空き巣に負けない!理想の防犯リフォーム術
近年、空き巣被害は後を絶ちません。ご自宅の安全、本当に大丈夫ですか?
防犯対策は、もはや他人事ではありません。
このコラムでは、リフォームを通して、あなたの大切な住まいをしっかりと守る方法をご紹介します。
この記事は次のような人におすすめです!
・リフォームでできる防犯対策を知りたい
・自分の自宅の防犯対策が正しいかを改めて確認したい
1 防犯リフォームでできること
防犯リフォームは、単に鍵を交換するだけでなく、住まいの構造や環境全体を見直すことで、より高いセキュリティを実現します。具体的には、以下のような対策が挙げられます。
- 玄関ドアの強化
ピッキングされにくいディンプルキーやサムターン回し対策のできる防犯性の高いドアに交換するとともに、こじ開け防止にドア枠を強化すると良いでしょう。
また、ドアがゆっくり閉まり、隙間ができにくいドアクローザーを取り付けるのも効果的です。 - 玄関周りの照明
玄関灯をセンサーライトにして人が近づいたことが分かるようにしたり、玄関ポーチに明かりを取り入れます。そして、防犯カメラを設置することで来訪者の確認や証拠確保に役立ちます。
2 窓の防犯対策
防犯ガラスへ交換することでガラス破りを防ぎ、侵入を困難にします。およそ6万円程で交換できます。
さらに、防犯フィルムを貼ることでガラス破りを遅らせ侵入音を大きくすることもできます。
また、窓からの侵入を物理的に防ぐために面格子やシャッターを設置することが効果的です。
1階や2階の窓は外から手が届きやすいので、特に強化する必要があります。
- 防犯ガラスへの交換(費用およそ6万円程度)をする。
- 物理的侵入を防ぐため面格子やシャッターの設置
- 手の届きやすい1階や2階の窓は特に強化
3 室内対策
窓やドアの開閉を感知し、警報を発する防犯センサーを設置したり、火災感知器やガス漏れ検知器など室内の異常を検知するものを取りつけましょう。
貴重品は金庫の使用を検討し、目につかない場所に保管するようにすれば安心です。
空き巣は、姿を見られることを嫌います。室内を明るくし、死角をなくす照明計画をしましょう。
- 窓・ドアの開閉感知の防犯センサー設置、火災感知器、ガス漏れ検知器の設置
- 金庫を使用し、貴重品を目につかない場所へ
- 室内を明るくし、死角をなくす
4 外構の整備
塀や植栽、フェンスの高さは高すぎると空き巣にとって隠れやすい場所となり、侵入を助長します。
逆に低すぎると簡単に乗り越えられてしまうため防犯効果が期待できません。人の目線よりも少し高い程度が、防犯効果とプライバシーに適しているといえます。
塀やフェンスの材質や形状は、メッシュ素材であれば外から見えやすいため侵入者への威嚇効果があり、ブロック塀であれば頑丈で乗り越えにくいため防犯効果は高いです。植栽も定期的に手入れをし、死角を作らないようにしましょう。
- 塀やフェンス、植栽の高さは人の目線より少し高い程度が好ましい
- 材質や形状はメッシュやブロック塀が防犯効果が高い
- 植栽は定期的に手入れをし、死角を作らない
5 防犯リフォームのメリット
防犯リフォームをすることで、空き巣の侵入を困難にし、被害のリスクを大幅に減らすことができます。
何より、自宅が安全であると確信を持つことで、安心して生活を送ることができます。
そして、不動産の価値としても防犯性の高い住宅は高まる傾向にあるのです。
また、防犯対策の中には、地震などの災害対策に役立つものが多くあり、フィルムやシャッターは割れた窓ガラスの飛散防止、設置した照明は災害時の避難経路の確保に役立ちます。
- 空き巣被害のリスクを軽減できる
防犯対策を施すことで、空き巣の侵入を困難にし、被害のリスクを大幅に減らす。 - 心理的な安心感を得られる
自宅が安全であるという確信を持つことで、安心して生活を送ることができる。 - 住宅の価値向上
防犯性の高い住宅は、不動産としての価値も高まる傾向にある。 - 防災にもつながる
防犯対策の中には、地震などの災害対策にも役立つものがあります。
施行方法 | 費用相場 | リフォーム箇所 |
---|---|---|
防犯ガラスへの交換 | 5万円~15万円(1枚あたり) | 窓 |
防犯フィルムの貼り付け | 1万円~5万円(1㎡あたり) | 窓 |
面格子の設置 | 5万円~15万円(1箇所あたり) | 窓 |
シャッターの設置 | 5万円~15万円(1箇所あたり) | 窓 |
防犯ドアへの交換 | 30万円~50万円 | 玄関 |
ドアの鍵交換 | 1万円~5万円 | 玄関 |
防犯カメラ設置 | 4万円~10万円(1台あたり) | その他 |
防犯センサー設置 | 1万円~3万円(1個あたり) | その他 |
6 防犯リフォームの注意点
防犯リフォームは、リフォーム箇所、使用する素材、工事の規模によって費用が大きく異なります。予算に合わせてリフォームする箇所を選ぶと良いでしょう。
また、防犯対策を施すことで家の外観が損なわれる可能性もあるので専門業者に相談することで、デザイン性と防犯性の両立が可能になります。
そして、マンションなどの集合住宅の場合防犯リフォームを行う際に管理組合の許可が必要な場合があるので、事前に確認しましょう。
- 費用
防犯リフォームには、費用がかかります。予算に合わせて、必要な対策を選びましょう。 - 見た目のバランス
防犯対策を施すことで、外観が損なわれる可能性があります。デザイン性と防犯性を両立できるよう、専門業者に相談しましょう。 - 手続き
マンションなど集合住宅の場合、防犯リフォームを行う際には、管理組合の許可が必要な場合があります。事前に確認しましょう。
7 防犯リフォームを選ぶ際のポイント
防犯リフォームをする際は専門的な知識が必要なので、信頼できる業者に相談の上、最適なプラン作成をしてもらいましょう。
信頼できる業者を見つけるためにも、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切といえます。
さらに、万が一のトラブルへの対応や工事後に定期的なメンテナンスを受け、防犯設備の機能を長く維持させるためにも、アフターサービスが充実している業者を選ぶことも重要になります。
- 専門業者に相談する
防犯リフォームは、専門的な知識が必要です。信頼できる業者に相談し、最適なプランを作成してもらいましょう。 - 複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。 - アフターサービス
工事後のアフターサービスが充実している業者を選ぶことも重要です。
8 まとめ
防犯対策は、自分自身だけでなく、家族の安全を守るためにも重要なことです。
様々な防犯リフォームがありますが、ご自身の住宅の状況や予算に合わせて、最適な対策を選びましょう。
専門業者に相談することで、より効果的な防犯対策を立てることができます。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター