お風呂のリフォームでできることとは?
お風呂を長い間使用していたり劣化の症状が見られたりすると、リフォームの検討時期かもしれません。具体的にお風呂のリフォームではどのようなことができるのでしょうか。希望するリフォーム内容と照らし合わせながら参考にしてみてください。またお風呂リフォームの種類と注意点もご紹介します。
◼ お風呂のリフォームでできること
お風呂リフォームの検討中、家族で理想のお風呂にするための希望や現状への不満などを共有することが大切です。その際の参考までに、お風呂のリフォームでできることは何なのかということをご紹介します。
・全体のリフォーム
お風呂のリフォームでできることとして、お風呂全体のリフォームがあげられます。全体のリフォームと聞くと分かりづらいかもしれませんが、ユニットバスの交換や在来工法でのリフォームが該当します。これらについては後ほどご紹介します。
・部分的なリフォーム
お風呂は全体のリフォームしかできないと思っている人もいるかもしれません。しかしお風呂全体の交換をしなければならないほどの劣化が進んでいなかったり、一部分だけが壊れてしまったりしたときに、部分的な修理や交換を行うこともできます。例えば浴槽からの水漏れが起こってしまったり、安全面から浴槽の高さを変えたいと思ったりしたときに浴槽のみをリフォームすることができます。劣化がそこまで進行しているわけではない場合にも、お湯が冷めにくい浴槽や美容効果が期待できる浴槽など、新しい機能のついた浴槽に交換することも可能です。
また経年劣化で壁や床のカビが目立ちやすくなったり排水が悪くなったりすることがあります。すべりやすくなることもあるため、お子様や高齢の方がいるご家庭では特に注意が必要です。壁は常に水や湿気にさらされているため、結露が起こりやすい状態です。床と壁どちらの場合も、カビが目立ちやすくなったら張り替えの目安として考えると良いでしょう。
お風呂は湿気がこもりやすい空間なので、換気扇による換気は必須ですよね。耐用年数は一般的に8~15年といわれており、寿命が近付くとファンが劣化して換気能力が衰えていきます。異音や異臭がしたり、うまく換気されていないように感じられたりしたら交換のタイミングかもしれません。またお風呂のドアも壊れてしまうと洗面所まで水が侵入してしまうこともあるため早めに対応するようにしましょう。
・給湯器の交換
給湯器とは、水を温めてお湯に変換する設備のことをいいます。生活する上で蛇口からすぐにお湯が出るのは、家に給湯器が設置されているためです。温めるための燃料にはさまざまな種類がありますが、電気を使うものは給湯器ではなく電気温水器といいます。給湯器の耐用年数は10~15年といわれているため、交換時期の目安としてみてください。
・バリアフリーリフォーム
段差による負担の項目でもご紹介した通り、お風呂は危険を伴うことのある場所でもあります。ご高齢の方がいる場合や介護が必要になった場合に、バリアフリー化をきっかけにリフォームを決断されることもあります。バリアフリーリフォームは、段差の解消だけではなく、手すりの設置や滑りにくい床の選択、浴槽の高さの調整、浴室暖房の設置などさまざまな工事内容があります。万が一お風呂で何かあったときにも対応できるように、呼び出しボタンを設置することも。家の中での事故のリスクを少しでも防げるように、不安がある場合はバリアフリーリフォームも検討してみてください。
・移動や拡張
お風呂の拡張や移動を選択する理由はさまざまです。在来工法からユニットバスにリフォームしたい場合にユニットバスの規格に合わせるための拡張や、家族の人数が増えたため、介護のため、など。お風呂を拡張させる場合は基礎工事などの土台作りを行ってからお風呂を組み立てていきます。お風呂を移動させる場合は、既存のお風呂の解体や新しい浴槽の取り付けだけではなく、排水管やガス管、電気の配線など工事の規模が大きくなってしまうことに注意が必要です。
・洗面所との同時リフォーム
お風呂と洗面所は隣接しているため、同時にリフォームを行うこともできます。お風呂と洗面所は耐用年数も約10~15年と近いため、数年ずらしてそれぞれをリフォームするよりも、同時に行った方が手間も費用も抑えることができます。リフォーム時には家の中の養生といった準備が必要ですが、お風呂と洗面所を同時にリフォームすることで準備にかかる手間や費用を抑えることも理由の一つです。また同じメーカーの商品を選んだり同じリフォーム業者に施工を依頼したりすることが多いため、お風呂と洗面所に統一感が出るのも同時リフォームのメリット。どちらか一方のみのリフォームを行うと、古い方が悪目立ちして感じられることも。その場合またすぐにリフォームを行うとなると手間と費用が余分にかかってしまうため、劣化の度合いが近ければ同時リフォームを行うことをおすすめします。
◼ 全体のリフォームの種類
お風呂にはユニットバスとハーフユニット、在来工法の3種類がありますが、リフォームする際には更に内容が分かれてきます。もともとユニットバスだったお風呂をリフォームする際にはユニットバスの交換、もともと在来工法だった場合はユニットバスへの変更か在来工法での作り直しを選ぶことができます。
・ユニットバスの交換
リフォーム前のお風呂がユニットバスで、リフォーム後もユニットバスにしたいという場合、ユニットバスの交換という内容の工事になります。もともとユニットバスだったのであれば規格内であることは間違いないため、ユニットバスを選べないということはありません。ユニットバスの交換時期は一般的に15~20年といわれていますが、カビが発生しやすかったり排水口からの臭いが消えなかったりといった症状が目立つようになると早めに交換しても良いかもしれません。またユニットバスの交換にかかる工期は2~6日であり、工事のために大きな音が出る期間が1日ほど、水が使えない時間が1~2時間ほどあります。近所の方へのご挨拶や水が使えないことへの対策を忘れないようにしましょう。
・在来工法からユニットバス
昔ながらの家では在来工法のお風呂が一般的でしたが、リフォームを機にユニットバスにしようと思っている人も多いはず。ユニットバスには規格が決まっているので、もともとのお風呂のサイズと規格が一致しなければユニットバスにできないこともあります。その場合、お風呂の拡張を行わなければならないこともあるため、費用や工期を考慮して検討するようにしましょう。
・在来工法から在来工法
在来工法のお風呂のサイズによっては、ユニットバスにリフォームできないこともあります。その場合は在来工法のままでリフォームすることも。また自由度が高いことから望んで在来工法でのリフォームを行うこともあります。例えば温泉のように床や壁など全面に木材を使用したもの、壁面にタイルを使用したものなど。ユニットバスでは選べないようなデザインにしたいという人は在来工法から在来工法といったリフォームを選ぶと良いかもしれません。
◼ お風呂リフォームでの注意点
お風呂のリフォームでできることについてご紹介してきました。実際にお風呂リフォームを行う際に注意したいポイントも確認しておきましょう。
・費用や工期の確認
お風呂のリフォームにはもちろん費用がかかります。ユニットバスの場合は選ぶメーカーや商品によって費用が変わってくるため、希望する条件と予算のバランスを考えて選ぶ必要があります。またお風呂のリフォームを行っている間はお風呂に入れなくなってしまうため、工期の確認も大切です。お風呂を使えない期間は銭湯や温泉に通うのか、親戚や友人の家のお風呂を借りるのか、など、リフォーム中のお風呂についても事前に決めておくようにしましょう。
・業者選び
ユニットバスのリフォームを行う場合、忘れてはならないのが施工業者選びです。リフォームを検討し始めたときはメーカーやシリーズなど商品を中心に見ることが多いかもしれませんが、具体的に話を進めようと思ったときに施工業者選びは重要なポイントとなります。悪徳業者に引っかかってしまうと、高い費用を払わなければならない可能性があるだけではなく、施工不良といった最悪の事態も考えられます。施工業者のこれまでの経験や実績はもちろん、リフォームの相談をしたときに話をよく聞いてくれるかどうか、丁寧に説明を行ってくれるかどうか、といった担当者の人柄も含めて選ぶことをおすすめします。
◼ まとめ
お風呂のリフォームを検討し始めると、具体的にリフォームでどのようなことができるのかが気になりますよね。お風呂のリフォームではユニットバスの交換や在来工法からユニットバスへのリフォーム、在来工法のままでのリフォームといった全体のリフォームを行うこともできますが、部分的なリフォームや拡張・移動といったリフォーム内容も選ぶことができます。お風呂の状態と予算、希望する条件と照らし合わせながらリフォーム内容を決めるようにしましょう。またお風呂のリフォームを行う際には、費用と工期、業者選びに注意して進めることをおすすめします。
ハウジング重兵衛は創業120年のリフォーム会社です。千葉県と茨城県で地域に根差したリフォーム事業を展開しています。特に水回りを得意としているため、お風呂のリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせ、ショールームへのご来店、それぞれお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター