畳いろいろ

牛久店中野です。

段々寒さも増してきて、年末が近づいてまいりました。

この時期が来ますと、問合せが多くなるリフームがございます。

障子・襖の張替え・畳の表替えです。

キレイにして気持ちよく新年を迎えたいと思われる方が多く、この頃からお問い合わせが増え、

12月にはもう年内納めるのは難しい~っ、となってしまう年もあります。

お早めにご相談下さい!

 

今回はそのうちの、【畳】に注目していきたいと思います。

 

畳のリフォームは、大きく分けると三通りあります。

 

  裏返し ・ 表替え ・ 新調(新床)

 

表替えは、畳床をカバーしている畳表(イグサのゴザ)を変える事。

 

裏返しは、既存のゴザをひっくり返してあげる事。

 

新調は、畳の芯、床ごと新しくすることです。

 

畳の状態に応じて、できる事、できない事があります。

 

裏返しはゴザが傷んでいないことが条件。せいぜい、表替えをしてから2,3年くらいしかたっていないゴザでないと難しいです。

ゴザをひっくり返して縫い直すだけですので、井草がばらけてしまっていたり、シミがあったりするとひっくり返してもキレイにならないのです。

 

表替えが最も多いです。床はそのままに巻いてあるゴザを交換します。

 

新調は畳の芯の部分、床が傷んでる場合行います。

重たい物が常にのっかっていた畳などは、その部分だけへこんでしまっていて、傷んでることがあります。

出入り口の近くの畳も傷んでることが多いですね。

 

お値段は、裏返し→表替え→新調 と上がっていきます。

現在の畳の状況に応じてお見積りさせて頂きます。

 

畳の表替え・新調の中でも、今は種類が豊富でお客様の使用状況によってお勧めできるものが変わってきます。

そんな畳いろいろを少しご紹介します。

 

【和紙井草】

文字通り天然の井草ではなく和紙で人工的に作ったゴザを使います。

このゴザが実は画期的で、今までの井草畳のデメリットをことごとくカバーしてくれています。

 

先ずは変色です。

今までのゴザでは表替えした直後は青々としてて、すごくきれいなのに、一年もしないうちに変色してしまい、枯れた色に。。。

しかし、和紙畳は、ほぼ、変色しません。青い畳なら青いまま!緑なら緑のまま!

色も豊富で、青・黒・ベージュ・白・ピンクなどなど。

家具や壁紙などに合わせてコディネートを楽しめます。

次に強度。これも、従来の井草のゴザに比べ、3倍

従来の畳ですと、古くなり擦り切れた井草の切れカスが洋服に付いてしまったりしますが、そのようなこともありません。

 

更に、和紙畳は、和紙を͡紙縒り状に丸くし、樹脂でコーティングしたものを使用していますので、水をはじきます。

飲み物をこぼしてしまっても大丈夫。ペットを飼ってる方にも非常にお勧めです。

また、ダニやカビの発生がしにくいのもメリットです。

 

良いことばかりのように思える和紙畳ですが、従来の畳にかなわないこともあります。

当然のことですが、井草ではありませんので、井草の香りがしません。

新しく畳を入れ替えた時の、何とも言えない和室に広がる井草の香り!あれがたまらんのよ~と言う人には向きません。

 

後は価格!高機能な分お値段もお高め。。。ただ、耐久性なども考えれば仕方ないかな~と思えるくらい。

 

【洗える畳】

何と、今は丸洗いできる畳があるんです!

 

汚れたらベランダやお庭に持ってって、ホースで水を掛けながらスポンジでごしごしできてしますんです。

ゴザが樹脂でできています。なので耐久性も優れています。

児童施設や旅館、ホテル・高齢者施設等で使われることが多いですが、ペットを飼われているお宅などにもご利用頂いております。

丸洗いできるわけですから、浴室でも使用できます。

浴室の出入口の段差解消、浴槽の跨ぎ高さの改善にもいいですし、万が一転んでしまった時の緩衝材としてもいいです。

屋外での使用にも対応できますのでお庭に畳なんてことも!

ガーデン畳

 

【琉球畳】

琉球畳は皆さまも良く耳にされるかと思います。昔からあるヘリ無し畳です。

新しくもない物ですがあえてここでご紹介させて頂きますのは、理由がございます。

多くの方がヘリの無い、正方の畳は全て琉球畳と思っていらっしゃいます。

違うんです!

本来、琉球畳とは七島イを使った畳を指します。

七島イとは今では、大分県でしか生産されていない大変、貴重の畳表の材料です。

七島イは一般的な井草とは品種がまるで異なるものです。製法も織り方も異なります。機械等を使わない手作業で作られる畳表です。

特徴としては、とにかく丈夫で、固め。もともとこの丈夫だったことから、ヘリを必要としない為、ヘリ無しになったとか。

また、一般的な井草の茎が丸いのに対し七島イは三角です。

その為、表を替えたばかりの頃は角が立つ感じがあり歩いてると躓くこともあるそう。

しかしこれが、使用していくにつれ角が取れ、丸くなり何とも言えない肌触りになって行くのです。

畳独特の香りや、肌触りにはどうしてもこだわりたい。

しかも丈夫なものがいい、という方にはとってもお勧めです。

ただ、何しろ貴重な材料を使用する為、お高め。。。手に入りにくいため時価となっています。

高級寿司店さながらです。。。

 

今回はいろいろな畳をご紹介をさせて頂きました。

他にも一般的な畳表から国産ブランド畳表など種類は豊富です。

お気軽にご相談頂ければと思います。