床下の水漏れは危険?その原因や対応とは
毎日水を使う水回りでは、設備の劣化だけではなく床下で水漏れが起こってしまうことがあります。普段は見えない部分なので、水漏れに気付きにくく、気付いてもつい放置してしまいがちかもしれません。
しかし放置するとカビや菌が繁殖したり、シロアリなどの害虫が発生してしまったりと大きなトラブルに発展する可能性があります。床下の水漏れで考えられる原因や水漏れによって起こり得ること、気付いた場合の対応などについて詳しくご紹介していきます。
◼ 床下の水漏れ
毎日過ごしている家で、床下を見る機会はほとんどありませんよね。そのため床下で水漏れが起こっていても気付かないことも多いと思います。しかし床下の水漏れを放置していると、更なる劣化やトラブルに発展しかねないため、できるだけ早く対応したいものです。
「最近水道代が高くなった気がする」「水回りの床がボコボコしてきた」といった違和感があるとき、もしかしたら床下で水漏れが起こっているかもしれません。また床下で水漏れが起こると、これまで家で聞こえていなかったような音が聞こえてくることもあります。
◼ 床下の水漏れの原因
水漏れの原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。よくある水漏れの原因についてご紹介します。
・給排水設備からの水漏れ
床下で水漏れが起こった場合、まず疑われるのが給排水菅の故障。給排水菅が古くなってつなぎ目から水漏れが起こったり、逆に新築時につなぎ目が曖昧で水漏れが起こったり、配管をつなぎ忘れていた…といったことも。
料理やお風呂、トイレなど毎日の生活で水道は必要不可欠です。給排水菅は毎日大量の水やお湯を流しているため、どうしても早く劣化が進んでしまいます。パッキンの劣化やナットの緩みなどによって水漏れが起こることもあります。
・雨水の浸水
給排水設備の故障以外に考えられる原因として、雨水の侵入があげられます。配管の中には基礎を貫通しているものがありますが、その配管の周りから雨水が入り込んでしまうことがあります。本来配管の周りにはシーリングを施工して埋めてしまいますが、シーリングが雑だったり埋めるのを忘れられたりしていると床下まで雨水が入ってしまう原因に。
また豪雨や台風の際、敷地内の排水が間に合わずに雨水が溜まったままになっていると水漏れが起こりやすいため注意が必要です。
・新築時の雨水の残り
新築工事中に降った雨が床下に残ったままになっていて、排水せずに放置されていたということも。地下からの湧き水によって床下に水が溜まってしまうことも。給排水菅や基礎周りに原因がなさそうな場合は、新築時の雨水の残りや地下水などの可能性も考えてみるようにしましょう。
◼ 床下の水漏れによって起こること
床下で水漏れが起こった場合、それだけで十分大変な状態なのですが、放置すると二次被害としてどのようなことが起こってしまうのでしょうか。
・結露やカビの発生
床下で水漏れが起こると、床下の湿度が高く常に湿ったような状態になってしまいます。そうすると結露やカビの発生につながります。床下の湿度が高くなると床上の湿度にも影響を与えるため、窓で結露が起こったり壁紙が剥がれたりと、普段の生活にも支障が出てくる可能性も。
窓ガラスが常に濡れていたりカビのような臭いがする場合、床上の問題ではなく床下で水漏れが起こっているかもしれません。
・害虫のリスク
床下の湿気は、結露やカビだけではなくシロアリやムカデといった害虫のリスクにもつながります。特にシロアリは湿った木材が好物なので、気付いたときにはシロアリが大量発生していることも考えられます。
・構造体の腐食
シロアリが発生すると、家の構造に使われている木材に少しの衝撃が加わるだけで欠損してしまうような状態になることも。家の構造体の腐食や耐久性の低下、最悪の場合は倒壊といった事態に発展する可能性があることも頭に入れておきましょう。
◼ 床下の水漏れへの対応
床下で水漏れが起こると、水道代が高くなったり床がボコボコしたり変な音が聞こえたりと症状が出てくることをはじめにご紹介しました。床のボコボコや変な音に気付いた場合、だいたいの場所が特定できるため、その旨を業者に説明して早めに対応してもらうようにしましょう。
業者に点検に来てもらった際、話を聞いただけで「原因はここだろう」と憶測で判断するような場合は注意が必要です。床下の水漏れはきちんと原因を特定しないと、適切な対応ができません。そのため実際に床下に潜ったり給排水設備のチェックを行ったりと、入念に原因特定を調査をしてくれるような業者を選ぶようにしましょう。
また水漏れは原因が必ずしも一つとは限らないので、水漏れ修理を行った数ヶ月後に改めて再点検するとより安心です。
◼ 水漏れを予防するために
水漏れの原因として一番多いのが、給排水設備。故障や劣化、施工不良など、給排水設備が原因の水漏れにもいくつかに分けられますが、予防策としては排水管にゴミが溜まらないようにきれいに保つことが挙げられます。水漏れの予防策としてだけではなく、衛生面から見ても定期的にゴミを取り除いてきれいに保つことはおすすめです。
水漏れが起こってしまうと気付くのに時間がかかってしまうこともあるため、給排水菅や基礎を貫通する配管周りなどに違和感を抱いたときは早めに業者に見てもらうようにしましょう。何もなくても定期点検として、何かあれば早めの修繕ということで深刻な状態になることを防ぐことができます。
◼ 床下の水漏れに関する施工事例
床下の水漏れが起こっている可能性があり、リフォームの依頼をいただいた実際の事例をご紹介します。
・トイレの水漏れリフォーム
トイレの給水から水漏れが起こっており、床が沈んだり床下からの湿気を感じたりするとのことでリフォームのご依頼をいただきました。トイレの交換はもちろん、床を解体して除湿シートと断熱材を入れることで、快適に過ごせるトイレにリフォームできました。
・キッチンの水漏れリフォーム
排水があふれ返って、キッチンの床が盛り上がって歪んでしまったとのことでした。以前業者に配管を掃除してもらったものの、また同じ症状が出たためキッチンのリフォームと同時に床も張り替えたいとのことでご依頼をいただきました。
水漏れの原因を追求し、排水があふれ返ってしまう原因を解決した上でキッチンリフォームを行いました。想像以上にきれいになり、値段も安かったのでもっと早くリフォームすればよかったとのお声をいただきました。
◼ まとめ
床下の水漏れは気付かないことも多いかもしれませんが、放置しているとカビの繁殖や害虫の発生、構造体の腐食といった事態に発展する可能性があります。床下の水漏れで考えられる原因は、給排水設備の故障や劣化、施工不良、雨水の侵入、新築時の雨水の残りなど。水漏れに気付いた場合は、憶測ではなく明確に原因を特定した上で修繕をしてくれるような業者を選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛は創業120年の歴史と実績のあるリフォーム会社ですが、水漏れの修理や同時に水回りのリフォームを行ってきた事例がたくさんあります。原因とを特定、解決した上でリフォームを行っておりますので、実際の事例も参考にしてみてください。千葉県と茨城県で水回りのリフォームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター