キッチンリフォームのプランニングにおけるポイントとは
家の中でも水回りは特に劣化しやすい箇所なので、家を建ててから年数が経つと故障したり不具合が起こったりすることも。中でもキッチンは故障すると料理を作ることができず生活に支障をきたしてしまいますよね。そこでキッチンのリフォームを行う際のプランニングの流れ、リフォームのポイントをご紹介します。
◼ キッチンリフォームのプランニング
キッチンのリフォームを行う際には、家族で希望条件をあげた上でリフォーム会社と打ち合わせを進めていきます。キッチンリフォームのプランニングについてご紹介します。
・家族の希望を共有
キッチンのリフォームを行う際、家族それぞれの希望を聞いて条件を共有していきましょう。キッチンを主に利用する人の意見を中心にしながら、デザインや使い勝手、予算などの面で条件をあげていきます。例えば「冷蔵庫は誰もが使う場所なのでリビングに近い手前に設置したい」、「複数人で調理することがあるため高さは慎重に選びたい」など。リフォームしてから後悔することのないように家族みんなの意見をまずは聞くようにしましょう。
・予算
家族の希望条件に合ったキッチンを理想としつつも、だいたいの予算を決めた上でリフォームを行う必要があります。キッチンの形や設備のグレード、使用する素材やパーツなどで費用が変わってきます。ハウジング重兵衛では、希望の条件をできるだけ叶えながら予算に合ったリフォームをできるような提案を心掛けております。
・業者選び
リフォームを依頼する業者を選ぶ必要があります。ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者だけではなく、家電量販店や設備メーカーでもリフォームを依頼できる場合があります。気になる業者を絞ったら、ショールームや店舗で家の状態について相談します。見積もりを出すために現地調査に来てもらい、リフォーム箇所や周辺の環境を確認。事前調査を入念に行うことで、最適なプランや工事内容の提案につながります。3Dのイメージデザインを作成した上でプランを提出すると、見積もりへと進みます。項目や費用を確認して納得のいく業者と契約となります。
・間取り
キッチンのリフォームでは、間取りや位置を変える場合とシステムキッチンの交換のみの場合があります。キッチンのタイプを変更したり、壁付けからカウンタータイプに変更したり、家族構成やライフスタイルに合わせたキッチンにリフォームすることができます。キッチンリフォームに合わせてLDK全体のリフォームを行うことも。
・キッチンのタイプ
キッチンは形状によってさまざまなタイプに分かれています。オーソドックスなのがI字型とL字型、その他にもアイランドキッチンやペニンシュラキッチンといった形もあります。またI字型やL字型は向きによって壁付けかカウンタータイプかに分かれます。これまでと同じタイプのキッチンを選ぶ場合はリフォーム期間も短く済みますが、タイプを変更する場合はもともとキッチンがあった位置の床や壁を張り替える必要があるため工期が長くなることも。家族構成やライフスタイルに合ったキッチンにリフォームすることで快適に使うことができるはずです。
・メーカーやグレード
システムキッチンはさまざまなメーカーからたくさんの商品が販売されています。同じシリーズの商品でもグレードが異なるため、家族に合ったメーカーやグレードを選ぶ必要があります。メーカーごとの特徴やグレードによる機能性の違いなどを事前に確認した上で、予算と照らし合わせて選ぶようにしましょう。
・オプション
システムキッチンの商品には基本的に組み込まれているパーツとオプションとなっているパーツがあります。ベーシックな設備だけだと費用を抑えることはできますが、機能性が高いとはいえないことも。費用を抑えるためにオプションを付けずにリフォームして、後からパーツを付けようと思うと割高になってしまうこともあるため注意が必要です。
◼ キッチンリフォームのポイント
キッチンのリフォームをする際、成功させるためのポイントがいくつかあります。好きなデザインのキッチンにリフォームすることで料理のモチベーションが上がることはあるかもしれませんが、使い勝手が悪いようでは長い間使い続けるとストレスに感じられることもあるはず。キッチンリフォームで後悔することのないよう、注意点をご紹介します。
・実物や事例をチェック
またキッチンリフォームで商品を選ぶ際には必ず実物や商品を使用した事例を見てから決めることをおすすめします。キッチンはデザイン性や機能性はもちろん、主にキッチンを使用する人の身長と合った高さのものを選ぶことも忘れてはなりません。創業120年のリフォーム会社『ハウジング重兵衛』のショールームには、リクシル、パナソニック、クリナップ、タカラスタンダードといった各メーカーの商品を多数取り揃えています。実際に見て、デザインや機能性、高さをしっかり確かめてから商品を選ぶようにしましょう。
・理想のキッチンをイメージ
キッチンリフォームのプランニングの最初に、家族で希望を共有するという工程をご紹介しました。キッチンリフォームを成功させるためのポイントとして、理想のキッチンをイメージすることがあげられます。家族で理想のキッチンのイメージを共有し、快適に使えるようなキッチンにリフォームしましょう。
・堅実な資金計画
リフォームではなかなかの費用がかかってしまうものですが、堅実な資金計画を立ててリフォームすることが大切です。費用面だけを気にして商品を選ぶと、せっかく設備が新しくなるタイミングにもかかわらず快適さが変わらないことも。しかし逆に理想を叶えたい一心でオプションを増やし続けると、費用が高くなってしまいます。リフォームローンに追われて生活が苦しくなるようでは元も子もありません。理想と資金のバランスを取りながらリフォーム内容を決定するようにしましょう。
◼ 快適なキッチンにするために
キッチンをリフォームすることで快適に使えるようにするためには、どういったポイントに着目してプランを決めていくと良いのでしょうか。プランニングのコツをご紹介します。
・収納
キッチンには、冷蔵庫だけではなく電子レンジやオーブン、炊飯器などの調理家電があります。それぞれの置き場所を前もって考えておかなければ、「このぐらいのスペースがあれば足りるだろう」と思っていても数cmの差で入らなかったということもあります。そのようなことのないよう事前の確認が大切です。
また包丁やまな板、フライパン、お鍋などの調理器具、お玉やフライ返し、カトラリーや食器など、収納するべきものもたくさんあります。冷蔵庫に入れる必要のない常温保存の食品や缶詰、乾物なども収納できるようにしておかなければなりません。収納スペースが足りないというのは使い勝手の悪さに直結します。少し広めに収納スペースを取るようにすることをおすすめします。
・動線
キッチンの横幅には多くの人が注目していますが、人が動けるスペースがどのくらいあるかという点にも注意が必要です。対面キッチンであればキッチンの後ろにある冷蔵庫やカップボードとの間の通路の幅、壁付けキッチンであればダイニングまでの幅を考えておくようにしましょう。動きやすい幅として90~110cmが理想とされていますが、2人以上でキッチンに立つことが多い場合はもう少し広めにしておくと良いでしょう。リビングやダイニングとの広さのバランスも考えながら決めることをおすすめします。
・疲れにくい工夫
キッチンでありがちな後悔のポイントとして、高さが合わないという問題があげられます。キッチンの理想的な高さは、料理をする人の身長を使って計算することができます。「身長÷2+5cm」が目安です。普段から分厚いスリッパを履いているという場合は、スリッパの高さも合わせて計算するようにしましょう。高さが合わなければ、腰痛や首の痛みにつながってしまうことがあります。リフォームをする際には、デザインや機能性だけではなく高さにも注意して選ぶことをおすすめします。
・気分が上がるデザイン
キッチンのリフォームを成功させるためには、使い勝手や機能性が大きく関わってきます。しかし楽しく料理をするためには、気分が上がるデザインにすることも忘れてはなりません。料理が好きな人はより気分を上げられるような、毎日料理をするのが苦痛だという人は少しでも楽しく料理をできるようなデザインを選ぶことをおすすめします。
◼ まとめ
キッチンのリフォームを行う際には、失敗することのないようなプランニングが大切です。まずは家族で希望を共有し、理想のキッチンのイメージを膨らませます。その上で予算を設定し、業者選びやキッチンのタイプを選んでいきます。予算に見合った設備のグレードやオプションを選び、理想を叶えつつも堅実にプランを組んでいく必要があります。またキッチンリフォームを行う際には、商品の実物やそれを使った事例などを確認することをおすすめします。設備だけではなく、収納や動線、疲れにくい工夫なども考慮しながらプランニングを進めていきましょう。
ハウジング重兵衛は千葉県で創業してから120年の歴史を誇るリフォーム会社です。長年の経験と実績を生かして、千葉県と茨城県で水回りを中心としたリフォーム事業を展開しています。キッチンのリフォーム実績も多数ありますので、千葉県や茨城県でリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター