リノベーションでできること・できないことをプロが解説

マイホームの価値を高めたり、自分らしい暮らしを実現したいと考えるとき、多くの方が検討するのが「リノベーション」です。

しかし、リノベーションなら何でも自由に変えられると思ってしまうと、後で「できない」とわかり後悔するケースもあります。

そこで本記事では、リノベーションで実現できることと、法規制や建物の構造上できないことを、プロの視点から分かりやすく解説します。

この記事は、次の人におすすめです!
・リノベーションってよく聞くけどわからない!
・リノベーションでどんなことができるか知りたい!

1 リノベーションでできること

リノベーションの最大の魅力は、既存の建物を活かしながら理想の住まいに作り変えられることです。

例えば、壁を取り払って広いリビングにしたり、和室を洋室に変えたり、最新のシステムキッチンや浴室を導入することが可能です。さらに、断熱材や二重サッシを取り入れて省エネ性能を高めたり、耐震補強を行うことで安全性も改善できます。

中古マンションのリノベーションでは、間取り変更やデザイン刷新によって新築同様の快適さを得られるのも大きなメリットです。

  • 間取りの変更(壁の撤去や増設)
  • 内装の刷新(壁紙・床材・天井材の張り替え)
  • 設備の交換(キッチン・浴室・トイレのリフォーム)
  • 断熱・遮音などの性能改善
  • 耐震補強やバリアフリー化

2 リノベーションでできないこと

一方で、リノベーションには制約があります。

まず、建物の構造を支える「耐力壁」や柱・梁は取り除くことができません。

これを無理に変更すると、建物全体の強度が落ち、耐震性に大きな影響を及ぼします。

また、マンションでは専有部分と共用部分が明確に区分されており、玄関ドアやサッシ、バルコニーなどは基本的にリノベーションできません。

さらに、建築基準法や防火地域の規制、用途地域の制約などにより、思い描いた改修が不可能な場合もあります。

  • 耐力壁や柱・梁の撤去は不可
  • マンション共用部(外壁、玄関ドア、窓枠など)の改修は制限あり
  • 法規制により間取り変更や用途変更が認められないケースあり
  • インフラ(給排水管やガス管)の移設には制限が多い

3 リノベーション前に確認すべきこと

リノベーションを計画する際は、できることとできないことを事前に把握することが重要です。

まず、建物の構造タイプ(木造、鉄骨造、RC造など)を確認し、間取り変更の自由度を把握しましょう。

次に、管理規約のあるマンションでは「リフォーム工事細則」を確認することが欠かせません。

さらに、予算の面では、内装リフォームに比べて配管・配線工事や耐震補強は高額になるため、優先順位を明確にする必要があります。

信頼できるリノベーション会社に相談し、現地調査や見積もりを通じて、現実的な計画を立てることが成功の鍵です。

  • 構造や法規制による制約を事前に確認
  • マンションの場合は管理規約を精査
  • 工事費用と優先順位を明確化
  • 現地調査とプロのアドバイスを活用

まとめ

リノベーションは、住まいを自分好みに刷新できる大きな可能性を秘めています。

しかし、建物の構造や法律、管理規約といった制約も存在するため、できることとできないことを正しく理解することが欠かせません。

自由度の高いプランを検討するためには、信頼できる専門業者に早めに相談し、実現可能な範囲を確認することが大切です。

しっかりと計画を立てれば、快適で安心できる理想の住まいを叶えることができるでしょう。

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