水回り 洗面所の悩みはリフォームで解決!
洗面所は毎日使う場所ですが、新築時には、リビングを広くしたい、書斎を作りたいといった希望が優先され、最低限の面積で作られることが多い場所でもあります。
その結果、狭さによる使い勝手の悪さという悩みを持つ人がたくさんいらっしゃいます。TOTOが行った「住宅設備と生活意識に関する実態調査」の結果を見ると、上位5つの悩みのうち、狭さが原因と考えられる悩みが3つありました。
最も多かった悩みは洗面所が狭いということでした。次に、湿気が気になる、収納スペースが少ない、周囲への水撥ねが気になる、換気が悪いといった回答が続きました。また、築年数の古い家では、これらの回答以外に、洗面所が寒いという悩みもあります。
洗面所のリフォームを検討されている方にも、この中のいくつかは、同じ悩みがあるのではないでしょうか?これらの悩みを解消できる洗面所にするリフォームは、どのように計画していくべきでしょうか?
洗面所が狭い・収納スペースが少ない
この問題を解決するためには、どのような方法があるでしょうか?
収納力を上げる
洗面所には、家族全員分の洗面用具、化粧品、ドライヤー、掃除用具、タオル、浴室で使うシャンプーやバスソルトといった品の買い置きなど、様々な物が置かれています。加えて、洗濯機を置いている場合には、洗濯用洗剤や、ランドリーボックスも置かれているのではないでしょうか?
悩みの中にあった収納スペースが少ないということが、より狭さを助長しています。そして物が多いということは、収納しきれない物を、床や洗面台の上に置くことになるので、掃除のしにくさにも繋がります。
洗面所は、清潔を保ちたい場所なのに、掃除がしにくい…これは主婦にとってストレスになってしまいます。ただ、収納力を上げる為に、置き型のキャビネットなどを増やせば、より洗面所は狭くなってしまいます。そこで考えたいことが、洗面台のオプションで選べるキャビネットや壁面収納です。
洗面台のオプションで収納力を上げる
洗面台の下には、標準で、引き出しや扉がついていますが、それ以外に、上部や側面に収納スペースを拡げられるキャビネットを選べます。上部のキャビネットであれば、床を使わないので、より狭くなる心配がありません。また、洗濯機と洗面台の間のデッドスペースがある場合には、側面のキャビネットが設置できます。
造作棚で収納力を上げる
洗濯機の上部に、造作棚を設けるという方法もあります。この造作棚があれば、下着やパジャマなど、入浴後に身につける衣類を洗面所にしまっておくことができます。子育て中で、一緒入浴している時期には、子供の入浴準備の為に、子供部屋と洗面所を往復しなくてはなりません。もし、洗面所に子供の下着やパジャマを収納できれば、洗濯後の手間も、入浴準備の手間も少なくできます。
洗面台を小さくする
洗面台の間口は、60センチから165センチまで、様々なサイズがあります。一般的には、75センチ、または90センチの間口の洗面台を使われていることが多いです。間口が狭くなっても、洗面ボールのサイズは同じなので、間口を狭くし、空いたスペースにキャビネットを設けるという考え方もあります。
例えば、90センチの洗面台の幅を、75センチに変更すると、25センチ幅のトールキャビネットを置けるだけのスペースが生まれます。
洗面台の奥行きは40センチから60センチですが、現在狭いと感じている場合には、今使っている洗面台より、奥行きの小さい洗面台を選ぶと、わずかながら動線が改善されます。また、ドアとの位置関係で動線が悪い、という場合には、リフォームに際して、洗面台のサイズを下げるとともに、洗濯パンと洗面台の位置を交換するという方法もあります。
サブ洗面台を設ける
洗面所の狭さは、家族の生活の時間帯によっては、朝、洗面所が混雑するという問題を生むこともあります。この場合、2階や玄関の近くに、サブ洗面台を設けることで、混雑を緩和することができます。
玄関の近くに洗面台を造ると、帰宅時に、手洗いうがいをしてから、リビングに入るという習慣ができるので、コロナ対策にもなります。また、洗面所はプライベートな場所なので、お客様を通したくないという場合でも、玄関の近くに洗面台があれば、気軽にお客様に使っていただけます。
洗面所を広げる
新築時であれば、始めから洗面所を広くとることもできますが、リフォーム時に洗面所を拡げたい場合、間取り上の制限が多く、難しいリフォームになってしまいます。ただ、子供たちが独立し、使わない部屋が増えたので、家全体の間取りを考え直したいというような場合には、非常に有効な方法です。
子育て中には、化粧室としてゆったり洗面所を使うこともなかった、という人は多いのではないでしょうか?子供たちが独立し、家の中の床面積に余裕が出てきた、というような状況であれば、座って洗面ができるゆったりした洗面所にリフォームするという楽しさを持てます。床面積に余裕が出た場合には、洗濯室を造り、洗濯機を移動させるというリフォームも考えられます。
クロスの色を明るくする
実際に洗面所が広くなるわけではありませんが、クロスの色が明るいほど、視覚的に広く感じられます。
周囲への水撥ね
洗面台の周囲への水撥ねは、鏡やクロスを汚してしまいます。特に小さな子供や、洗面台でシャンプーする家族がいる、おしゃれ着など、洗濯機で洗えない衣類を洗うことが多いというような場合、水撥ねは余計気になります。
小さな子供や、洗面台でシャンプーする家族がいて、水撥ねがひどいという場合には、クロスではなく、パネルやタイルを張ると、水撥ね汚れがさっとひと吹きできれいにできます。
子供たちがすでに成長している、洗面台でシャンプーや洗濯はしない、洗面所の雰囲気を考えクロスにしたいという場合には、撥水性があり、防汚、防カビ、抗菌機能のあるクロスが向いています。
湿気が気になる・換気が悪い
洗面所は浴室と繋がっている場所なので、窓がない場合には、湿度が高くなってしまいやすい場所です。換気が悪いと、カビが生えてしまうこともあります。この場合、考えられる解決策は、換気扇、窓、クロスです。
換気扇を交換する
換気扇の中には、設定した湿度より湿度が高くなると、自動的に強運転に切り替わるタイプがあります。また、洗面所内に洗濯物を干している場合には、部屋干し用ファンに交換すると、洗面所内の換気が良くなるだけではなく、洗濯物が早く乾くので便利です。
窓をつける
窓のない洗面所は、外壁に面していないので窓がないのですが、室内の壁の上部に窓をつけることはできます。横長の内倒し窓であれば、風が通り、窓換気扇の補助としても役立ちます。
湿気に強い壁にする
壁材の中には、機能クロスの他に、漆喰や珪藻土の塗り壁があります。これらの塗り壁には、調湿性があり、空気中の水分が増え過ぎると吸収してくれます。
洗面所が寒い
洗面所は、湿度が高くなりやすい場所なので、外壁に面している洗面所の場合は、窓が設けられています。窓は、確かに喚起には役立つのですが、室温が下がってしまうという面もあります。
特に、築年数の古い家では、大きな窓が設けられているケースがほとんどです。その為、湿気やカビの心配はないが、冬は寒いという洗面所になってしまっています。
このような場合、リフォームで窓を小さくし、断熱窓に交換することで、暖かい洗面所にすることができます。窓を大きくするリフォームは、リノベーションなどの大掛かりな工事の時にしかできませんが、窓を小さくする工事は、手軽にできます。
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使い勝手が悪く、悩みの多い洗面所であっても、悩みに合った解決方法は必ずあります。
ハウジング重兵衛では、洗面台を交換するだけというリフォームから、間取り変更も行う大規模なリフォームまで、お客様のご希望とリフォームの目的、現在の洗面所の状況に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
家の中に、使い勝手の悪い場所がが出てきた時には、いつでもお気軽にご相談ください。
たくさんの事例がございます。どうぞご覧ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター