ユニットバスの素材選び|素材ごとのメリットとデメリット
お風呂をリフォームする際、ユニットバスの素材選びで悩むこともあるかもしれません。
実はユニットバスの素材にはたくさんの種類があるので、メリットやデメリットを把握した上で比較検討するようにしましょう。
◼ コラムのポイント
1、ユニットバスで使われている素材について知ることができます
2、素材ごとの特徴やメリット・デメリットを学ぶことができます
3、実際のユニットバスリフォーム事例を見ることができます
目次
◼ ユニットバスの素材選び
お風呂のリフォームでユニットバスに変更、交換する場合、さまざまな種類の素材から選ぶことができます。ユニットバスの素材に種類があること自体そこまで知られていないかもしれませんが、素材ごとに特徴やメリット・デメリットがあります。
今回はFRP(繊維強化プラスチック)、人工大理石(人造大理石)、ホーロー製、ステンレス、木製についてご紹介します。
ユニットバスの素材選びは、お風呂の快適性、安全性、費用に関わってくるため、比較検討した上で決断するようにしましょう。
→お風呂のリフォームを成功させるためのポイントとは
◼ FRP(繊維強化プラスチック)
多くのユニットバスで使われている素材がFRP。FRPとはガラス繊維強化プラスチックの略称であり、軽い樹脂製の素材。
・メリット
FRPはベーシックな素材であることから商品のラインナップが豊富なことがメリットとしてあげられます。デザイン性が気になる方にとって、好みの色やデザインを選べるのは嬉しいですよね。また比較的価格が安い上に肌触りがなめらかで傷が付いても補修しやすいといったメリットも。
・デメリット
FRPのユニットバスのデメリットは、汚れが付きやすいということ。コーティングされている商品も多いですが、年数が経つにつれてコーティングが剥がれてしまうため、扱い方には注意が必要です。
◼ 人工大理石(人造大理石)
FRPと同じくらい人気が高いのが人工大理石(人造大理石)のユニットバス。天然の大理石のような見た目でありながら、樹脂製の素材でできているため「人工大理石」と呼ばれています。
人工大理石と人造大理石の違い
人工大理石と人造大理石は同じ意味で使われることもありますが、厳密には定義に違いがあります。人工大理石はアクリル系やポリエステル系の樹脂を主成分としており、天然の大理石は全く入っていません。
人造大理石は粉砕した天然の大理石に樹脂やセメントを混ぜたもの。大理石の要素が全くない人工大理石とは異なり、人造大理石には大理石の要素が入っているという違いがあります。
・メリット
人工大理石のユニットバスはFRPと同じように商品のバリエーションが豊富なのがメリット。また汚れが付きにくくお手入れしやすいため、年数が経っても表面の美しさを維持しやすい素材だといえます。
・デメリット
人工大理石の浴槽では、追い焚き機能を後付けできない場合があること、入浴剤の使用に適していないことなどがデメリットとしてあげられます。またFRPと比べると費用も高い傾向にあります。
→人工大理石を使用したユニットバスのリフォーム事例はこちら
◼ ホーロー
金属の表面にガラス質の釉薬を塗って仕上げた素材をホーローといいます。ホーロー製の食器や保存容器、ポットなどを見かけたことがある方も多いかもしれません。ホーロー製のユニットバスはタカラスタンダードのハイグレード商品で選ぶことができます。
・メリット
ホーロー製のユニットバスは保湿性の高さやカビの生えにくさといったメリットがあります。またガラス質の素材であることから耐水性や耐熱性が高く、なめらかさも兼ね備えています。
・デメリット
その一方でホーロー製のユニットバスは比較的高価であること、重量のある素材なので2階への設置には向いていないことなどがデメリットとしてあげられます。
→ホーローを使用したユニットバスのリフォーム事例
◼ ステンレス
ステンレスはキッチンのシンクでもよく使われている素材なので目にしたことがある人も多いはず。お風呂では在来工法で用いられることが多かったですが、ユニットバスでも選ぶことができます。
・メリット
ステンレスは昔からお風呂に使用されている素材だけあって、耐久性の高さがメリット。その上費用を抑えられるので、予算がある方は検討してみてください。
・デメリット
ステンレスは耐久性が高い一方、水垢が残りやすいことや金属特有の肌触りがあることがデメリットとしてあげられます。最近のユニットバスでステンレスが使われる場合、金属感を抑えて作られることもあるようです。
◼ 木製
木製のお風呂はなかなかないため、憧れを抱いている方もいるかもしれません。高級感やオーダーメイド感のある木製のお風呂ですが、ユニットバスに使われることもあります。
・メリット
木製のユニットバスは木材特有の香りや肌触りを楽しむことができます。木材の種類によっては耐久性が高いのもメリットの一つ。好みの木材を選んで、リッチな入浴タイムを楽しんでみてください。
・デメリット
従来の木製のお風呂は腐りやすいことやお手入れが難しいといわれていましたが、近年は特殊な加工によりデメリットを克服している商品もあります。また木製のユニットバスは費用が高いことも頭に入れておきましょう。
◼ ユニットバスリフォーム事例
ユニットバスに使われる素材にはいくつかの種類があることが分かりました。ハウジング重兵衛が実際にユニットバスのリフォーム事例も参考にしてみてください。
・滑りやすかったタイルの床をリフォーム
お風呂の床がタイルで滑りやすかったため、転倒事故を心配してユニットバスへの変更をご希望でした。床材の変更だけではなく手すりの設置をすることでより安全性の高いお風呂に仕上がりました。きれいになって満足とのお声をいただきました。
・シロアリ被害のあったお風呂をきれいにリフォーム
古くなって誰も住んでいない家を賃貸できるようにきれいにしたいとのご要望でした。シロアリ被害もありましたので、下地の修復や追加の電気工事なども行い大規模なリフォームとなりました。ユニットバスはTOTOのサザナをお選びいただき、白とグレーのおしゃれなお風呂に仕上がっています。
・段差をなくしたバリアフリーリフォーム
もともと冬場のお風呂が寒いことを気にされてリフォームのご依頼をいただきました。換気乾燥暖房機を設置することや洗面所との段差をなくすこと、手すりを設置することでバリアフリーリフォームを行いました。同時に行った洗面所リフォームで収納が増えたことも喜んでいただきました。
◼ まとめ
お風呂のリフォームでユニットバスへの変更や交換を行う場合、素材選びで悩まれる方も多いかもしれません。ユニットバスの素材にはさまざまな素材があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットが異なります。予算も考慮した上で、どの素材を選ぶべきか比較検討してみてください。
ハウジング重兵衛では、お風呂をはじめとする水回りのリフォームを行なっている会社です。ユニットバスの交換はもちろん、在来工法で作られていたお風呂の拡張リフォームなども手がけています。千葉県と茨城県で水回りのリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター