トイレのリフォームにおけるクッションフロア選びの失敗例
トイレは家族が毎日何度も使う場所なので、どうしても汚れやすかったりにおいが残りやすかったりしますよね。長い間使っているとリフォームを検討することもあるかもしれません。
便器の交換だけのリフォームはもちろん、においの原因を根本から取り除くためには床や壁などの内装リフォームも行うのがおすすめ。
そこで今回はトイレの床材の一つであるクッションフロアについて、またクッションフロア選びでの失敗例についてご紹介していきます。
◼ コラムのポイント
1、トイレの種類やリフォーム方法について理解することができます
2、トイレの床材を変える必要性と床材の種類について学べます
3、クッションフロア選びの失敗例を知ることができます
目次
◼ トイレのリフォーム
トイレは大きく分けて和式トイレと洋式トイレの2種類に分けられ、洋式トイレは更にタンク一体型とセパレート型、タンクレス型の3種類に分けられます。和式トイレは日本に古くからある形のトイレであり、1960年頃に洋式トイレが採用されるようになるまでは一般的なトイレとして使われていました。
洋式トイレのうちタンク一体型トイレは便器とタンクが一体になっているタイプのことをいい、隙間に汚れが溜まりにくいのがメリット。セパレート型トイレは便器とタンクが分かれているタイプのことであり、どちらかが壊れたときでも片方だけを交換することができます。
タンクレストイレは水道と直接つながっていることからタンクがないスタイリッシュな見た目。トイレの空間を広く見せられることやお手入れしやすいのがメリットです。
トイレのリフォームは便器の交換が主な工事内容となっていますが、便器の交換だけではなく温水洗浄機の交換や床や壁の張り替え、収納の設置といったリフォームを行うこともあります。
◼ 床材を変える必要性
トイレの床や壁には思っている以上に尿が飛び散ったり汚れが付着したりしているため、便器と同じように衛生的に保つのが難しい箇所でもあります。
そのためリフォームの際にも、トイレの交換だけではなく床材の状態を見た上で交換を検討するようにしましょう。便器の交換と同時にリフォームを行うときれいなトイレが蘇ります。
また従来のトイレと比べて、最近のトイレの方は便器と床の接地面が小さい傾向にあります。そのためトイレだけを交換するともともとのトイレの跡が床に残ってしまうことも。
頻繁にお手入れをしていたとしても、トイレの跡が完全に消えることは少ないため、せっかくリフォームするのであれば床材まで交換した方がすっきりするかもしれません。
→トイレが臭い原因は何?対策しても改善されない場合はリフォームも
◼ トイレの床材
トイレの床材を変える必要性について分かりましたが、汚れやすいトイレでは床材選びが重要なポイントとなります。
・クッションフロア
クッションフロアはトイレの床材の中でも最も一般的なもの。他の床材に比べて費用が安いことや張り替えしやすいことがメリットとしてあげられます。
耐水性や耐久性にも優れているため、施工後も簡単にお手入れすることができます。普段の床掃除や飛び散ったときの処理など、耐水性に優れていることから水拭きでサッと掃除できるのが嬉しいポイントです。
・タイル
昔ながらのトイレではタイル張りのところが多いですよね。タイルは目地に汚れが溜まりやすく、においもこもりやすいのがデメリット。
しかしタイルの中でも消臭性に優れたものや調湿機能が付いたものなどさまざまな商品が出ています。タイルのような見た目のフロアタイルはフローリングの上からでも貼ることができるためリフォームの施工性も高いです。
・フローリング
フローリングはリビングや洋室、廊下などの居住スペースで使われることが多いですが、トイレに選ばれることもあります。フローリングを選ぶと、他の空間とのつながりや統一感が生まれるため、インテリア重視の方におすすめ。
しかしフローリングは木材なので他の素材より耐水性が低く、水やアンモニアで腐食しやすいのがデメリット。フローリングにしたい場合は耐水性に優れたトイレ用のフローリングを選ぶようにしましょう。
◼ クッションフロア選びでの失敗例
クッションフロアは最も一般的なトイレの床材であり、メリットがたくさんあることが分かりました。
クッションフロアの中でも何を選ぶかによって失敗したと感じることもあるため、クッションフロア選びでの失敗例をご紹介していきます。
・白い色は汚れが目立ちやすい
さまざまな色やデザインがあるクッションフロアですが、色選びで失敗したと感じることもあるようです。
例えば白い色のクッションフロアを選ぶとトイレが明るく清潔感のある印象になりそうですが、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
他の部屋のテイストとの統一感や好きな色で選ぶのも素敵ですが、トイレは汚れやすい箇所なので汚れが目立ちにくい色を選ぶ方が無難かもしれません。
・白い色は髪の毛が目立ちやすい
同じく白い色のクッションフロアを選ぶと、髪の毛が目立ちやすかったという失敗例もあげられます。
洗面所でもクッションフロアはよく選ばれますが、洗面所だと特に髪の毛が落ちやすく目立ちやすいことが多いようです。トイレは洗面所ほどではありませんが、使用しているときに落ちている髪の毛が気になってしまうことも。
・便器の前が黒ずんできた
トイレを使うとき、便器の前に立ったり足を置いた状態で座ったりすることになりますよね。そのためどうしても便器の前は黒ずみやすいもの。
白やアイボリーなど淡い色を選ぶと黒ずみが目立ちやすくなるため、黒ずみが気になる方は濃い色を選ぶと良いかもしれません。
・凹凸のあるデザインで汚れが溜まる
クッションフロアにはさまざまなデザイナがありますが、中でも凹凸のあるデザインを選ぶと、凹んだ部分に黒ずみが溜まりやすいという失敗例があるようです。
素材に合った洗剤を使用して、頻繁に拭き掃除することで対策しましょう。
・角の施工が甘い
クッションフロアを貼る作業は、トイレの大きさに合わせて業者がカットして施工していきます。トイレは必ずしも正方形や長方形の形ではなく、どこかに出っ張りがあったり便器の周りを切り抜いたりしなければなりません。
そのため業者の技術によっては、角の施工が甘いという失敗が考えられます。この失敗を防ぐためには、トイレの大きさに合わせて丁寧にカットして貼り付けてくれるような業者を選ぶことが大切です。
・建具との色のバランスが悪かった
クッションフロアの色を選ぶ際は、好みや雰囲気だけではなく、建具の色とのバランスを考える必要があります。
建具は色を変えることができないため、クッションフロアや壁の色選びによっては浮いてしまう可能性があるためです。トイレ全体の統一感を出すためにも建具とのバランスを考えるようにしましょう。
→掃除しやすいトイレの特徴とおすすめのトイレ
◼ トイレのクッションフロア施工事例
トイレのリフォームでクッションフロアを施工した事例をご紹介します。
・水色で明るい印象のトイレに
もともと床と壁のどちらもタイル張りのトイレだったため、天井以外を一度解体してからリフォームを行いました。床はクッションフロア、壁はクロスで仕上げています。クッションフロアは塩化ビニル系のシート状の素材のことであり、耐久性に優れています。弾力性があるため足腰にも優しく、お手入れしやすいのも特徴です。
◼ まとめ
トイレのリフォームをする際、便器の交換だけではなく床や壁などの内装工事を行うこともあります。汚れやにおいが溜まりやすいトイレでは、できるだけお手入れしやすい床材を選びたいですよね。クッションフロア選びでの失敗例を参考にしながら、家のトイレに合った床材を選ぶようにしましょう。
ハウジング重兵衛では、トイレをはじめとする水回りのリフォームを手がけています。設備の交換や修理はもちろん、内装工事の施工実績も豊富ですので、千葉県や茨城県で水回りのリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター