トイレはタンクだけ交換できる?交換が必要なタイミングも
トイレはパーツとして便器とタンクに分けられます。タンクから水漏れが起こったり、タンクが割れてしまったりした場合、タンクのみの交換ができるかどうか気になりますよね。タンクだけの交換ができるのかどうか、自分でも交換できるのか、業者に依頼する場合の業者選びについてご紹介します。
◼ コラムのポイント
1、トイレタンクの種類について知ることができます
2、トイレのタンクのみを交換できるかどうかが分かります
3、トイレのタンク交換を行う際の業者選びについて学べます
目次
◼ トイレタンクの種類
トイレのタンクに不具合が起こったとき、タンクのみの交換ができるのかどうか死になりますよね。まずはトイレのタンクの種類についてご紹介します。家のトイレがどれに当てはまるかを確認してみましょう。
・密結タイプ
便器の上にタンクが乗っかっているタイプのことを密結タイプといいます。便器とタンクは2本のボルトで固定されています。
・平付タイプ
平付タイプとは、壁にタンクが取り付けてあるタイプのこと。トイレの奥に取り付けられていることもあれば、少し離れていたり横にズレていたりする位置にあることも。便器とタンクが離れているため、洗浄管が便器とタンクをつなぐことで水を通しています。ユニットバスのトイレでよくあるタイプです。
・隅付タイプ
壁ではなくタンクがトイレの角に取り付けてあるタイプが隅付タイプ。平付タイプと同じように便器とタンクをつなぐ洗浄管を通って便器に水が流れてきます。古い家やマンションなどでよくあるタイプ。
→トイレリフォームのビフォーアフター実例まとめ
◼ トイレはタンクだけ交換できる?
普段の生活している上で、トイレのタンクだけが壊れるということを想像することは少ないかもしれませんが、ひびが入ったり割れたりするトラブルは案外起こっています。陶器は傷が付きにくく耐久性の高い素材ですが、強い衝撃によって割れてしまう性質があるため。
タンクが割れた場合はもちろん、タンク内が汚れていたり、壁に接している平付タイプや隅付タイプだとタンク周辺の壁にカビが発生していたりすることも。カビが発生すると臭いが気になったり健康に被害が及んだりすることもあるためできるだけ早く修繕したいですよね。
そもそもトイレの「タンクのみの交換」は可能なのでしょうか?トイレのタイプや製造年月日によって可能かどうかが異なるので確認してみましょう。
・セパレートタイプのみ交換できる
洋式トイレは更にタンク一体型とセパレート型、タンクレス型の3種類に分けられます。タンク一体型トイレは便器とタンクが一体になっているタイプのことをいい、セパレート型トイレは便器とタンクが分かれているタイプのこと。タンクレストイレはタンクがないためスタイリッシュな見た目で、トイレを広く見せられるなどのメリットがあります。
これらの3種類のうち、タンクのみの交換をできるのはセパレートタイプ。タンク一体型は隙間に汚れが溜まりにくいというメリットがありますが、便器とタンクがつながっているためタンクのみの交換をすることができません。タンクレストイレは文字通りタンクがないため、タンクのみの交換という状況が起こりません。
・製造年月日によっては交換不可
トイレの製造年月日が比較的新しいと、タンク周辺の部品がメーカーでまだ製造されていることがあります。しかし製造年が古いと部品の製造が終わっていて在庫もないような場合も。そうするとタンクのみの交換ができず、トイレごとの交換となります。
◼ タンク交換が必要なタイミングとは
トイレのタンクを交換しなければならないときとは、どのようなケースなのでしょうか。タンク交換が必要なタイミングをチェックしてみましょう。
・ひびが入ったり割れたりしたとき
タンクは陶器や樹脂でできていることが多く、衝撃によってひびが入ったり割れたりすることがあります。物がぶつかったときの衝撃で割れるケースや、体の大きな方がタンクに寄りかかったことで便器とタンクの間のボルトに力が加わってしまって割れるケースがあります。よくあるトラブルというわけではありませんが、起こり得るということを頭に入れておきましょう。
・結露防止剤が膨らんだとき
陶器製のタンクでは、タンク内に結露が起こってしまうことがあるため、結露防止剤が張り付けられていることがあります。気温などの条件によって、タンク内で結露防止剤が膨らむと、部品が動かなくなってしまいます。
◼ タンク交換は自分でできる?
水回りのリフォームは費用が高そうなイメージがあるため、費用を抑えるために自分でタンクの交換をできないかと思われる方もいるかもしれません。タンクは自分で交換することもできますが、費用を抑えられるというメリットの一方でデメリットも。自分で交換しようとすると時間や手間がかかり、もともとのタンクの処分まで行わなければなりません。その上、失敗した場合のリスクが大きいことが一番のデメリットだといえます。
トイレのタンクの自分で交換する場合、今のトイレの製造番号を確認した上で適応するタンクを探します。タンクが用意できたら、タンクの種類ごとの交換方法をチェックしてみてください。今回は密結タイプの交換方法をご紹介します。
【密結タイプの交換方法】
もともとのタンクの蓋を外して止水栓を止め、ナットを緩めて給水管を外していきます。タンクを外して新しい給水管とパッキンに付け替え、タンクを設置したらタンク交換の完了です。交換できたら止水栓を開いてみて、水が漏れないかどうかを確認するようにしましょう。
→トイレが逆流する原因と対応方法|早めに業者に依頼しよう
◼ タンク交換・修理の業者選び
トイレのタンク交換は自分で行うこともできるとご紹介しましたが、万が一の失敗を考えると業者に依頼した方が無難だといえます。費用こそかかってしまいますが、業者に交換や修理を依頼することで今後の水漏れや故障を不安に思うことなく安心して暮らすことができます。
タンク交換・修理の業者選びで悩むこともあるかもしれませんが、エリアでいくつかの業者に絞ったら、それぞれの業者に見積もりを出してもらって比較検討するようにしましょう。費用面はもちろん、業者の対応や工事のプラン、商品の選択肢など、業者によって特徴が異なります。相見積もりを取って比較検討することで、相性が良くて信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
◼ まとめ
トイレのタンク交換について、タンクの種類をおさえた上で、タンクの交換ができるかどうか、自分で交換する方法、業者選びなど、気になることをたっぷりご紹介してきました。タンクのみの交換はセパレートタイプのみ、製造年月日によって行えることが分かりました。失敗なくタンクを交換・修理できるように、業者選びも慎重に行うようにしましょう。
ハウジング重兵衛では、トイレをはじめとする水回りのリフォームを行なっております。水回りに不満やお悩みがある方は、リフォームを検討してみても良いかもしれません。千葉県と茨城県で水回りのリフォームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
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免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター