お風呂を格安にリフォームするコツとは?
一日の疲れを癒すお風呂は、水を頻繁に使用することから劣化しやすい箇所でもあります。年数が経つとリフォームが必要になってくることもありますが、費用がかかるためリフォームを後回しにしてしまう人も多いかもしれません。
◼ お風呂リフォームの種類
お風呂にはユニットバスとハーフユニット、在来工法の3種類がありますが、リフォームする際には更に内容が分かれてきます。もともとユニットバスだったお風呂をリフォームする際にはユニットバスの交換、もともと在来工法だった場合はユニットバスへの変更か在来工法での作り直しを選ぶことができます。
・ユニットバスの交換
リフォーム前のお風呂がユニットバスで、リフォーム後もユニットバスにしたいという場合、ユニットバスの交換という内容の工事になります。もともとユニットバスだったのであれば規格内であることは間違いないため、ユニットバスを選べないということはありません。ユニットバスの交換時期は一般的に15~20年といわれていますが、カビが発生しやすかったり排水口からの臭いが消えなかったりといった症状が目立つようになると早めに交換しても良いかもしれません。またユニットバスの交換にかかる工期は2~6日であり、工事のために大きな音が出る期間が1日ほど、水が使えない時間が1~2時間ほどあります。近所の方へのご挨拶や水が使えないことへの対策を忘れないようにしましょう。
・在来工法からユニットバス
昔ながらの家では在来工法のお風呂が一般的でしたが、リフォームを機にユニットバスにしようと思っている人も多いはず。ユニットバスには規格が決まっているので、もともとのお風呂のサイズと規格が一致しなければユニットバスにできないこともあります。その場合、お風呂の拡張を行わなければならないこともあるため、費用や工期を考慮して検討するようにしましょう。
・在来工法から在来工法
在来工法のお風呂のサイズによっては、ユニットバスにリフォームできないこともあります。その場合は在来工法のままでリフォームすることも。また自由度が高いことから望んで在来工法でのリフォームを行うこともあります。例えば温泉のように床や壁など全面に木材を使用したもの、壁面にタイルを使用したものなど。ユニットバスでは選べないようなデザインにしたいという人は在来工法から在来工法といったリフォームを選ぶと良いかもしれません。
◼ お風呂リフォームにかかる費用
お風呂のリフォームにかかる費用に関する知識を身に付けておくことは、格安でリフォームを行えることにもつながります。そのため費用の内訳と費用の相場を事前に知っておきましょう。
・費用の内訳
ユニットバスからユニットバスにリフォームする場合、仮設工事費と設備商品代、解体撤去を含む工事費、その他の諸経費が主な内訳となります。ユニットバスのメーカーによっては、本来の諸品の価格の40~60%で提示されることが多いです。在来工法からユニットバスの場合も内訳はほとんど同じですが、築年数が経っている場合は下地の補修で工事費用が高くなることもあります。在来工法から在来工法のリフォームの場合は、仮設工事費、浴槽交換費用、パネル、その他の諸経費といった内訳。浴槽やパネルなどそれぞれどういった商品を選ぶかによっても費用が大きく変わってきます。
・費用相場
ユニットバスの交換にかかる費用は、ユニットバスのサイズやグレードによって変わってきます。サイズは0.75坪タイプと1.0坪タイプの2種類、グレードはローグレードとミドルグレード、ハイグレードの3種類に分けられます。ミドルグレードのユニットバスであれば0.75坪タイプで65~85万円、1.0坪サイズで70~85万円が相場。同じグレードのユニットバスを選んだとしてもサイズが違うと約5万円の差、またグレードごとにそれぞれ約10~15万円の差となります。
在来工法からユニットバスの場合は40~200万円、在来工法から在来工法の場合は80~200万円が相場となっています。選ぶ商品やこだわり方によっても費用は変わってくるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。
◼ お風呂を格安にリフォームするコツ
お風呂リフォームの種類と費用に関する知識が分かったところで、格安にリフォームするためのコツをご紹介します。お風呂のリフォームを行わず放置していると、お風呂や洗面所だけではなく家自体の劣化につながる可能性もあるため早めに対応するようにしましょう。
・相見積もりを取る
お風呂のリフォームだけに限らず、水回りや外壁のリフォームを行う際にはいくつかの業者に相見積もりを取るのがポイントです。工事内容が同じであっても、業者によって費用が異なることはよくあります。1つの業者にだけ見積もりを依頼してそのまま契約してしまうと、費用が高い業者か格安の業者かも分かりませんよね。いくつかの業者の見積書を見比べることで適切な価格かどうかを見極めることができます。まずは希望するリフォーム内容や住んでいるエリアに合わせていくつかの業者に絞り、気になる業者に見積もりを出してもらって比較検討するようにしましょう。
・設備や部品の価格を事前に調べる
お風呂のリフォームで気になっているメーカーや商品、部品がある場合、業者に依頼する前に価格を調べておくこともポイント。設備や部品の価格を知らないまま見積書を見ても、価格が適正なのかどうかが分からないですよね。自分で調べるのが面倒に感じるかもしれませんが、見積書の内訳や価格が適正かどうかを見極められるように、お風呂リフォームの費用相場を知っておくことをおすすめします。悪徳業者に引っかからないためにも、適正に業者を比較するためにも、知識を身に付けておきましょう。
・商品のグレードを下げる
お風呂リフォームで使用される設備には、さまざまなメーカーからたくさんのシリーズや商品が販売されています。シリーズごとにいくつかのグレードに分けられているものもあるため、リフォーム時にはどの商品を選ぶか悩んでしまいますよね。せっかくリフォームするのであれば理想的なお風呂にしたいという思いから、ついグレードの高いものを選んでしまいがちですが、予算とのバランスを考える必要があります。予算と一致している場合はグレードの高いものを選んでも良いですが、あと少し費用を抑えたいという場合はグレードを下げることを検討してみると良いかもしれません。今使っている設備よりも新しく高性能のものになることがほとんどなので、機能性や使い勝手に満足できるはずです。
・アウトレット品も検討する
お風呂を格安でリフォームしたい場合、アウトレット品を使うという方法もあります。商品によって割引率は異なりますが、定価よりも半額~3分の1の価格で販売されているものも。アウトレット品はショールームやインターネットで購入することができるため、気になる方は調べてみてください。
・提案されたセット内容を吟味
水回りのリフォームを行う際は、業者側から「○○の工事も一緒にいかがですか?」「セットにするとお得ですよ」といった提案をされることもあるかもしれません。例えば浴槽だけの交換を検討しているときに、「浴槽の塗装をセットでどうですか?」など。格安でリフォームを行いたいのであれば、塗装は断って浴槽の交換のみで済ませると費用を抑えることができます。業者からの提案はお客様のことを考えてのことである場合もあれば、業者が儲けるために提案していることも。どちらにせよ格安でリフォームを行いたい場合は、提案された内容を一度吟味するようにしましょう。
・DIYできる箇所はDIYを行う
リフォーム内容によっては、業者に依頼せずDIYで修理をできる場合もあります。業者に依頼せず自分で行うと費用を抑えることができますが、専門的な知識が必要な内容もあるため注意が必要です。専門的な知識が必要ないような箇所であれば、格安でリフォームを行うためにDIYを行うのは賢い方法だといえるでしょう。しかし必ずしも成功するとは限らないため、少しでも不安がある場合は業者に相談してみると良いかもしれません。
・補助金は最大限利用する
お風呂のリフォームを行う場合、内容や条件によっては補助金を受けられることもあります。補助金は国と自治体のどちらも制度があり、国の制度では家の寿命を延ばすためのリフォームに補助金が給付される「ライフサポート推進事業」を受けられる可能性があり、自治体の制度はお住まいの地域によって異なります。対象となる工事内容や条件をリフォーム前にしっかり確認しておくようにしましょう。またバリアフリーリフォームの場合は介護保険の補助金を受けられることもあります。手すりの設置や段差の解消といった工事を行う予定であれば、お得にリフォームできるかもしれません。
◼ まとめ
お風呂のリフォームは、ユニットバスの交換、在来工法からユニットバス、在来工法から在来工法という3種類に分けられます。リフォームを行う際には費用が気になる人が多いと思いますが、できるだけ格安に抑えるためのコツをご紹介してきました。業者を選ぶ際には設備や部品の価格を知った上で相見積もりを取り、設備のグレードを下げたり提案されたセット内容を吟味したりすることがポイント。ハウジング重兵衛ではお風呂をはじめとする水回りのリフォームを手掛けていますが、お客様のご要望をしっかりお聞きしながらプランを決めてまいります。何か気になることがあれば真摯にお答えしますので、お気軽にご相談ください。千葉県と茨城県でリフォームをご検討の際は、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター