システムバスとユニットバスは何が違う?おすすめ商品もご紹介
「システムバス」と「ユニットバス」、どちらもよく聞く言葉ですが、明確な違いが分からないという人もいるかもしれません。
それぞれの違いとシステムバスにリフォームすることのメリットとデメリットをご紹介します。
お風呂をリフォームする場合におすすめのシステムバス商品もぜひ参考にしてみてください。
◼ コラムのポイント
1、システムバスとユニットバスの違いについて理解することができます
2、システムバス(ユニットバス)のメリット・デメリットや各パーツについて基本的な知識を学ぶことができます
3、メーカーごとのおすすめシステムバス商品を知ることができます
目次
◼ システムバスとユニットバスの違い
システムバスとは、浴槽や壁、床、天井などのパーツを工場で生産し、現場で組み立てるお風呂のこと。
システムバスとユニットバス、それぞれの言葉は似たような意味で使われていますが、明確な違いはあるのでしょうか。
実はシステムバスとユニットバスという言葉は、ほとんど同じ意味。どちらも工場で生産したパーツを現場で組み立てるお風呂のことを指します。
一般的に賃貸物件で見かけるようなお風呂とトイレが一緒になっているタイプのお風呂をユニットバスと呼ぶことが多いイメージがありますが、建築業界では組み立て式のお風呂のことをシステムバスという言葉ではなくユニットバスと呼ぶことが多いです。
→ユニットバスリフォームのタイミングと長く使うためのコツ
◼ システムバス(ユニットバス)のメリットとデメリット
システムバスとユニットバスはほとんど同じ意味であることが分かりましたが、工場で生産されたパーツを現場で組み立てるシステムバス(ユニットバス)にはメリットとデメリットどちらもあります。
リフォームを検討するにあたって、それぞれ把握しておきましょう。
・メリット
現場で一から作り上げる在来工法と違って、システムバスはリフォームにかかる工期が短いのが大きなメリットです。
リフォームしている間はお風呂を使用することができないため、工期が短いに越したことはありません。
工期が短ければ人件費も抑えられるだけではなく、リフォーム中の銭湯代や仮住まいにかかる費用を抑えられるのも嬉しいポイントです。
お風呂は湿気がこもってカビが発生することがあり、特に在来工法で作られたタイルのお風呂などはお手入れが大変で劣化しやすいものでした。
また床や壁のつなぎ目から水漏れが起こる心配もありましたが、システムバスではつなぎ目がないため水漏れのリスクが低く、防水性にも優れているためお手入れが簡単。
体をきれいにするための場所であるお風呂を清潔に保てること、安心して長く使い続けられることは大きなメリットだといえます。
→お風呂にカビが発生する原因と予防策|リフォームできれいにすることも
・デメリット
システムバスのデメリットとしては、設計の自由度が低いことがあげられます。
サイズやデザインなどの規格が決まっており、決められた選択肢の中から選んで決めていくことになります。
そのため制約なくこだわりのお風呂にしたいという理想がある場合には在来工法を選んだ方が良いかもしれません。
システムバスからシステムバスにリフォームする場合は設備を入れ替えるだけで済みますが、在来工法からシステムバスにリフォームする際は費用が高くなってしまうことがあります。
お風呂のサイズによってはシステムバスが入らないという可能性もあるため、事前に確認するようにしましょう。
→タイル張りのお風呂のリフォームとは?リフォーム方法と注意点
◼ システムバスの各パーツ
システムバスはたくさんのパーツでできています。商品によって選べるものと選べないものがある場合もありますが、パーツごとの特徴や種類をご紹介します。
・ドア
お風呂のドアは開き戸と引き戸、折れ戸の3種類が一般的です。見た目も大事ですが、使い勝手やお手入れのしやすさなども考慮して選ぶようにしましょう。
1つ目の開き戸は、他のタイプのドアと比べて簡単に開けられるため子供やお年寄りの方がいるご家庭におすすめです。
一方でドアを開ける際のスペースが必要になるため、洗面所側とお風呂側のどちらにもスペースが確保できるかを確認するようにしましょう。
2つ目の引き戸はお風呂や洗面所のスペースが狭い場合でも有効に活用することができるドア。
リフォーム前のお風呂のドアが開き戸だった場合、引き戸に変更するためには壁を改造しなければなりません。壁の改造には費用がかかり、位置によっては変更できないこともあるため業者に相談して検討してみてください。
3つ目の折れ戸はお風呂に使用されていることが多いドアの種類です。
開き戸や引き戸ほどスペースを必要としないのがメリット。開け閉めに力が必要なので、子供やお年寄りの方には使いにくい可能性もあります。またレールの隙間にホコリが溜まりやすくお手入れが大変なのが折れ戸のデメリットだといえます。
→お風呂の扉のみの交換リフォーム事例
・窓
マンションなどでは窓がないお風呂もありますが、一戸建てでリフォームするのであれば窓の役割を知った上で選びたいものです。
お風呂は夜に入ることが多いため太陽の光が差し込むかどうかを気にする人は多くないかもしれませんが、日中に光が差し込むかどうかによって湿気のこもり具合も変わってきます。
そのため光が差し込む向きに窓を設置するのがおすすめ。
開放感のあるお風呂にするために窓を大きくしたいと思う人もいるかもしれませんが、中から外が見えるということは外からも見えているということ。
また換気のために窓を開けていると空き巣に狙われやすくなってしまうというリスクもあります。お風呂に入る際には目隠しをしたり、しっかり施錠をするなど防犯対策をするようにしましょう。
・蓋
お風呂をリフォームする際には、浴槽の蓋も選べる場合があります。種類があることを知らなかったという人もいるかもしれませんが、どのタイプを選ぶかによってデザインやお手入れの簡単さが異なります。
一番よく見かけるのがシャッターのような見た目をしていてくるくる巻くことができる蓋です。
力を入れることなく開け閉めできるので、お年寄りの方がいる場合にも安全に使うことができます。その一方で凹凸の隙間にカビが生えやすく洗いにくいというデメリットも。
シャッター蓋と似た形で凹凸の幅が広いものを折りたたみ蓋といいます。
コンパクトであることや、人が入っている部分だけを開けることができるのでお湯が冷めにくいというメリットがあります。シャッター蓋と同じようにゴムにカビが生えやすいことや、中が空洞になっているものは割れやすいことがデメリットです。
二枚や三枚の板を組み合わせた蓋は凹凸が少ないためお手入れが簡単なのがメリット。中に断熱材が入っていれば保温性は抜群で、見た目に高級感があるのも嬉しいポイントです。
シャッター蓋や折りたたみ蓋はくるくると巻いて立てかけることができますが、組み合わせ蓋は立てかけられる場所が必要になります。開け閉めが面倒だと感じる人もいるかもしれません。
◼ メーカーごとのおすすめ商品
システムバスと一言で言っても、いくつものメーカーからさまざまな種類やグレードの商品が販売されています。ハウジング重兵衛で取り扱っているメーカーのうちおすすめの商品をご紹介します。
・TOTO サザナ
使いやすさやお手入れのしやすさはもちろん、見た目の美しさにもこだわっているのがTOTOのお風呂です。
洗い場の床はクッション性のある素材が断熱材の役割も果たしているため、柔らかくて暖かいのが特徴。足の裏にフィットしやすいため、子供やお年寄りの方が転倒するリスクも軽減されます。
また浴槽が頭と首を支えてくれる形状になっているので、リラックスした体勢で湯船につかることができます。魔法瓶のような構造によって、帰宅が遅くなった人も暖かいままお風呂に入れるのもポイントです。
→TOTO サザナの詳細はこちら
・LIXIL アライズ
「もっと、お風呂が好きになる」をコンセプトとした商品で、心地良い時間を過ごせるような作りになっています。
ゆったりとした体勢で入浴できるような浴槽になっており、両手で体を支えられるようなバーが付いています。シャワーは真上からお湯が出てくるため、体を包み込んでくれます。
汚れが溜まりやすいカウンターは壁から外せるようになっているため、手軽に洗うことができます。
カウンターを壁に立てかけた状態にすると洗い場の空間を広く使えるため、子供やお年寄りの方がいる場合でも安心です。
→LIXIL アライズの詳細はこちら
・Panasonic オフローラ
オフローラは使う人が笑顔でいられるように考えられたお風呂です。
浴槽は傷や汚れが付きにくく、スポンジで軽くこするだけできれいになるようなお手入れの楽さが特徴。汚れが溜まりやすい洗い場の床の隅にも目地がないのも嬉しいポイントです。
落ち着いた雰囲気にしたい場合はウォールナット、高級感のある雰囲気にしたい場合はガラスタイルのピンク、シンプルながらおしゃれな印象にしたい場合はグレーやガラスタイルのクリアなど、さまざまなデザインから選ぶことができます。
→panasonic オフローラ
◼ まとめ
システムバスとユニットバスの違い、システムバス(ユニットバス)のメリットとデメリットについてご紹介しました。
システムバスはドアや窓、浴槽の蓋などたくさんのパーツに分かれているため、それぞれお風呂の広さや使い勝手に合わせて選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛で取り扱っている商品の詳細を参考にしつつ、お風呂リフォームを検討してみてください。千葉県と茨城県で水回りのリフォームをご検討の際はハウジング重兵衛までぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター