後付けホールダウン金物

こんばんは!

旭・東総店の東です。

9月も残り2日、ようやく秋らしい気候になりましたね。

今回のテーマは災害対策

昔に建てられた木造建築の殆どは、開口部が多く壁面積が少なかったため、

大きな地震で建物が転倒するようなかたちで倒壊するケースが多かったと言われています。

昭和56年6月以降は壁面積を増やし、倒れない家を作ろうとなりました。

しかし、壁が強くなったことで、建物が大きく揺れた際に家の形状を保ったまま建物が揺さぶられることで、

足元の接合部(基礎・土台・柱)が抜けてしまい、倒壊してしまう家が増えてしまいました。※ほぞ抜けによる倒壊

年表で見ると、昭和56年6月以降~平成12年5月以前の建物それにあたります。

それ以降の木造住宅は、ほぞ抜けを防ぐための金物が使われるようになりましたが、
既存住宅に後から設置するには大掛かりな工事が必要でした。

そこで、大掛かりな工事不要で設置可能な後付けホールダウン金物が登場しました。

ここからは実際の工事の様子をご紹介させていただきます。

取付位置は建物の角の柱、まずは下穴をあけていきます。
次にビス穴から雨水が侵入しないようシーリング材を打ちます。
上部金物をビス止め
コンクリート基礎に下穴をあけます。
下穴にケミカルアンカー(強力な接着剤)を入れます。
基礎側の金物をボルトでしっかり固定して、上下をジョイントボルトでつなぎ、カバーを取り付けたら完成です。

今回の場合は合計6箇所、約半日で取付作業がおわりました。

ちなみに

雨樋が干渉する場合は、樋の切り回しだけではなく、犬走りを少し斫り、

埋設された配管の切り回しが必要になることもあります。

いかがだったでしょうか。

お家の災害対策について、少しでも参考になれば幸いです。