お風呂のリフォームで知っておきたい「サイズ」について
お風呂のサイズにはさまざまな種類があることをご存知ですか?リフォームを行う際には、お風呂のサイズの表し方や決め方、家に合ったサイズの選び方などを把握しておくようにしましょう。
◼ コラムのポイント
1、お風呂リフォームの種類を知ることができます
2、お風呂のサイズ表記を学ぶことができます
3、お風呂のサイズの決め方や選び方が分かります
目次
◼ お風呂リフォームの種類
お風呂のリフォームをする前に、基礎知識としてお風呂の作り方の種類を知っておきましょう。大きく分けて在来工法とユニットバスの2種類に分けられるので、それぞれの特徴をご紹介します。
・在来工法
在来工法とは、浴槽や壁、床などのパーツを一から現場で作っていく方法のことをいいます。浴室部分のスペースに合わせて自由に設計できる点やパーツ一つ一つに好きなものを選べるのが一番のメリットです。現場で一から作っていくためパーツの隙間につなぎ目が生まれ、水漏れしやすいのが在来工法のデメリット。水漏れを放置すると浴室の構造部分が腐食してしまう可能性もあるため注意が必要です。
・ユニットバス
ユニットバスは、浴槽だけではなく壁や床、扉などのパーツが工場で生産され、現場では組み立てるだけで完成するやり方です。工場で生産されたパーツを組み立てるだけなので、現場での作業が短くて済むのがメリット。カタログを見てパーツを選ぶだけで決められるので、細かいところまで選ぶのが苦手だという人でも安心です。規格が決まっているため、浴室に合うサイズのものしか選べない点や、特注品などは設置できないのがデメリットだといえます。
→お風呂のリフォームでできることとは?
◼ お風呂サイズの表し方
お風呂のサイズの表し方にはいくつかの種類があります。リフォームでユニットバスを選ぶ際にはサイズ表記に注意するようにしましょう。
・坪数
お風呂の広さは0.75坪、1坪、1.25坪、1.5坪の4種類。0.75坪のお風呂はコンパクトなので、お風呂でゆっくり過ごしたいというよりは最低限の使い方で良い場合に適したサイズ。1坪のお風呂は畳2畳分の広さで、狭くはありませんが家族の人数が多いと手狭に感じられるかもしれません。窓を大きくしたり明るい色味を選んだりと工夫次第で広く感じることができます。
1.25坪のお風呂は洗い場に余裕があるので、大きなカウンターを設置したり椅子を並べて座ったりすることができます。1.5坪のお風呂は洗い場も浴槽も広いので、家族数人で一緒にお風呂に入ることが多い場合におすすめです。
→1坪のお風呂とは?リフォームでお風呂の広さは変えられる?
・横幅×奥行き
お風呂を選ぶ際、「1317」や「1616」といった4桁の数字でサイズ表記されているのを見たことがある方も多いかもしれません。「1317」だと1300mm×1700mm、「1616」だと1600mm×1600mmといったように横幅と奥行きを表しています。
【坪数ごとのサイズの選択肢】
0.75坪のお風呂:1317、1316、1217、1216
1坪のお風呂:1717、1616、1818、1618
1.25坪のお風呂:1621
1.5坪のお風呂:1624、1623
・戸建て用とマンション用
ユニットバスには、戸建て用とマンション用に分かれており、マンションの方が規格が幅広いといわれています。リフォームする際は、戸建て用のサイズかマンション用のサイズか、チェックした上で選ぶようにしましょう。
◼ お風呂サイズの決め方
お風呂のサイズ表記を見ると分かるように、正方形のタイプと長方形のタイプがあります。お風呂のサイズは浴槽と洗い場の合計で表記されているため、正方形のタイプは浴槽と洗い場の広さが同じ、長方形のタイプは洗い場の方が広いということになります。
・浴槽の広さ
お風呂がどのサイズであっても、浴槽の奥行きはどれも同じに作られています。そのため浴槽の広さは横幅で決まるということ。
【お風呂の横幅ごとの特徴】
100cm以下;足を伸ばせないので窮屈に感じられるかもしれません
100〜130cm:身長160cm以下の人はある程度ゆっくり入れます
140cm:身長180cm以下の人が少し足を曲げて入れる程度
160〜180cm:ほとんどの人が足を伸ばして過ごせる上家族で入ることも
・洗い場の広さ
浴槽の幅が決まっていることから、坪数によって変わってくるのは洗い場の広さ。0.75坪は一人で入るのも狭く感じられるかもしれません。1坪のお風呂だと一人での入浴には十分ですが、お子様と入るには少し狭く感じられます。
1.25坪のお風呂だとお子様と一緒に入ることや介護の際にも困らない広さ。1.5坪は一人で入るとかなり広く感じられますが、その分掃除の手間がかかってしまいます。
◼ お風呂のサイズの選び方
お風呂をリフォームする際は、もともとのお風呂と同じサイズでリフォームすることが多いですが、拡張して広いお風呂にすることもできます。逆に家族の人数が減ったことからお風呂を狭くしたり、シャワールームだけに変更したりすることもあります。お風呂リフォームでサイズを決める際、どのようなことを考慮すると良いのでしょうか。
・複数人で入るかどうか
お風呂のサイズを選ぶ際には、複数人でお風呂に入ることがあるかどうかがポイントとなります。小さいお子様がいると、2〜3人で同時にお風呂に入ることも多いと思います。複数人で入ることがある場合は、広めのお風呂にすると便利です。
お子様が大きくてそれぞれが一人でしか入ることのない場合は、そこまで広くなくても良いかもしれません。
・お風呂の役割
お風呂に求める役割は人それぞれ。体を洗い流すためだけの最低限の役割しか求めないのであればそこまで広いお風呂は必要ありませんが、疲れをしっかり取るために広い浴槽に入りたいという場合は広めのお風呂がおすすめ。家族にとってのお風呂の役割を考えた上でサイズを選ぶようにしましょう。
・安全性
お風呂は濡れた床で滑ったり、浴槽に入るときに転倒したりするリスクがあります。滑ったり転倒したりした際にお風呂が狭すぎると、壁や物で頭を打つ可能性が高いですよね。安全性を考慮して広めのお風呂にしたり、手すりを設置したりとリフォームの際には安全性も考慮するようにしましょう。
→お風呂で起こるヒートショックとは?安全のために対策を考えよう
・掃除の手間
お風呂は広い方が良いと思われる方も多いかもしれませんが、お風呂が広いとその分掃除の手間がかかってしまいます。広いお風呂を検討している場合は、掃除の手間とのバランスを考えた上で決めることをおすすめします。
◼ まとめ
お風呂のリフォームをするにあたって、サイズ表記やサイズの選び方についての知識をご紹介してきました。家族のライフスタイルや安全性、掃除の手間などを考慮した上で、家族に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛では、お風呂をはじめとする水回りのリフォームを行なっております。ユニットバスの交換や在来工法からユニットバスへのリフォーム、トイレやキッチン、洗面所のリフォームなど、水回りのリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
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免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター