今こそ必要!?宅配ボックスの選び方と注意点
マンションや集合住宅には設置されていることの多い「宅配ボックス」ですが、コロナ渦において改めて宅配ボックスの必要性が注目されています。しかし戸建てで宅配ボックスを設置することにメリットはあるのでしょうか。そもそも宅配ボックスの仕組みはどのようになっているのか、宅配ボックスの選び方と注意点についてご紹介します。
◼ 宅配ボックスとは
宅配ボックスを利用したことがなくても、言葉を聞いたことがある人が多いはず。宅配物の受取人が不在であっても受け取ることができる設備のことを宅配ボックスといいますが、その仕組みについては詳しくない人もいるかもしれません。そこで宅配ボックスの仕組みと設置するメリットをご紹介します。
・宅配ボックスの仕組み
宅配ボックスは、受取人が不在でも宅配物を受け取れる設備のことをいいます。宅配業者は宅配ボックス内に荷物を入れて、荷物を届けた旨を連絡したりお届け表が投函されたりすることで配達完了の印となります。受取人としては、家に帰ったときに宅配ボックスの中から荷物を取り出すだけで済むため非常に便利ですよね。
・設置するメリット
宅配ボックスの仕組みが分かったところで、宅配ボックスを設置するメリットとは何があるのでしょうか。宅配ボックスは、受取人としては再配達依頼の手間、宅配業者としては再配達の手間が削減される一石二鳥のシステム。インターネットが普及している中で、ここ数年ネットショッピングの利用がより身近になってきました。その上共働き世帯が増えていることから、宅配物が届いたときに不在にしている割合も高くなっています。荷物を受け取る側からしても受け取りに縛られてしまうことがなく、宅配業者にとっても再配達の手間が削減されるのが一番のメリットだといえます。
また現在のコロナ渦において、できるだけ人との接触を避けようという意識も高まっています。接触することなく荷物を配達することができる宅配ボックスは、受取人としてももちろん、宅配業者にとってのリスクも回避することができます。
◼ 宅配ボックスの選び方
宅配ボックスの需要が高まっていることから、さまざまな種類の商品が販売されています。戸建ての住宅で宅配ボックスを設置する際には、どのような点に注目しながら選ぶと良いのでしょうか。
・宅配ボックスの素材
宅配ボックスは、ポリエステル製やプラスチック製、スチール製、ポリプロピレン製など、商品によってさまざまな素材からできています。素材によって特徴が異なるため、宅配ボックスを選ぶ際には素材にも注目することをおすすめします。ポリエステル製やプラスチック製のものは簡易性が高いため、設置までのハードルは低いですが、防犯性で不安が残ることも。またスチール製やポリプロピレン製は耐久性が高く、丈夫な素材です。
・サイズ
宅配ボックスを選ぶポイントとして、ボックスのサイズがあげられます。せっかく宅配ボックスを設置しても、サイズが小さすぎると注文した荷物が入りきらないということもありますよね。宅配ボックスがあるにもかかわらず再配達を依頼しなければならないとメリットを享受することができません。大きい荷物が届くことはほとんどないという場合は小さいサイズでも良いですが、大きめの荷物が届く可能性が高い場合はある程度の大きさの宅配ボックスを設置するようにしましょう。
マンションや集合住宅の場合は、全世帯でいくつかの宅配ボックスを共有することになるため、一度に複数の荷物が届いていても問題ありません。しかし戸建てでは設置した宅配ボックスの数しか荷物を入れておくことができないため、一度に複数の荷物が届く可能性が高い場合は複数個宅配ボックスを設置することをおすすめします。
・ドアの開け方
宅配ボックスを設置する際には、ドアの開け方もポイントとなります。ドアの開け方と設置する場所が噛み合わないと、宅配ボックスのドアを開けにくくなってしまうことがあるためです。左開きと右開きどちらなのか、宅配ボックスのドアと玄関のドアがぶつからないかどうか、設置する前に確認した上で配置を決めるようにしましょう。
・開錠方法
宅配ボックスは開錠方法にも種類があります。電源を利用する「電気制御式」と、ダイヤル錠でドアを開閉する「機械式」の2種類。電気制御式はマンションでよく見られる開錠方法であり、カードキーを入れて液晶画面を使って操作します。使い方が簡単な上に防犯性も高いのが特徴です。機械式は配線工事の必要がなく、電気制御式よりも設置場所に制限がありません。メンテナンスに費用も掛かりにくいため、戸建てでは機械式の宅配ボックスを設置するのが一般的です。機械式の宅配ボックスに電池を組み込んで暗証番号による開錠システムを付けたタイプも。
・設置タイプ
宅配ボックスは、設置方法によって簡易設置タイプと工事設置タイプの2つに分けられます。簡易設置タイプは設置する際に工事の必要がないため、手軽に宅配ボックスを設置することができます。工事できない賃貸に設置したい場合にはおすすめですが、簡易式である分防犯性は劣ってしまうことに注意が必要です。工事設置タイプは、設置する際に工事が必要なので敷居は高くなってしまいますが、その分防犯性が高いのが特徴。簡易設置タイプと比べて費用もかかってしまいますが、戸建てで長期的に利用することを考えれば工事設置タイプがおすすめです。
◼ 宅配ボックスの注意点
宅配ボックスの仕組みと設置するメリット、選び方についてご紹介してきました。宅配ボックスを設置する際に注意したいポイントも参考にしてみてください。
・防犯面
宅配ボックスを設置する際には、さまざまなポイントを考慮する必要がありますが、一番気になるのは防犯面ですよね。できるだけ簡単に設置したいと思う人も多いかもしれませんが、大切な荷物を届けてもらうボックスの防犯性が低ければ少し不安が残るはず。荷物の盗難被害や空き巣被害に遭わないためにも、防犯面を考慮した上で設置するようにしましょう。
ポイントとしては、強度のある素材かどうか、工事設置タイプかどうか、開錠方法が何であるか、の3つがあげられます。宅配ボックスの素材にはさまざまな種類があることを先にご紹介しましたが、一番強度のある素材はスチール製、次にポリプロピレン製、次にプラスチック製、次にポリエステル製となります。木製やステンレス製といった宅配ボックスもありますが、強度が高いほど防犯性も高くなることを頭に入れておきましょう。
設置タイプは、設置する際の手間や費用がかからない簡易設置タイプ、防犯性の高い工事設置タイプ、どちらを重視するか家族で話し合ってみましょう。開錠方法は、ネット環境に接続していると、何かあったときに連絡が来る可能性があるため防犯性が高いといえます。費用とのバランスを見た上でどのような開錠方法のものを選ぶかを決めるようにしましょう。
また宅配ボックスと空き巣は関係ないように思われるかもしれませんが、簡易設置タイプの宅配ボックスを荷物が届く日だけ玄関に置いておくといった使い方をする場合には注意が必要です。不在時に受け取れるようにする設備のことを宅配ボックスというため、玄関前に出しておくことはすなわち家を空けているというサイン。そのため簡易設置タイプの宅配ボックスを利用している場合でも、常に玄関前に置いておくという使い方の方がおすすめです。
・工事の必要性
宅配ボックスの設置方法には、簡易設置タイプと工事設置タイプの2種類があることをご紹介しました。工事設置タイプを選ぶ場合、どのような工事が必要になるのかを事前に確認しておくようにしましょう。宅配ボックスの商品や施工方法によっては簡単な作業で終わるものや自分で設置できることもあります。どの程度の工事が必要かによって費用も変わってくるため、宅配ボックス選びの参考にしてみてください。
・設置する位置
宅配ボックスを設置する位置において注意したいのが、玄関ドアの開閉に影響する場所には置かないということ。敷地内に宅配ボックスを設置するスペースが限られる場合、玄関に近い位置しか設置できないこともあるかもしれません。しかし工事設置タイプの場合は一度設置すると位置を変えることが難しいため、日々の通行の妨げにならないような設置場所選びをするようにしましょう。
また宅配ボックスの前から荷物を出し入れするタイプか、後ろから出し入れするタイプか、取り出し方も見落とさないようにしましょう。設置場所によっては、宅配ボックスのドアが開けられない……といったことにもつながりかねません。生活を便利にするための宅配ボックスを設置したことで、ストレスを感じてしまっては元も子もありません。そのようなことのないよう設置する位置や取り出し方にも注意するようにしましょう。
◼ まとめ
マンションや集合住宅では宅配ボックスを利用している人が多いかもしれませんが、最近は戸建ての住宅でも宅配ボックスの重要性が注目されています。インターネットショッピングの普及、共働き世帯の増加、コロナ渦、さまざまな理由がありますが、荷物を受け取る側と宅配業者どちらにとってもメリットとなる宅配ボックスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ハウジング重兵衛は、創業120年の歴史を誇るリフォーム専門会社です。グループ会社である塗装専門会社、新築一戸建ての設計会社と一緒に、家全体のご相談を受け付けております。コロナ渦において宅配ボックスの需要が高まっている今、設置を検討されている人も多いと思います。玄関ドアや窓などのリフォーム実績もありますので、千葉県と茨城県でリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター