効率と快適さを追求するならここがポイント!キッチンレイアウトの秘訣を教えます!
キッチンは家庭の中心的なスペースの1つであり、食事の準備や家族とのコミュニケーションが行われる場所です。
そのためキッチンのリフォームの際には、ぜひレイアウトをしっかり考えておきましょう。
今回は、効率的で快適なキッチンレイアウトを実現するためのいくつかの秘訣を紹介します。
この記事は、次のような人におすすめです!
・キッチンのリフォームを検討している!
・キッチンレイアウトを効率的に考えたい!
1 ワークトライアングルの考え方
キッチンのレイアウトを考える際の便利な考え方に「ワークトライアングル(作業三角形)」というものがあります。
ワークトライアングルは、キッチンの主要な作業スペースであるシンク、コンロ、そして冷蔵庫を結ぶ三角形が正三角形に近いほど作業効率が高くなり、三辺の合計が「360cm以上600cm以下」が理想的とされています。
シンク、コンロ、冷蔵庫の配置が遠すぎると作業効率が下がり、近すぎても調理スペースが不足してしまうので上記数値に収めると、食材の取り扱いから調理、洗浄までの流れがスムーズに行えます。
ワークトライアングルが短くて直線的な形状を保つように配置することで、移動時間と労力を最小限に抑えることができます。
【3辺それぞれの理想的な距離】
辺 | 理想的な距離 |
---|---|
冷蔵庫からシンクの長さ | 120cm~210cm |
冷蔵庫からコンロの長さ | 120cm~270cm |
シンクからコンロの長さ | 120cm~180cm |
3辺の合計の長さ | 360cm~600cm |
2 ストレージの最適化
調理道具、食材、食器などのストレージスペースを適切に配置することで、キッチン内の整理整頓が容易になります。
頻繁に使用するアイテムは手の届く場所に収納し、季節的なアイテムや少し使うものは上部の収納スペースに収めるなど、使用頻度に合わせた収納プランを考えましょう。
【ストレージの活用のポイント】
- 使用頻度に合わせた収納配置
キッチン内のアイテムは使用頻度によって分類し、それに合わせて収納スペースを配置しましょう。
頻繁に使用する調理道具や食材は、手の届く場所に収納することで作業効率を高めることができます。
一方、季節的なアイテムやあまり使わないものは、上部の収納スペースや奥行きのある引き出しに収めることで、スペースを有効活用できます。 - 収納アクセサリーの活用
引き出しやキャビネット内に、収納アクセサリーを活用することで、小物や調理道具の整理整頓がしやすくなります。
カトラリートレイ、調理器具用のディバイダー、調味料ボトルを整理するラックなどを導入することで、アイテムの分類や取り出しをスムーズに行えます。 - 高さの活用
キッチンの天井付近や床付近のスペースも有効に活用することができます。
キャビネットの上部や天井近くには、少し使うアイテムや食器を収納するためのスペースを設けることで、作業スペースを広く保ちながらも収納容量を増やすことができます。 - 視覚的整理
収納スペースを整理整頓するために、透明な保存容器やラベルを使用することで、中身を一目で把握しやすくなります。
食材の種類や調理器具の内容をラベルで表示することで、無駄な探し物や重複購入を防ぐことができます。
3 自然光と照明の工夫
自然光を取り入れることで、キッチン内の明るさと快適さを向上させることができます。
窓を設けるか、明るい照明を選ぶことで、作業する際の視認性を高めることができます。
また、作業スペースごとに調光可能な照明を導入することで、必要に応じて明るさを調整できます。
【自然光と照明の工夫の方法】
- 自然光の取り入れ方
自然光は、キッチン内の明るさと心地よさを向上させるための重要な要素です。
キッチンの窓を広く取るか、窓の形状や配置を工夫することで、できるだけ多くの自然光を取り入れることができます。窓の設置に制約がある場合でも、ガラス扉やガラスのパネルを使用して、光を透過させることができるスペースを設けることができます。 - 明るい照明の選択
自然光だけでなく、適切な照明もキッチンの明るさを向上させるのに役立ちます。
作業スペースや調理台の上には、明るくて均一な光を提供する照明を選ぶことが重要です。
LEDライトや白熱電球の代わりに、自然光に近い色温度(K値)を持つ電球を選ぶと、食材の色や質感がより正確に見えます。 - ゾーン別の調光可能な照明
キッチン内にはさまざまな作業ゾーンがあります。
調理スペース、食事の準備スペース、食事を取るスペースなど、それぞれ異なる照明ニーズがあります。
調光可能な照明を導入することで、作業の種類やムードに合わせて明るさを調整できます。
明るい光で調理を行い、食事のときには暖かな光を使用するなど、用途に応じた照明の選択が可能です。 - アクセント照明の活用
キッチンのアクセント照明は、空間に深みを与えるのに役立ちます。
飾り棚や食器棚などに照明を取り付けることで、空間全体を引き立てる効果があります。
アクセント照明は、キッチン内のデザイン要素や飾り付けを強調するのにも適しています。 - 照明の配置と配光
照明器具の配置に注意を払うことも重要です。
調理台やシンク、作業スペースの上に照明を直接配置することで、作業中の視認性を向上させることができます。
また、照明の光が均一に分散するように、適切な配光を考えて設置することが大切です。
4 まとめ
キッチンレイアウトは家族のライフスタイルや好みに合わせてカスタマイズできる部分でもあります。
これらの秘訣を参考にしながら、効率的で快適なキッチンをデザインしてみてはいかがでしょうか。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター