お風呂リフォームのメーカーとユニットバス選びのポイント
お風呂のリフォームをする際、ユニットバスか在来工法のどちらにするかを決める必要があります。ユニットバスを選ぶときに気になるメーカーについて、それぞれの特徴をご紹介します。またユニットバスを選ぶ際のポイントもぜひ参考にしてみてください。
◼ お風呂のメーカー
ユニットバスを取り扱っているメーカーはたくさんありますが、それぞれ特徴や得意とする機能などが異なります。その中でもハウジング重兵衛が取り扱っているTOTO・LIXIL・クリナップ・Panasonic・タカラスタンダード・TOCLASについてご紹介します。
・TOTO
TOTOはトイレやウォシュレットのイメージが強いかもしれませんが、ユニットバスを日本で初めて販売した企業でもあります。バリアフリーやユニバーサルデザインへの意識が高く、関連した商品も多数展開しています。一日の疲れを癒す場所、一人の時間を楽しむ場所、家族との触れ合いの場所、人それぞれお風呂の意味合いは異なりますが、TOTOのユニットバスは、お風呂を使う人やお手入れする人みんなが幸せを感じられるように作られています。
冬場のお風呂が寒くて辛いと感じている人も多いかもしれませんが、TOTOのお風呂は入った瞬間からヒヤッとすることなく快適に入浴できます。床材にも柔らかい素材が使われており、万が一転倒した場合も衝撃を吸収してくれるため、お子様や高齢の方でも安心して入ることができます。
・LIXIL
LIXILは住宅設備機器における業界最大手であり、リフォームに関して幅広く事業を展開している企業です。LIXILはお風呂だけではなくキッチンやトイレ、洗面台などの水回りはもちろん、リビングや寝室、窓、玄関など幅広い箇所のリフォームに対応しています。LIXILのユニットバスは「くつろぐ」ことができる「癒される」空間としての機能が特徴です。体をきれいにする場所としての機能はもちろん、テレビや音楽を楽しめるような清潔さやデザインにもこだわっています。またLIXILのお風呂は床をお手入れしやすいように表面加工されていたり、スポンジが当たりやすいような凹凸になっていたりと、清掃性にもこだわっています。
・クリナップ
クリナップは三和グループに属する住宅設備機器メーカーであり、日本で初めて多目的システムキッチンを開発した企業です。システムキッチンの他にユニットバスや洗面化粧台なども製造しています。クリナップのユニットバスは、お風呂全体を保温剤で包むことで「あたたかさ」にこだわって作られています。入ったときから上がったあとも、ずっとあたたかさが持続してくれます。浴槽に入る際には誰でも入りやすいような設計になっているため、お子様や高齢の方がいる場合でも安心です。
・Panasonic
Panasonicは創業時から家電製品を開発している企業であり、独自の技術や機能を持っています。家電メーカーならではの技術を活かし、美容に関する機能やくつろげるようなモデルが揃っています。酸素を含んだ泡でお肌をしっとりさせてくれたり体をぽかぽかさせてくれたりする機能もあるため、半身浴が好きな方にぴったりです。美容の面だけではなく、浴槽は保温性が高く汚れが付きにくいのも嬉しいポイント。
・タカラスタンダード
タカラスタンダードは大阪府に本社のある住宅設備メーカーであり、ユニットバスやシステムキッチンを製造販売しています。日本で初めてホーロー製のキッチンやお風呂を開発した企業として有名です。タカラスタンダードのユニットバスはホーローの特徴を活かして、耐久性の高さとお手入れのしやすさが実現しています。リフォームをすることでもともとのユニットバスよりも狭くなってしまうことが多かったのですが、タカラスタンダードの「ぴったりサイズ」という特徴を活かすことで、無駄なくユニットバスを設置することができます。
・TOCLAS
TOCLASは、楽器メーカーとして有名なヤマハの住宅設備部門として始まりました。システムキッチンのデザイン性の高さが人気ですが、ユニットバスも機能性において負けていません。20年先も安心して使えるような性能の高さを目指しており、お風呂に快適に入れることとお手入れのしやすさを兼ね備えています。TOCLASの「まるごと保温」という機能は、あたたかさはもちろん追い炊きの回数を減らすこともできるため光熱費の削減にもつながります。
◼ ユニットバス選びのポイント
ユニットバスのメーカーそれぞれの特徴をご紹介しましたが、どのような基準でユニットバスを選べば良いのでしょうか。お風呂のリフォームには費用や工期がかかるため、リフォームが完了してから後悔することのないように選びたいものです。そこでユニットバス選びのポイントについてご紹介します。
・浴室のサイズ
ユニットバスを選ぶときに一番はじめに確認するべきポイントは、浴室のサイズです。リフォーム前もユニットバスを使用していた場合、同じサイズのユニットバスから選ぶことになります。リフォーム前は在来工法だったという場合、浴室のサイズによって工事内容が異なることを頭に入れておく必要があります。近いサイズのユニットバスから選ぶか、浴槽のみユニットバスにするか、浴室のサイズに合わせて施工できるメーカーを選ぶか、どれかを選ぶことになります。
家の浴室のサイズを知らない状態でユニットバスを調べたとしても、気に入ったモデルが家のお風呂には合わないといったことが起こり得ます。業者に測定してもらうことで確実なサイズが分かりますが、規格化されているユニットバスを使用している場合、内寸を測ると自分でおおよそのサイズを知ることもできます。
・マンションと戸建ての違い
ユニットバスは、ほとんどのメーカーにおいてマンション用と戸建て用の2種類に分けられています。性能面やデザインでの違いはほとんどありませんが、費用面で戸建てタイプの方が少しだけ安い傾向があります。また違いとして戸建て用のユニットバスは床が高く作られていることもあげられます。戸建て住宅にマンション用、マンションに戸建て用を選ぶことはできないため、家の種別に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
・家族構成やライフスタイル
どのようなお風呂にリフォームするかを検討する際、家族構成やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。子育て世帯にとってはお風呂が広いに越したことはありませんが、一人で入ることが多かったり大人だけの家族であったりする場合は広さよりも機能面を重視することができます。お風呂はサッと入るという家族にとっては「くつろぐ」機能がそこまで必要ないかもしれませんし、長風呂好きが多い家族にとっては快適にくつろぐことができるお風呂にしたいはず。家族構成を考慮した上で、ライフスタイルに合わせたお風呂を選ぶと良いでしょう。
・要望をまとめる
お風呂に求める機能、どういう空間にしたいのか、お手入れのしやすさ、など家族みんなの立場から見たお風呂に対する要望が一致するようなユニットバスを選びたいですよね。リフォームを主導している人だけではなく、家族全員が快適にお風呂を使えるためにも、家族で要望を共有してまとめる必要があります。事前にまとめておくことでリフォーム業者を決定したあとの打ち合わせもスムーズに進み、一石二鳥です。
・安全対策
お子様や高齢の方がいる家族にとって、お風呂は危険が潜んでいる場所でもありますよね。濡れている床で滑ったり、浴槽を跨ごうとして転倒したり、他の部屋との温度差でヒートショックを起こしたりと、想定されるリスクはたくさんあります。そのためお風呂選びの際、安全面も注意したいポイントです。滑りにくい床材を使用しているユニットバスを選ぶだけでも転倒のリスクを軽減させることができ、浴室暖房が付いていればヒートショックのリスクも軽減させることができます。疲れを癒すためのお風呂で事故が起こることのないよう、安全対策にも気を付けてお風呂を選ぶようにしましょう。
・お手入れのしやすさ
お風呂やトイレといった水回りは、頻繁に水を使うため汚れやすい場所でありながらお手入れが面倒な場所でもあります。お手入れのしやすいお風呂だと、負担なくお手入れができて清潔に保つことができますよね。汚れが付きにくい床材や乾きやすい床材、汚れが溜まりにくいお風呂のドア、掃除しやすい排水口など、メーカーによってさまざまな工夫がなされています。リフォームで新しいお風呂にしたときは気合いを入れてお風呂掃除していたとしても、時間が経つとサボりがちに……といったことのないよう、長期的にお手入れをしやすいお風呂を選ぶことをおすすめします。
◼ まとめ
お風呂のリフォームを検討しているときに気になるのが、それぞれのメーカーの特徴かと思います。メーカーによって特徴や強みが異なるため、ハウジング重兵衛が取り扱っているTOTO・LIXIL・クリナップ・Panasonic・タカラスタンダード・TOCLASの6つのメーカーについてご紹介しました。メーカーの中にもシリーズやグレードがたくさんあるため、どのユニットバスを選んだら良いか分からないという人も多いかもしれません。ユニットバスを選ぶ際には、まず初めにサイズを確認すること。サイズが決まったら規格内のユニットバスから選ぶことになりますが、家族構成やライフスタイルに合わせることが大切です。家族で要望を共有してまとめておくことで、リフォーム業者との打ち合わせもスムーズに進みます。機能面やデザイン性も重要ですが、安全面やお手入れのしやすさも考慮して選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛は創業120年のリフォーム会社であり、特に水回りのリフォームを得意としています。千葉県と茨城県を施工エリアとし、地域最大級のショールームも展開しています。各メーカーの商品を多数展示しているため、ぜひお気軽にショールームにお越しください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター