洗面所のリフォームにかかる費用と費用を抑えるためのコツ
洗面所は毎日洗顔や歯磨きで使用したり身だしなみを整えたりする場所です。できるだけきれいに保ちたいですが、頻繁に水を使うため劣化しやすい箇所でもあります。洗面所をリフォームするためにはどのくらいの費用がかかり、価格帯によってどのような違いがあるのでしょうか。また洗面台の交換で費用を抑えるコツもご紹介します。
◼ 洗面所リフォームにかかる費用
洗面所のリフォームを行う場合、リフォームにどのくらいの費用がかかるのかが気になりますよね。必ずしもすべての工事を行うとは限りませんが、洗面所全体をリフォームしたときの費用の内訳をご紹介します。
・洗面台本体
洗面所のリフォームは洗面台の交換が主なリフォーム内容です。洗面台本体にかかる費用は、さまざまなメーカーから販売されている商品の中からどれを選ぶかによって変わってきます。ハウジング重兵衛では、Panasonic・LIXIL・クリナップ・TOTO・FIRSTPLUS・TOCLASの商品を取り揃えています。洗面台に求める機能や使い勝手、お手入れの簡単さ、デザインなどを判断材料として、家族で話し合って洗面台の商品を選ぶようにしましょう。
・設置費用
洗面所のリフォームのうち洗面台の交換のみを行うとしても、洗面台本体の価格の他に設置費用がかかります。工事の前の搬入時に家を傷付けないための養生費用、もともとの洗面台の解体や廃棄にかかる費用、配管の接続費用、新しい洗面台の組み立て費用などが設置費用に含まれます。
・内装費
古い洗面台と新しく設置する洗面台のサイズが必ずしも同じとは限りません。古い洗面台よりも新しい洗面台の方がコンパクトだった場合、壁や床に古い洗面台の形に跡が付いていることがあります。洗面台が新しくなった分、壁や床がそのままだと汚れや古さが気になってしまうことも。一度リフォームが終わったあとで気になって再度内装リフォームを依頼しようと思うと、養生などの費用が余計にかかってしまいます。また洗面所はお風呂と面しているため、床がぶよぶよしてくることも。壁だけではなく床の張り替えが必要な場合もあります。そのため洗面台の交換を行う際には壁や床などの内装もセットでリフォームすることをおすすめします。
必要に迫られていなかったとしても、雰囲気を変えたい、おしゃれな洗面所にしたい、という思いから内装工事を行う場合もあります。壁や床に使用するクロスやクッションフロアもグレードがさまざまなので、予算とのバランスを考慮しながら選ぶようにしましょう。
・給排水管の移設など
洗面所のリフォームにおいて洗面台の位置を変える場合、給排水管の移設を行う必要があります。同じ位置で洗面台の交換を行う場合よりも費用はかかってしまいますが、洗面台の位置を変えることで快適に使えるようになるのであれば位置の変更を行うのも良いでしょう。使い勝手の悪い位置に洗面台があると、毎日使用するとなるとストレスになってしまいますよね。洗濯機の位置や脱衣スペース、収納などと兼ね合いを見て決めるようにしましょう。
◼ 洗面所リフォームの費用相場
洗面所リフォームにかかる費用は、項目ごとに照会した通り、リフォームする内容によって大きく変わってきます。大きく分けて3つの価格帯に分けることができます。比較的価格の安い洗面台を選べば15万円未満、デザインの種類や幅の広いタイプを選びたい場合は15~20万円、質の高い素材を選びたい場合は20万円以上が主な価格帯となっています。家族の人数や家族構成、ライフスタイル、予算に合わせて洗面台のグレードを選ぶようにしましょう。
◼ 洗面台の価格帯による違い
洗面台のリフォームは工事内容によって費用が変わってきますが、洗面台の商品は価格帯によってどのような違いがあるのでしょうか。主に価格帯はサイズ、グレード、素材によって異なるため、それぞれご紹介します。
・サイズ
洗面台はいくつかの価格帯に分かれますが、洗面台の交換では幅600~750mmが標準的なサイズとなっています。これより大きい幅900mmの洗面台は、商品としての価格が高いことはもちろん、作業の際に作業員が2人で持ち運びする必要があるため費用が高くなってしまいます。しかし費用を抑えるためにサイズを小さくすると、家族の人数や家族構成と合わずに使いにくい洗面所になってしまうことも。家族の人数が多かったり朝の準備時間がかぶったりするような場合にはできるだけ幅の広いものを選ぶことをおすすめします。
また洗面台の交換時にサイズが変わる場合、もともとの洗面台の跡がついていると壁や床も同時にリフォームすることがあります。そうすると洗面台本体の価格や工事費用だけではなく内装リフォームの費用もかかることに注意が必要です。
・グレード
洗面台はさまざまなメーカーからたくさんの商品が販売されていますが、シリーズごとに何段階かのグレードに分かれています。グレードの高いものは価格も高く、グレードの低いものは価格も低いため、希望する条件と予算のバランスを考えて選ぶ必要があります。
・素材
洗面台を選ぶ際には洗面ボウルの素材も忘れてはなりません。選ぶ素材によって見た目や機能性、扱い方などが変わってくるため、慎重に選ぶようにしましょう。洗面ボウルの素材としては、陶器やホーロー、人工大理石の3種類が一般的です。陶器は最もよく使われている素材であり、その分デザインが豊富で高級感があるのが特徴。磨くことできれいな光沢を保ちやすく、傷が付きにくいメリットもあります。その一方で衝撃で割れやすい弱点があるため、重いものや硬いものを落とさないように注意が必要です。
ホーローの洗面ボウルは、金属の素材をガラスでコーティングして高温で焼き付けたもののこと。金属ならではの強度とガラスの美しさを兼ね備えており、汚れが付きにくい特徴を持っています。陶器のように衝撃に弱いことはありませんが、コーティングの欠けには注意が必要です。放置しているとサビが出てきたり腐蝕が進んでしまったりすることもあるため、早めに補修を行うようにしましょう。
人工大理石はアクリルやポリエステルの樹脂を成分とした素材で、着色しやすいためデザインが豊富なのが特徴です。大量生産しやすい素材でもあるためコストパフォーマンスの高い素材だといえます。割れにくいメリットはありますが、陶器やホーローよりも傷付きやすく研磨剤の入った洗剤などを使用するとツヤがなくなったりすることも。
洗面台をを選ぶ際には、耐久性や価格、お手入れのしやすさなど、重視するポイントに合わせて洗面ボウルの素材を選ぶようにしましょう。
◼ 洗面台の交換で費用を抑えるコツ
洗面台の交換は、他の水回りリフォームと比べて比較的費用がかからないリフォームです。しかしそれでもできるだけ費用を抑えたいと思う人も多いはず。そこで洗面台の交換で費用を抑えるための3つのコツをご紹介します。
・メーカーにこだわらない
洗面台の交換では、洗面台本体の費用が直接的に関わってくるため、洗面台本体の費用を抑えるのが一番の近道。そのためにはメーカーにこだわらないことがポイントです。そもそも本体の価格が安い洗面台を選ぶ方法が簡単ですが、メーカーによって異なる割引率を参考にすることもできます。例えばリクシルは割引率が高いため、同じグレードの他の洗面台よりも安い価格で交換できるということです。本体価格が安いものを選ぶか、割引率の高いものを選ぶか、といったことも検討してみると良いでしょう。
・床や壁の張り替えは同時に
洗面所全体のリフォームではなく洗面台の交換だけで良いと考えている人も多いかもしれません。しかし古い洗面台を取り外すと、床や壁の色が変わっていることがあります。新しい洗面台が全く同じサイズであれば目立つことはありませんが、隠れていた部分の床や壁が少しでも見える場合は同時に張り替えを行うことでより快適な洗面所にリフォームすることができます。洗面台の交換と床や壁の張り替えを別々に行う場合と比べて、同時に行う方が結果的な費用の削減につながります。一度の出費は大きくなってしまいますが、長期的な視点で見ると同時にリフォームする方がお得だといえます。
・地元の優良業者を選ぶ
洗面台の交換費用を抑えたい場合、地元の優良業者を選ぶこともコツの一つです。大手のリフォーム会社に依頼する方が安心感があるかもしれませんが、実際の工事は下請け業者が行っている場合がほとんど。そのため業者の顔が見えないことや仲介手数料を取られることに注意が必要です。地元の工務店であれば仲介手数料を取られることがない上に広告宣伝費もかかっていない分費用を抑えることができるという仕組みになっています。
◼ まとめ
洗面所をリフォームする際、洗面台本体の価格、工事費用、内装費、給排水管の移設などの費用がかかってきます。洗面台の交換だけであれば洗面台本体の価格と工事費用だけで済みますが、同時に内装もリフォームするとお得になる場合もあります。洗面台の場所を移動させる場合には給排水管の移設も行う必要があるため少し費用が高くなってしまいます。また洗面所リフォームの価格帯は15万円未満、15~20万円、20万円以上の3種類に分けられ、洗面台のサイズやグレード、洗面ボウルの素材によって洗面台本体の価格が変わってきます。
ハウジング重兵衛は洗面所やお風呂、キッチン、トイレといった水回りのリフォームを行っている会社です。創業120年の経験と実績を活かして、お客様のご要望をお聞きしながら最適なプランをご提案致します。千葉県と茨城県で水回りのリフォームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター