冬支度、はじめましたか?断熱工事で快適な冬を!

寒い冬が近づいてきましたね。暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない、窓際が寒い…

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

これらの悩みを解決するために、断熱工事は非常に有効です。

今回は、築20年・床面積35坪の二階建て一軒家を全室断熱工事する場合を例に、どの断熱材を選ぶべきか、費用感などを詳しく解説します!!

この記事は、次のような人におすすめです!
・家の中がとにかく寒い
・光熱費を節約したい
・断熱工事の相場を知りたい

1 断熱工事ってそんなに良いの?

冬に向けて断熱工事をしておくと、以下のメリットが期待できます。

  • 暖房効率アップ
    室内の熱が外に逃げにくくなり、暖房効率が大幅に向上します。
    結果、暖房費の節約につながります。
  • 快適な室内環境
    室内の温度が均一になり、暖かい空気を逃がさないので、どこでも快適に過ごせます。
  • 結露防止
    室内の湿気を抑え、窓ガラスの結露を防止します。
  • ヒートショック予防
    室温差が大きいと、ヒートショックのリスクが高まります。
    断熱工事によって室温差を小さくし、健康を守りましょう

2 どっちを選ぶ? ~ 内断熱 と 外断熱 ~

断熱工事には、大きく分けて外断熱内断熱の2つの方法があります。

・内断熱 ー 住まいの「体温調整役」-

建物の内側に断熱材を詰め込む方法です。

例えるなら、建物にインナーを着せるようなイメージで、室内の温度を一定に保とうとし、建物の体温調節機能のような役割を果たします。

  • メリット
     初期費用が比較的安い
     外壁のデザインに自由度が高い
     施工期間が短い(1週間~2週間程度)
  • デメリット
     断熱性能が外断熱に比べてやや劣る
     結露が発生しやすくなる可能性がある
  • 費用
     一般的に、内断熱工事の費用は、1㎡あたり5,000円~15,000円程度が相場と言われています。
     35坪の住宅の場合、床面積は約115㎡になりますので、この場合の内断熱工事の平均費用は、
     115㎡ × 10,000円/㎡ = 1,150,000円 となります。

・外断熱 - 住まいの「鎧」-

外断熱は建物の外側に断熱材を施します。

建物全体に防寒着を着せるようなイメージで、外気の影響を直接受けにくくして、しっかりと建物全体を保護します。

  • メリット
     断熱性能が非常に高い
     結露しにくい
     外壁の保護になり、建物の寿命を延ばす
  • デメリット
     初期費用が高くなりやすい
     外壁のデザインが制限される
     施工期間が長い(2週間~1ヶ月程度)
  • 費用
     外断熱工事の費用は、一般的に、内断熱に比べて1.5倍~2倍程度の費用がかかるとされています。
     内断熱の費用相場を参考にすると、外断熱の平均費用は、115㎡ × 10,000円/㎡ × 1.5 = 1,725,000円 となります。

・結局、内断熱と外断熱ってどう違うの?

項目内断熱外断熱
費用比較的安価高額になりやすい
施工期間短い長い
断熱性能高い非常に高い
結露発生しやすい発生しにくい
外壁のデザイン自由度が高い制限される


3 断熱材にも色々ある! ~ 断熱材の種類と特徴 ~

断熱材は、住宅の快適性や省エネに大きく貢献する重要な建材です。

様々な種類があり、それぞれに特徴や寿命、メリット・デメリットがあります。

  • グラスウール
    リサイクルガラスや天然の鉱物を原料とし、高い断熱性と不燃性を持ちます。
    比較的安価で施工が容易なため、一般的な断熱材として広く利用されていますが、湿気の影響を受けやすくカビが生える心配があることや、一部の製品にホルムアルデヒドが含まれる可能性がある点がデメリットです。
    グラスウールの寿命は、適切な施工と環境下であれば長持ちします。
  • ロックウール
    玄武岩などの岩石を原料とし、グラスウールよりも高い耐火性と吸音性を持ちます。
    グラスウールに比べて高価ですが、耐久性も高く、長寿命です。
  • ウレタンフォーム
    イソシアネートとポリオールを混合して発泡させて作られ、非常に高い断熱性と気密性を持ちます。
    燃えやすく、ウレタンフォームの寿命は、他の断熱材に比べて短いですが、液状で吹き付けるためあらゆる形状に合わせた施工が可能で、隙間や空洞にも密着し、隙間なく充填することができます。
  • セルロースファイバー
    新聞紙などの古紙をリサイクルして作られ、高い断熱性と調湿性を持ちます。
    環境に優しい断熱材ですが、施工時にホコリが出やすく、燃えやすいというデメリットがあります。
    セルロースファイバーは湿気の影響を受けやすいためカビが生える心配がありますが、適切な施工と環境下であれば長持ちします。
断熱材の種類特徴費用(目安)寿命(目安)
グラスウール安価、施工しやすい、 一般的な断熱材100万円〜150万円長寿命(20年以上)
ロックウール不燃性、耐久性、吸音性が高い120万円〜180万円長寿命(20年以上)
ウレタンフォーム気密性が高く断熱性能も高い、
隙間なく施工できる
150万円〜200万円以上中程度(10年以上)
セルロースファイバー環境に優しい、調湿性が高い130万円〜190万円中程度(10年以上)

どの断熱材を選ぶかは、ご予算、ご希望の断熱性能、環境への配慮、外断熱・内断熱のどちらを選ぶかなど、さまざまな要素を考慮して決定する必要があります。

  • 費用を抑えたい
    → グラスウール/内断熱
  • 高い断熱性能が欲しい
    → ウレタンフォーム/外断熱
  • 環境に優しい素材を選びたい
    → セルロースファイバー
  • 騒音を軽減したい
    → ロックウール
  • 結露を徹底的に防ぎたい
    → 外断熱

まとめ ~ 断熱工事で家はもっと快適になる ~

断熱工事は、住み心地を大きく左右する大切な工事です。

それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自宅に最適な断熱方法を選びましょう。

大切なのは、ご自身のライフスタイルや、どんな家にしたいか、そして予算に合わせて、最適な方法を選ぶことです。

どれを選ぶか迷ったら、専門家に相談してみることをおすすめします。

断熱リフォームは住まいの快適性を向上させ、光熱費削減にもつながるため、ぜひ検討してみてください。

この冬は、あたたかい家で過ごしませんか?

ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール

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・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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資格情報

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・二級建築士
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