リフォームの見積もりで注意したいポイントをご紹介します

家の劣化が気になり始めると、リフォームを検討することでしょう。どの業者に依頼したら良いのかを決めるために、プランや費用を見比べたいという人も多いはずです。そこでリフォームを依頼できる業者にはどのような種類があるのか、見積もりで注意したいポイントや避けたいことなどをご紹介します。

◼ リフォームを依頼できる業者の種類

リフォームプランの提案

リフォームはどのような業者に依頼するイメージがありますか?依頼できる業者は大きく5つの種類に分けられます。まずはそれぞれの特徴を知った上で、どういった種類の業者に依頼するのが合っているかを絞っていきましょう。

・ハウスメーカー

家を建てる際にハウスメーカーで建てた場合は、同じメーカーにリフォームを依頼することもできます。大手企業であることから、倒産のリスクが少ないなど安心感があるのが特徴です。新築のときからの点検履歴が残っていれば、最適なプランを提案してもらえるかもしれません。

営業費や広告費など、工事にかかる費用とは別に経費として支払う部分が増えてしまうのがデメリットです。また下請け業者が施工を行うことが多いため、仲介手数料が取られてしまうこともあります。

・工務店や設計事務所

地元の工務店は少人数で経営している場合が多く、地元密着型であれば口コミで評判が分かるのが特徴です。手荒な工事をしたり悪質な営業をしたりしているとすぐに広まってしまうため、評判を聞いた上で依頼することができます。小回りが利きやすい一方で、大規模なリフォームには対応できない場合もあります。

設計事務所は、リフォームの工事費用と別で設計費用が必要になります。費用が高くつく代わりにデザイン性の高い仕上がりになるため、こだわりのある人におすすめです。

・住宅設備機器メーカー

キッチンやお風呂、洗面所、トイレといった水回りはメーカーによる設備を採用しています。壊れてしまったり不具合が出てしまったりした設備機器のメーカーに直接リフォームを依頼できる場合もあります。ハウスメーカーと同じように大手企業であることの安心感や、専門分野に強いのがメリットです。

提携している工務店が実際の施工を行うことや、設備単位でのリフォームとなることを頭に入れておく必要があります。いくつかの設備をリフォームしたい場合、違うメーカーのものであればそれぞれのメーカーに依頼しなければなりません。

・家電量販店やホームセンター

500万円未満のリフォームであれば資格が必要ないことから、家電量販店やホームセンターなどもリフォーム事業に参戦し始めています。もともと水回りの設備を販売している業者でもあるため、取り付け工事を始めたのがきっかけです。設備だけの交換であれば良いですが、家の構造まで関わる工事は専門的な業者に依頼する方が良いかもしれません。

・リフォーム専門業者

新築住宅の施工は行わず、リフォームだけを専門としている業者もいます。大手のハウスメーカーのような知名度はありませんが、お客様の希望を親身になって聞いてくれるような業者もあります。リフォーム専門会社に依頼する場合は、建物の構造や工法などを熟知している実績のある業者が安心です。

◼ 見積もりのポイント

キッチンリフォームの事例

リフォームを依頼できる業者の種類が分かると、自分に合った業者に絞ることができます。いくつかの業者に見積もりを依頼して、実際に依頼する業者を決めるのが次の工程です。見積もりを依頼する際に注意したいポイントをご紹介します。

・相見積もりを依頼

相見積もりとは、いくつかの業者に見積もりを出してもらって工事内容や内訳、費用を比較することをいいます。リフォームの工事自体に定価があるわけではないため、業者によって費用が異なります。リフォームは頻繁に行うわけではないため、提示された価格が適正であるかどうかが分からない場合もあります。相見積もりをすることで相場が分かったり、リフォーム内容に関する的確なアドバイスを受けたりすることができます。

相見積もりを取ることなく一つの業者からの見積りのみで決めてしまうと、相場よりも高い費用を支払うことになる可能性もあります。また悪徳業者に契約させられることのないよう、いくつかの業者を比較検討することをおすすめします。相見積もりをする際の注意点として、業者には相見積もりであることを伝えておくようにしましょう。

・費用相場を知っておく

リフォームしたい箇所に合わせて費用相場を知っておくと、業者との打ち合わせがスムーズに進みます。キッチンやお風呂、洗面所、トイレなど水回りのリフォームの中でも、設備の交換だけを行うのか、クロスの張り替えや収納のリフォームまで行うのかによっても費用が異なります。設備の交換だけにしても選ぶ商品のメーカーやグレードによっても費用が変わるため、だいたいの予算を決めてから設備を選ぶのも良いかもしれません。

・予算や希望を伝える

リフォームに使える予算や「こうしたい!」という希望がある場合は、相談の時点でしっかり伝えるようにしましょう。予算を聞かれたときに答えにくいと感じる人もいるかもしれません。低予算であっても恥ずかしいことではありませんし、相場よりも高い予算であったとしても相見積もりであることを伝えておけば相場から離れた価格を提示されることはありません。

設備を選ぶ際に譲れない機能やデザインが出てくることもありますが、予算を大幅に超える場合は何かを諦めなければならない場合もあります。予算や希望を伝えておくと、業者が代替案を出してくれるかもしれません。

・項目をチェックする

リフォームの見積書は素人には難しく感じられることも多いため、業者に勧められる内容で契約してしまったということもあるかもしれません。契約の際に高い金額を支払うことになる可能性があるだけではなく、万が一瑕疵があったときに泣き寝入りしなくてはならない可能性もあります。そのため見積もりの項目はしっかりチェックするようにしましょう。

見積もりには、工事内容や費用がかかる項目ごとに分けて記載されています。「材料一式」や「工事一式」といった表記がされている場合は、どんな材料を使ってどんな工事が行われるのかが全く分かりません。名称や単価、数量、価格、面積などをしっかり記載してもらうようにしましょう。

リフォームは新しい設備の設置だけではなく、古くなった設備の解体や撤去、処分にも費用がかかります。解体や撤去、処分のための費用が計上されているかどうかもチェックしておきましょう。

◼ 見積もりで避けたいこと

リフォームの提案

見積もりで注意したいポイントをご紹介しましたが、費用を安くしたい一心で行った行動がマナーに反してしまうこともあります。相見積もりを依頼する際に避けたいことをご紹介します。お互い気持ち良くリフォームを行えるように、マナーは守るようにしましょう。

・必要以上の値引き交渉

リフォームには高額な費用がかかってしまうため、できるだけ安く抑えたいと思う人も多いはずです。しかし必要以上の値引き交渉を行うことは、業者との信頼関係を壊すことにもつながります。

また値引きに応じてくれることが良い業者というわけでもありません。何度も値引きに応じてくれる場合は、はじめの価格が高額に設定されていただけである可能性もあります。適正な価格を提示している業者ほど、値下げ交渉に応じない業者もあります。費用も大事ですが、費用に応じた工事内容を行ってくれるかどうかも冷静に判断するようにしましょう。

・プランを何度も変更する

見積もりを出してもらう段階では契約が成立しているわけではありません。見積もりやプランの作成は無料で行う業者も多いですが、見積もりやプランの作成にも人件費や手間がかかっています。いくつかのプランを見比べてみたいと思うこともあるかもしれませんが、無料だからといって必要以上にプランを変更するのはマナーに反する場合もあります。

業者側からすると、契約につながらなかった場合、見積もりやプランの作成にかかった費用は無駄になってしまうためです。さまざまなプランの費用が気になる気持ちは分かりますが、一つのプランを参考にしながら相見積もりを出してもらい、業者が決まってから別のプランの見積もりを出してもらうようにしましょう。

・電話やメールのみで話をする

相見積もりを出してもらう場合の業者の数に決まりはありませんが、あまり多くの業者に相見積もりを依頼すると連絡に手間がかかってしまいます。店舗やショールームを訪れて相談を進めていくのが理想的ですが、忙しくて電話やメールでしか連絡を取れないこともあるかもしれません。しかし全く顔を合わせることなく、電話やメールだけでやり取りを行って相見積もりを出してもらうことは避けた方が良いでしょう。

業者によって見積書の書き方が異なるため、内容が明確でないまま話が進んでしまうこともあるためです。対面して話すことで、気になることがあった場合に質問しやすいのも理由の一つです。電話やメールだけではコミュニケーションを取りにくい場合もあるため、対面して話すことで信頼関係を築いていくこともできます。

◼ まとめ

トイレのリフォーム

リフォームを依頼できる業者には、ハウスメーカーや工務店・設計事務所、住宅設備機器メーカー、家電量販店やホームセンター、リフォーム専門業者などさまざまな種類があります。それぞれ特徴や強みが違うため、自分の家に合った業者に絞るようにしましょう。いくつかの業者に絞れたら、相見積もりを出してもらうのが一般的な流れです。

見積もりの際には費用相場を知った上で予算や希望をしっかり伝え、出してもらった見積書の項目はチェックするようにしましょう。費用を抑えたい気持ちがあったとしても過剰な値引き交渉をするのではなく、工事内容とのバランスも考える必要があります。また業者との信頼関係を大切にするためにも、契約前に何度もプランを変更したり電話やメールだけで話を進めたりすることは避けた方が良いでしょう。

ハウジング重兵衛は、水回りのリフォームを得意とするリフォーム専門業者です。千葉県と茨城県にお住まいの方は、地域最大級のショールームにお気軽にお越しください。

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