洗面台選びのポイントをたっぷりご紹介
洗面台が使いづらく感じられたり、清潔に保ちにくくなったりすると、リフォームの時期かもしれません。洗面台のリフォームをする際、まずは今使っている洗面台の種類やサイズ、洗面所の広さを知っておくことが大切です。自分の家に合った洗面台を選べるように、洗面台選びのポイントをご紹介します。
◼ 洗面台の種類
一般的に「洗面台」と呼ばれる設備は、「洗面台」と「洗面化粧台」の2つに分けられます。それぞれの特徴をご紹介するので、今使っている洗面台がどちらであるかを確認してみてください。
・洗面台
洗面台は手や顔を洗ったり歯磨きをしたりすることが目的であり、水が出てくる水栓と排水口、洗面ボウル、鏡など最低限の機能が付いているタイプのことをいいます。トイレの中に設置されているような小さな手洗い場のことも洗面台と呼ぶことがあります。
・洗面化粧台
手や顔を洗ったり歯磨きをしたりと最低限のことを行うための洗面台に対し、化粧や髪の毛のお手入れなどの身支度をしやすいような機能が備わっているタイプを洗面化粧台といいます。水栓と排水口、洗面ボウルが付いている点は洗面台と同じですが、洗面化粧台は更に鏡面台や収納スペースが付いていることが違いです。他にも身支度をしやすいようにコンセントや照明も備わっています。
洗面台の機能だけで良いと思う人もいるかもしれませんが、家族の人数が増える可能性がある場合は身支度をする時間に混雑してしまうということを頭に入れておく必要があります。
◼ 洗面台選びのポイント
洗面台と洗面化粧台は厳密には別のものを指していますが、一般的にはどちらも「洗面台」と呼ばれていることが分かりました。次に洗面台のリフォームをする際に知っておきたい、洗面台選びのポイントをご紹介します。
・洗面台の幅
洗面台には幅や高さなど、いくつかの決められた規格があります。洗面台の幅は間口とも呼ばれ、600mm、750mm、900mmが一般的なサイズです。コンパクトなサイズが良ければ500mm、広々使いたい場合は1000mmや1200mmといったサイズも選ぶことができます。
・洗面台の高さ
洗面台の高さは、床から洗面台の一番高い部分まで合わせて1900mmで作られているものが一般的です。また洗面台選びで重要なのが、洗面ボウルの高さです。
洗面台で顔を洗うとき腰を曲げる姿勢になりますが、身長に対して低すぎる洗面台を使用していると腰に負担がかかってしまいます。逆に洗面台が高すぎると腕を上げる必要があることから肩こりの原因になってしまうことも。顔を洗うときに腕を伝って水が垂れる原因にもなるため注意が必要です。身長155cmの人が使いやすい高さは75cm、165cmの人は80cm、170cmの人は85cmといわれています。
・洗面ボウル
洗面ボウルには陶器やホーロー、人工大理石といった素材が使われ、置き型や埋め込み型、壁付け型などの形状から選ぶことができます。陶器は光沢があって美しく、傷が付きにくいといったメリットがありながら比較的安価なのがよく選ばれる理由です。その一方で物を落としたときの衝撃で割れてしまう可能性があることを頭に入れておく必要があります。
ホーローは陶器のように割れることがなく、汚れや臭いがつきにくいのがメリット。デメリットは表面のコーティングが剥げてしまうとベースとなっている金属が錆びてしまう可能性がある点です。人工大理石はアクリルやポリの樹脂が主成分となっており、樹脂製であるため陶器のように割れる心配がいりません。デザインが豊富でお手入れしやすいメリットの一方、傷や汚れがつきやすいというデメリットもあります。
洗面台は毎日の洗顔や手洗い、歯磨き、身支度など頻繁に使用する場所です。使いやすさはもちろん、使用頻度が高く汚れやすいためお手入れのしやすさも重要です。メーカーによって汚れが付きにくい素材や洗濯で使いやすい形状、お手入れしやすい排水口などさまざまな工夫が施されています。
・鏡
洗面台の鏡はメーカーによってさまざまですが、三面鏡か一面鏡のどちらかから選びます。三面鏡は化粧や髪の毛を整える身支度において非常に便利であり、鏡を開くと中が収納になっているのが特徴です。一面鏡は鏡の中に収納がない一方、その分鏡が前に出っ張っていないためすっきりした空間にすることができます。鏡の横に収納棚が付いているタイプもあるため、収納スペースに不安がある場合は棚を設置しても良いかもしれません。鏡にくもりにくいコーティングを施したり、三面鏡を手前に引き出せたりする鏡もあります。
・水栓
洗面台の水栓には、洗面ボウルの縁の部分に付いているものと、鏡の下に取り付けられているものがあります。前者は水を止めるときに濡れた手で触ることが多いことから水栓の根本に水が溜まってしまいやすいのが欠点。後者は水が溜まることもなく衛生的に使うことができます。メーカーによってそれぞれ工夫があるため、デザインや機能性、使い勝手を総合的に判断して選ぶようにしましょう。
・照明
洗面所にも照明はあることが多いはずですが、洗面台にも照明を付けることができます。洗面台の照明は、洗面台で化粧をするかどうかによって明るさや光の量を決める必要があります。洗面台の照明には一般的に白熱灯や蛍光灯が使われますが、化粧をするとき専用の補助照明が付いているタイプもあります。
・キャビネット
洗面所には着替えやタオル、化粧品、消耗品など置いておきたい物がたくさんありますよね。収納スペースがたくさんあると使い勝手の良い洗面所にすることができます。収納キャビネットには開き戸と引き出し、それぞれが半分ずつになっているタイプがあります。
開き戸タイプはキャビネットのスぺースを最大限に生かすことができ、大きなものを収納しやすいのが特徴。キャビネットの中に棚を設置すると小さなものも収納しやすくなります。引き出しタイプは奥の物まで見やすく取り出しやすいのが特徴。開き戸と引き出しが半分ずつになっているタイプは、中に収納したい物に合わせて使い分けることができる点が魅力です。
・デザイン性
洗面所はプライベートな空間でもありながら、来客時に手を洗う際に使用されることも多いパブリックな空間でもあります。そのためデザイン性にも注目して選びたいという人もいることでしょう。メーカーの違いだけではなく、それぞれのシリーズやグレードによってもデザインが異なるため、機能性や使い勝手と合わせて洗面台を選んでみてください。
・お手入れのしやすさ
家族全員の洗顔や手洗い、身支度など、頻繁に水を使用する箇所の一つである洗面台は、汚れが溜まりやすい部分でもあります。毎日使うからこそ清潔に保ちたいですよね。そこで洗面台選びではお手入れのしやすさも重要なポイントとなります。根本に水が溜まることのない水栓や汚れが付きにくい素材の洗面ボウル、掃除しやすい排水口などさまざまな機能が搭載されているため、自分に合ったものを選んでみてください。
◼ 洗面台の交換以外のリフォーム
洗面所のリフォームでは洗面台の交換を行うことが多いですが、洗面台の交換以外にもリフォーム工事を行う場合があります。そこで洗面所の内装と収納についてご紹介します。
・内装
洗面台の場所を動かしたり、洗面台のサイズが変わったりすると、もともとの洗面台のサイズに合わせて壁のクロスの色が変わってしまっていることがあります。そういったときには内装工事も行うことで洗面所のリフォームをよりきれいに仕上げることができます。また洗面所はお風呂と面しているため、床がぶよぶよしてくることも。壁だけではなく床の張り替えが必要な場合もあります。
必要に迫られていなかったとしても、雰囲気を変えたい、おしゃれな洗面所にしたい、という思いから内装工事を行う場合もあります。壁や床に使用するクロスやクッションフロアもグレードがさまざまなので、予算とのバランスを考慮しながら選ぶようにしましょう。
・収納
洗面所に置いておくと便利なものがたくさんあるため、収納スペースが十分に欲しいという人も多いことでしょう。今の洗面所では収納が足りないという場合、新たに収納スペースを増やしたり、大容量収納の洗面台を選んだりする必要があります。収納に関してリフォームで行える内容としては、壁面に棚を取り付けたり、キャビネットや造作を設置したり、収納容量の多い洗面台を選んだりといったことが可能です。せっかくきれいにリフォームしても、収納スペースが足りずに使い勝手が悪いと感じてはもったいないですよね。洗面所に収納したい物を事前に把握しておくことで、収納面でも満足のいくリフォームとなることでしょう。
◼ まとめ
洗面所のリフォームをする際、一番多いのが洗面台の交換作業です。洗面台には洗顔や手洗いなどを行うためのものであり、化粧や身支度を行う洗面化粧台とは役割が異なります。まずは自分の家の洗面所にはどちらのタイプが合っているのかを検討するようにしましょう。家族構成やライフスタイルに合わせて、洗面台の幅や高さなどもチェックする必要があります。
洗面台のサイズの他に、洗面ボウルや鏡、水栓、照明など、洗面台選びのポイントはたくさんあります。洗面ボウルは使われている素材によって特徴が大きく異なり、鏡や水栓にも種類があります。また機能性はもちろんのこと、デザイン性やお手入れのしやすさも重要なポイントとなるため、しっかり検討を重ねるようにしましょう。
ハウジング重兵衛では、洗面台をはじめとする水回りのリフォームを得意としています。洗面所のリフォームと同時にお風呂のリフォームを行うこともできるため、お気軽にご相談ください。さまざまなメーカーの商品をショールームに展示していますので、千葉県と茨城県にお住まいの方はぜひお越しください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター