考えてみよう!介護リフォーム バリアフリーな住環境を目指して
「人生100年時代」といわれる昨今、高齢化に伴い安全な暮らしを続ける為にも考えたいのが介護リフォームです。
高齢になってくるとちょっとした段差でも辛くなり、立ち座りも足腰に負担がかかります。
このコラムをご覧になっている方でも、介護をされている方もいらっしゃると思います。
ご自身が将来介護される側になった時を想定して準備をする方も多くなっています。そんな中、介護をしやすい、されやすいリフォームを選択される方も増えています。
ここでは、安全・安心な住環境を目指して、どのような介護リフォームをすれば良いのかを考えてみましょう。
この記事は、次の人におすすめです!
・我が家に使い勝手の悪さを感じている
・介護に負担を感じている
・自分の将来について考え始めている
1 介護リフォームの目的
介護リフォームの目的は、できるだけ自分らしく安全・快適に暮らせる住環境を整えることです。
年齢とともに身体機能が低下すると、自宅内で転倒したり、けがをしたりするリスクが高くなります。
介護リフォームでは、段差を解消したり、手すりを設置したり、滑りにくい床材を使用したりすることで、住まいを安全で使いやすい空間に改修します。
具体的にまとめると、以下の効果が期待できます。
- 転倒やケガのリスクを減らす
- 日常生活動作を自立できるようにする
- 介護者の負担を軽減する
- 自宅で安心して暮らせるようにする
いずれにしても、長年住み慣れた我が家で安心して暮らしていきたいですね。
2 介護リフォームの事例
安心・快適に暮らせる環境を実現するために役立つ、代表的な介護リフォーム事例をご紹介します。
■玄関
玄関に段差があると、転倒のリスクが高くなります。段差解消マットなどを設置することで、安全に玄関を出入りすることができます。
玄関に手すりを取り付けることで、転倒予防になります。
引き戸は、開き戸よりもスペースを取らずに開閉できるので、介護者にとっても、また車いすになった時も使いやすいです。
■廊下
廊下にも手すりを取り付けることで、転倒予防になります。
滑りにくい床材に変更することで、転倒のリスクを減らすこと
もできます。
■浴室
浴室は濡れると滑りやすいため、滑りにくい床材に変更することが重要です。
浴槽に手すりを取り付けることで、浴槽への出入りや立ち座りが安全になります。
シャワーチェアを設置することで、座ったままシャワーを浴びることができます。
■トイレ
トイレにも手すりを取り付けることで、立ち座りが安全になります。
ウォシュレットなどの高機能便器を設置することで、介護者にとっても使いやすいトイレになります。
■その他
居室を改修し、居室の床材を滑りにくいものにしたり、家具を配置しやすくしたりすることで、安全で快適な空間を作ることができます
3 介護リフォーム業者を選ぶ際のポイント
介護リフォームを決めたら、業者を選びます。希望通りのリフォームを叶えるためにも、リフォーム業者はじっとくりと選びたいものです。
ここでは、介護リフォーム業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。
【介護リフォームの経験がある業者を選ぶ】
ホームページやパンフレットなどで、過去の施工事例を確認しましょう。特に、利用者の状態や希望に合わせたリフォームを
行 っている事例があるかを確認しましょう。
- 見積もり内容をしっかりと確認する
見積もりには、工事内容、費用、工期、保証内容などが詳しく記載されていることを確認しましょう。
- アフターサービスが充実している業者を選ぶ
アフターフォローが充実している業者は、定期点検や修理などを迅速に対応することができます。
- 口コミや評判を確認する
過去の利用者の口コミや評判は、業者の信頼性を知る指標となります。ホームページやリフォーム口コミサイトなどで、口コミを確認してみましょう。
4 まとめ
介護リフォームは、高齢者にとって住環境を大きく改善することが心身共に出来、安心して自宅で暮らせるためには、重要な事です。また、介護者にとっては負担軽減にもなります。
家族で話し合い、リフォーム後の生活動線を考慮しながら、納得したリフォームを実現したいものです。リフォームを検討する際は、十分に情報収集を行い、納得いく業者を選ぶことも大切です。
住み慣れた我が家で暮らし続ける、その為にも介護が必要になった場合、または、なる前にもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター