あなたのケースはどっち?リノベーションとリフォームで迷った場合の解決策
住まいを改善したいと考えたとき、「リフォーム」と「リノベーション」という選択肢がありますが、どちらが自分のケースに合っているのか迷う方は少なくありません。
このコラムでは、リフォームとリノベーションの違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説し、どちらを選ぶべきか判断するためのポイントをご紹介します。
この記事は、次の人におすすめです!
・リノベーションってよく聞くけどわからない!
・リノベーションでどんなことができるか知りたい!
1 リフォームとリノベーションの違いとは?
まず、リフォームとリノベーションは似たような言葉ですが、実際には異なる意味を持っています。
- リフォーム
リフォームとは、主に住宅の老朽化や不具合を修繕し、もとの状態に戻すための工事を指します。例えば、壁紙の張り替えやキッチンの交換など、既存の機能やデザインを維持しながら、住宅を新しい状態に戻すことがリフォームの目的です。 - リノベーション
リノベーションは、住まい全体に大規模な変更を加え、新たな価値を付加する工事を指します。間取りの変更や、断熱性能の向上、デザインの刷新など、現代のライフスタイルに合わせて、住まいを新たな形に生まれ変わらせることがリノベーションの特徴です。
2 リフォームが適しているケース
リフォームは、現在の住まいの状態を基本的に維持したまま、特定の問題を解決したい場合に適しています。
以下のような状況がある方には、リフォームを検討するのが良いでしょう。
- 老朽化の修繕が必要な場合
例えば、壁や床が汚れたり傷ついたりしている、キッチンやお風呂が古くなり機能が低下している場合など、設備を修理・交換することで快適さを取り戻すことができます。外壁や屋根の修理もリフォームの一環です。 - 予算を抑えたい場合
リフォームは比較的手軽に行えるため、コストを抑えたいときに適しています。部分的な改修が可能で、大規模な工事を必要としないことが多いため、限られた予算で実施できる点がメリットです。 - 短期間で改善したい場合
リフォームはリノベーションに比べて工期が短い傾向にあります。特に、壁紙の張り替えや設備の交換などの軽微な工事は、数日から1週間程度で完了することが多いため、時間をかけずに住宅の問題を解決したい場合に適しています。
3 リノベーションが適しているケース
一方、リノベーションは、住宅に大きな変更を加え、全く新しい空間を作り出したい場合に適しています。
次のような状況では、リノベーションがより良い選択肢となります。
- 間取りを大きく変えたい場合
家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせて、間取りを大胆に変更したい場合は、リノベーションが適しています。例えば、古い間取りの住宅をオープンなリビングやダイニングに変更したり、部屋を増やすといった大規模な工事が可能です。 - 機能性の向上を目指したい場合
断熱材の追加や最新の省エネ設備の導入、耐震補強など、住まいの機能性を大幅に向上させたい場合は、リノベーションが効果的です。特に古い住宅では、現在の基準に合った快適で安全な家に生まれ変わらせることができます。 - デザインを一新したい場合
インテリアや外観を大幅に変更し、自分好みのデザインを反映させたい場合には、リノベーションが最適です。たとえば、モダンなデザインの住まいや、ヴィンテージ風のインテリアにこだわりたいときには、自由度の高いリノベーションが応えてくれます。
4 リフォームとリノベーション、どちらを選ぶべき?
では、実際にどちらを選ぶべきか判断するためのポイントを見ていきましょう。
- 住まいの状態をチェック
まずは、現在の住まいの状態を確認しましょう。部分的な老朽化や不具合があるだけで、全体的には問題がない場合はリフォームで十分です。しかし、全体的に老朽化が進んでいたり、構造的な問題がある場合には、リノベーションが必要になることがあります。 - 将来の計画を考える
今後の家族構成やライフスタイルを見据えたうえで、どれくらいの改修が必要かを考えましょう。短期間で必要な修繕を行うだけでなく、長期的に快適に住むための大規模な改修が必要であれば、リノベーションが適しています。 - 予算とスケジュールを確認
予算と工期も大きなポイントです。リフォームはコストを抑え、短期間で行える反面、リノベーションは大規模な工事が必要で、予算や工期が長くなります。自分の計画に合った工事内容を選ぶことが重要です。
まとめ
リフォームとリノベーションは、それぞれ異なる目的や効果を持っています。
小規模な修繕や改善が必要な場合はリフォームが適していますが、住まいの価値を大きく高めたり、ライフスタイルに合わせて空間を作り替えたい場合には、リノベーションが良い選択です。
まずは住まいの状態や予算、将来の計画を踏まえ、専門家と相談しながら、自分に合った選択肢を選んでみてください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター