くなりますが、持ち家であったり家族構成が変わる予定がなかったりする場合におすすめです。賃貸であったり家族が増える予定がある場合は据え置き型を使用してから、家を購入する際にビルトインを検討すると良いでしょう。
食洗機は大量の水を使うのではないかと思われる人もいるかもしれませんが、手洗いよりも少ない水の量で洗うことができます。冬場に洗い物で手が荒れるのを防止できる点や高温で洗うことから衛生的である点が食洗器のメリット。共働きや子育てで忙しいご家庭で重宝する機器の一つです。しかし食器によっては食洗機を使用できないものもあるため注意が必要です。また食洗機に入れる前に予洗いをしなければ汚れが落ちない場合もあること、洗浄や乾燥には約1時間かかることなどを頭に入れておくようにしましょう。
・浄水器
水道水は水道法で定められた基準に基づいて検査された水が流れていますが、そのまま飲むことに抵抗がある人も多いかもしれません。原水の汚染レベルや貯水槽の状態によっては臭いが感じられたり塩素が残っていたりすることも。浄水器を使うと、水道水を安心して飲むことができます。
浄水器には蛇口に直結させるタイプやポットの内側で不純物を取り除くタイプ、浄水器をキッチンに置いて浄水器と蛇口をつなぐ据え置きタイプ、浄水器をシンクの下に設置するビルトインタイプに分かれます。水を浄化させるスピードやカートリッジの交換時期がそれぞれ異なります。
ビルトイン浄水器は浄水器本体がシンク下に隠れていることから、スタイリッシュなデザインが特徴です。キッチンをすっきりさせたい人や見た目にこだわりたい人におすすめ。タッチレスで水を出せるタイプもあるため、必要に応じて選ぶことができます。シンク下に浄水器を置くためのスペースが必要であることを頭に入れておくようにしましょう。
・キャビネット
キッチンのシンク下やコンロ下にはキャビネットが組み込まれています。引き出しタイプや扉タイプなど開け方によって収納方法も変わってくるため、使いやすい開け方を選ぶようにしましょう。またテーブルコンロを使用していてビルトインコンロに変更したいという場合、ビルトインコンロに取り換えられる専用キャビネットも販売されています。ビルトイン食洗機やビルトインオーブンが必要なくなり撤去したいという場合、もともと食洗機やオーブンがあったスペースが空いてしまいますよね。メーカーによってはそうしたスぺースに組み込むことができるキャビネットも販売されています。
◼ ビルトイン機器のメンテナンス
ビルトイン機器はキッチンに組み込まれていることから、メンテナンス方法が気になる人も多いかもしれません。一つの設備機器だけが壊れた場合、部分的な修理をすることはできるのか、キッチン丸ごとリフォームという選択肢になってしまうのか、など気になるメンテナンスについてご紹介します。
・コンロ
使用頻度や使い方によっても異なりますが、ビルトインコンロは一般的に8~10年程度で寿命が来るといわれています。必ずしも8~10年経てば交換しなければならないというわけではなく、一般的な寿命よりも長く使える場合もあれば早く寿命が来てしまう場合もあります。メンテナンスの目安として、点火がうまくいかなかったり炎の色がオレンジになったりする場合は注意が必要です。
ビルトインコンロの場合、製造期間は発売されてから3~5年程度であり、部品は製造終了から5年程度しかメーカーに保管されていません。そのためビルトインコンロを設置してから10年以上経ってから故障した場合は交換した方がお得かもしれません。
・オーブン
ビルトインオーブンの中には、オーブンとコンロが一体になっているものがあります。この場合、どちらか一方だけを交換することはできないため、両方撤去した上で新しいものを設置することになります。オーブンとコンロが別々の場合はオーブンだけを撤去することも可能です。またオーブンを使わないためキャビネットにしてしまいたいという場合は活用するためのリフォームを行うこともできます。
オーブンを清潔に使い続けるためには、汚れを蓄積させないことが大切です。使用後すぐに拭くこと、定期的に焦げ付きを落とすこと、消臭をすることを忘れずに行うようにしましょう。
・食器洗い乾燥機
ビルトイン食洗機の耐用年数は10年程度といわれています。10年以上使用している場合は交換してもらうことをおすすめします。それ以前の故障であれば、自力で直すのではなく業者に見に来てもらうようにしましょう。食洗機は丁寧にお手入れをすることで長く使い続けることができます。フィルターを外して掃除すること、定期的に食器を入れずに空洗いすることなどが大切です。また拭き掃除やノズルのお手入れも忘れないようにしましょう。
・浄水器
ビルトイン浄水器は、シンク下の浄水器本体のカートリッジを交換する必要があります。メーカーによって交換頻度や費用が異なりますが、安心して水を使うためには交換時期を守るようにしましょう。カートリッジを交換する際に業者に依頼すると、ホースの洗浄や点検も行ってくれる場合もあります。自分でのメンテナンスが不安だという人は業者に依頼してみても良いかもしれません。
◼ まとめ
キッチンをリフォームする際、ビルトインコンロやビルトイン食洗機、ビルトインオーブンを採用したいと考える人も多いかもしれません。ビルトインにすることでキッチン内をすっきりさせることができますが、食洗機やオーブンがもし必要ないと感じた場合、撤去のために再度リフォームする必要があります。そのため設置する際にはしっかり検討を重ねるようにしましょう。
ハウジング重兵衛はキッチンをはじめとする水回りのリフォームを行っている会社です。創業120年の経験と実績を活かして、お客様との信頼関係を大切にしながらリフォーム事業を展開しています。千葉県と茨城県にある地域最大級のショールームでは、さまざまなメーカーの商品を展示しています。システムキッチンも多数取り揃えておりますので、ぜひお気軽にお越しください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター