クロスの種類と水回りのクロスにあったら嬉しい機能
水回りのリフォームをする際、設備の交換や補修だけではなく、クロスや床などの内装工事も行うことがあります。内装まで新しくしたいというケースはもちろん、湿気がこもりやすくカビが生えてしまうこともあるためです。
そもそも家の内装に使われるクロスにはどのような種類があるのでしょうか。水回りのクロスにあったら嬉しい機能も合わせてご紹介します。
◼ クロスの種類
クロスを選ぶ段階になると、案外たくさんの種類があることが分かります。主な種類の特徴をご紹介します。
・ビニールクロス
ビニールクロスは塩化ビニール樹脂を主な原料として、紙を裏打ちして作られたもの。素材の特性上、加工処理が可能なため、カラーやデザインが豊富であることから、日本の多くの家の内装に使われています。
価格が安いにもかかわらず耐久性が高く、水を通さないビニールの性質から汚れも拭き掃除で落とせるなど魅力がたくさん。
その一方でビニールクロスに使われている接着剤には有害物質が含まれていることがあり、健康面絵の影響が懸念されることも。シックハウス症候群といったアレルギーが気になる方は避けた方が良いかもしれません。
・織物クロス
織物クロスは、木綿や麻を使った自然素材タイプ、パルプ・ポリエステル・レーヨンなどの化学繊維を組み合わせて作られる不織布タイプ、シルクやサテンなどさまざまな種類があります。
布クロスとも呼ぶことがあり、高級感や重厚感があるのが織物クロスの特徴。破れにくく頑丈な一方で、ホコリが付きやすい性質も持っています。
素材ならではの風合いやデザインが美しく、通気性に優れているのがメリット。通気性にも優れているため湿気を吸収しやすいですが、汚れが付くと落としにくいデメリットもあるため、使う場所を選ぶ必要があります。
・紙クロス
紙クロスは、パルプを原料とした洋紙タイプや、コウゾ・ミツマタなどを原料とした和紙タイプ、ケナフなどの非木材紙を原料とした特殊紙タイプ、フィルム加工された合成紙タイプなどさまざまな種類があります。
健康面からビニールクロスは避けたいと思われている方に注目されていますが、ビニール素材が使われているものもあるため事前に業者に確認するようにしましょう。
紙を使ったクロスは音を吸収することや空気を通してくれるメリットを活かして、寝室や和室に適しています。デメリットとしては、ビニールクロスに比べて厚みがないため、下処理を丁寧に行っていなければ目地が出てしまうことがあげられます。
・木質性クロス
木質系クロスは、天然木やコルクなどの木質系素材に紙やアルミを裏打ちして作られたもの。銘木シートとコルクシートの2種類があり、温かみのある雰囲気の家にしたいときにおすすめ。
他の素材を使ったクロスよりも費用が高い傾向にあるため、部屋全体に使うというよりもアクセントクロスとして一部分に使うことが多いです。水回りに合うように作られた製品もありますが、耐水性があるかどうかを事前に業者に確認するようにしましょう。
・珪藻土クロス
珪藻土や漆喰は、無機質の素材。不燃性の紙の上に珪藻土や漆喰の素材を加工しているクロスのことを無機質系クロスといいます。
塗壁のような味のある風合いや質感が魅力で、防火性に優れているというメリットも。調湿性や消臭効果にも優れているため、水回りでも使うことができます。
◼ 水回りのクロスにあったら嬉しい機能
クロスにはさまざまな種類があることをご紹介しましたが、水回りに使うクロスは水回りに適した素材を選びたいですよね。そこで水回りのクロスにあったら嬉しい機能をご紹介します。
・汚れ防止
水回りは汚れやすい箇所でもあるため、汚れに強くてお手入れしやすい機能があると嬉しいですよね。汚れにくい素材であることはもちろん、汚れが付いたときに落としやすいかどうかも重要。
お手入れのハードルが低いと、自然とお掃除の頻度が上がります。表面に汚れ防止フィルムを使用したクロスもあるため、汚れ防止機能がほしい方はチェックしてみて下さい。
・消臭効果
水回りは頻繁に掃除をしていると清潔に保てますが、少し掃除を怠るだけでにおいが気になることもあるはず。トイレは掃除を怠っているかどうかではなく、飛び散りで思っている以上に汚れやにおいが残ってしまっています。
キッチンは調理中のにおいがこもりやすいため、においが気になる方もいるはず。そんな水回りでは、消臭機能があるクロスを貼っておくと安心。
・抗菌
今の時代、菌の付着や停滞が気になることも多いはず。ただでさえ水回りは菌が繁殖しやすい環境でもあるため、抗菌機能のあるクロスだと安心ですよね。
抗菌機能は、クロス表面の菌の増殖を抑制する機能のこと。小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心して過ごすことができます。
・調湿効果
湿気がこもりやすい水回りでは、湿度を調節してくれる調湿効果があると嬉しいですよね。湿
気がこもると、クロスや床にカビが生えてしまったりボコボコと浮いてしまったりすることもあるため、家自体の劣化を防ぐためにも調湿効果はありがたい効果だといえます。
◼ 水回りリフォームと内装
水回りのクロスに関する知識をご紹介してきましたが、実際に内装までリフォームを行った事例をご紹介します。
・クロスの張り替えも行ったトイレリフォーム
トイレが古くなっていることとクロスが剥がれかけていることから、内装含めたリフォームをしたいとのことでした。天井やCFも一緒に張り替えを行うことで、トイレ全体が明るい印象になりました。
・花柄で可愛い仕上がりになった洗面所リフォーム
お風呂が寒く、洗面台も一緒にリフォームしたいとのことでした。洗面所はクロスも変更し、花柄で可愛い仕上がりに。真っ白の爽やかな洗面台と花柄のクロスの相性が抜群です。
・キッチンとトイレの内装も一新したリフォーム
ハウジング重兵衛の施工事例をご覧になってお問い合わせをいただきました。キッチンとトイレを長く使っており、シンプルで長く使い続けられるキッチンをご希望でした。キッチンはお手入れのしやすいステディアをお選びいただき、内装も一新することで新築のような空間に。
・内壁もチェンジしたお風呂リフォーム
家を建てた当時から使ってらっしゃったユニットバス。内壁も傷んできたため新しくしたいとのことでした。自動のお湯張り機能がなかったため、給湯器も合わせて交換。ピンクの浴槽と合わせたパネルと選ぶことで、明るいお風呂に仕上がりました。
◼ まとめ
水回りは設備の交換、補修だけではなく、内装も伴う場合があります。クロスを変更する場合、どの種類のクロスを選ぶと良いのか悩みますよね。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、水回りや家族の理想に合った素材を選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛では、水回りを専門としてリフォームを行っております。設備の交換はもちろん、内装工事も行っておりますので、クロス選びをご検討の際はお気軽にご相談ください。地域最大級のショールームでは、水回り設備の商品を多数展示しております。
千葉県と茨城県でリフォームをご希望の方は、ぜひショールームにもご来店ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター