キッチンまわりのよくある悩みを解決するためのリフォーム
キッチンのリフォームを検討しているということは、キッチンに関して何かしらの悩みがあることが多いはず。悩みには感じられていなかったとしても、経年劣化やライフスタイルとの不一致などさまざまな理由からリフォームを検討していることでしょう。またリフォームを行ったあとで、新しいキッチンに悩みが出てくることも。現状の悩みを解決させつつ、新しいキッチンでできるだけ悩みが出てこないようなリフォームにするために、キッチンまわりでよくある悩みと、解決するためのポイントをご紹介します。
◼ キッチンリフォーム
キッチンは、大きく分けてセパレートキッチンとシステムキッチンの2種類があります。セパレートキッチンは、コンロや調理台、シンクをそれぞれ選んで組み合わせるタイプ。パーツごとにつなぎ目ができてしまうことや同じ高さにならないこともあります。好きなパーツを選べるというメリットはありますが、つなぎ目の隙間に汚れが詰まったり水が染み込んだりしやすいのがデメリット。
システムキッチンとは、コンロや調理台、シンクが天板によってつながっており一体となっているキッチンのことをいいます。工場で作られたパーツをリフォーム現場で組み合わせて作っていきます。単身者用の物件に付いているような幅の狭いキッチンから、家族向けの2mほど幅があるようなキッチンまで幅広い規模のものがあります。
パーツごとにつなぎ目があるセパレートキッチンに比べて、天板に隙間ができないシステムキッチンでは、お手入れが楽なのがメリットです。コンロはガスとIHのどちらにするかを選んだり、食洗機やオーブンをキッチンに組み込んだりすることもできます。メーカーごとにサイズや色、デザインが決まっており、その中から好きなものを選べるようになっています。このようにデザイン性の高さやカスタマイズできるという点もシステムキッチンの人気の理由の一つです。
◼ キッチンまわりのよくある悩み
使っているキッチンの年数が経つと、さまざまな悩みが出てくるはず。悩みを解決させるためにリフォームしたつもりが、リフォームしたことによって新しい悩みが出てくるようなことにはなりたくないですよね。リフォームする際には気付かなかったことでも、いざ使い始めると使い勝手が悪いことに気付くようなケースもあります。リフォーム後に後悔することのないよう、あらかじめ想定されるお悩みの事例をご紹介します。
・物が多くて収納が足りない
キッチンには、冷蔵庫だけではなく電子レンジやオーブン、炊飯器などの調理家電があります。それぞれの置き場所を前もって考えておかなければ、「このぐらいのスペースがあれば足りるだろう」と思っていても数cmの差で入らなかったということもあります。
また包丁やまな板、フライパン、お鍋などの調理器具、お玉やフライ返し、カトラリーや食器など、収納するべきものもたくさんあります。それだけではなく冷蔵庫に入れる必要のない常温保存の食品や缶詰、乾物なども収納できるようにしておかなければなりません。収納スペースが足りないというのは使い勝手の悪さに直結します。少し広めに収納スペースを取るようにすることをおすすめします。
・作業スペースが狭い
コンロやシンクなどの機能性に気を取られていて、使い始めてみると調理スペースが狭かったということも考えられます。調理スペースは50cm以上あると使いやすいキッチンになるでしょう。調理スペースを確保していたにもかかわらず、調理器具や調味料の置き場を考えていなかったためにスペースを侵食してしまったといったことも。使い始めてから後悔することのないように、リフォーム前にしっかりシミュレーションしておきましょう。
キッチンの横幅には多くの人が注目していますが、人が動けるスペースがどのくらいあるかという点にも注意が必要です。対面キッチンであればキッチンの後ろにある冷蔵庫やカップボードとの間の通路の幅も考えておく必要があります。90~110cmが理想とされていますが、二人以上でキッチンに立つことが多い場合はもう少し広めにしておくと良いでしょう。リビングやダイニングとの広さのバランスも考えながら決めることをおすすめします。
・古くなって使い勝手が悪い
キッチンが古くなると、現代の生活に合わないことも出てくるはず。使い勝手が悪くなると、家事に余計な時間がかかって効率的でなくなってしまいます。毎日使っていると慣れが出てくるかもしれませんが、新しいキッチンに変えることで効率的に家事を済ませることができることでしょう。
・掃除やお手入れが大変
デザインや機能性ももちろん大切ですが、使い続けていく上でお手入れのしやすさも重要なポイントとなります。キッチン設備で使われている素材はさまざまですが、お手入れしやすいように作られているものもあります。
キッチンにはさまざまなパーツがあり、それぞれ素材が異なりますが、コンロや調理台、シンクをつなぐワークトップにはステンレスや人工大理石が使われるのが一般的です。人工大理石はデザイン性が高いですが、きれいに保ちやすいのはステンレスです。また壁には、汚れを落としやすい専用のパネルが販売されています。タイル張りの壁に憧れを抱くこともあるかもしれませんが、目地のお手入れが大変だということを頭に入れておく必要があります。
コンロにもガスコンロとIHがあり、フラットなIHはお手入れのしやすさが抜群です。ガスコンロの中にもプレートがガラスになっているものもあります。レンジフードやシンクなども、お手入れのしやすさを選ぶポイントにしておくことで使い始めてから後悔することもなくなることでしょう。
・足腰への負担が大きい
キッチンでありがちな悩みが、高さが合わないという問題です。新築住宅を建てる際に自分の高さに合わせて作った場合は良いですが、キッチンが既に付いている中古住宅に住んでみると高さが合わなくて困ったということがあるかもしれません。
キッチンの理想的な高さは、料理をする人の身長を使って計算することができます。「身長÷2+5cm」が目安です。普段から分厚いスリッパを履いているという場合は、スリッパの高さも合わせて計算するようにしましょう。高さが合わなければ、腰痛や首の痛みにつながってしまうことがあります。リフォームをする際には、デザインや機能性だけではなく高さにも注意して選ぶようにしましょう。
◼ リフォームで悩みを解決するために
キッチンのリフォームでよくある悩みをご紹介してきましたが、解決するためにはどのようなことに意識すると良いのでしょうか。または新しいキッチンで同じような悩みが出てこないためには、どうすると良いのでしょうか。リフォームを成功させられるように、ぜひ参考にしてみてください。
・家族で不満や要望を共有する
キッチンのリフォームを行う際、家族それぞれの希望を聞いて条件を共有していきましょう。キッチンを主に利用する人の意見を中心にしながら、デザインや使い勝手、予算などの面で条件をあげていきます。例えば「冷蔵庫は誰もが使う場所なのでリビングに近い手前に設置したい」、「複数人で調理することがあるため高さは慎重に選びたい」など。リフォームしてから後悔することのないように家族みんなの意見をまずは聞くようにしましょう。
・業者との打ち合わせを入念に行う
キッチンのリフォームを行う業者は、信頼できる業者に依頼したいですよね。ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者だけではなく、家電量販店や設備メーカーでもリフォームを依頼できる場合があります。気になる業者を絞ったら、ショールームや店舗で家の状態について相談します。見積もりを出すために現地調査に来てもらい、リフォーム箇所や周辺の環境を確認。事前調査を入念に行うことで、最適なプランや工事内容の提案につながります。3Dのイメージデザインを作成した上でプランを提出すると、見積もりへと進みます。項目や費用を確認して納得のいく業者と契約となります。
業者が決まったらいよいよ打ち合わせを進めていきます。キッチンリフォームで悩みを解決するためには、キッチンの現状を見てもらった上で入念に打ち合わせを行うことが大切です。悩みや不満と要望を一緒に伝えて、気になる点は質問するなど、業者任せにせず主体的に打ち合わせを進めるようにしましょう。また業者を選ぶときには悩みを改善するための方法を一緒に考えてくれるような業者を選ぶようにしましょう。
◼ まとめ
キッチンのリフォームを検討するとき、今のキッチンに悩みや不満があることが多いかもしれません。そしてキッチンをリフォームしたあとで悩みが出てくることのないように、よくある悩みの事例をご紹介してきました。キッチンは高さが合わないと体に負担が出てくるため、リフォームする際には高さの合うキッチンにすることが大切。また収納スペースや作業スペースが少なくて使い勝手が悪く感じられることのないよう、物の量や動きをイメージしておくようにしましょう。
キッチンのリフォームを成功させるためには、家族で現状の不満や要望を共有して業者にしっかり伝えることがポイントとなります。ハウジング重兵衛では、創業120年の経験と実績をもとに、お客様のご要望にお応えできるように努めながらリフォームを行っています。キッチンだけではなく水回りのリフォームを得意としておりますので、千葉県と茨城県でリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター