シンク下からカビの臭いが!原因、解決方法、予防方法を丸ごとチェック

キッチンシンク下のカビ

シンク下からカビの嫌な臭いが発生し、いくら掃除をしても臭いが消滅しないことがあります。カビの臭いを気にしながらの生活は気持ち悪いものです。原因を確認したうえで解決方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。またこれから先はカビの臭いが出ないよう、予防方法も紹介します。

 

コラムのポイント

  • ・キッチンのシンク下からカビの臭いが出る原因は2つです
  • ・カビの臭いの解決方法と費用を紹介します。ご家庭で手軽に実践できる方法もあります
  • ・カビの臭いを取り除いた後の、カビの予防方法を紹介します

 

 

 ■ シンク下からカビの臭いが出る主な原因は2つ!

シンク下カビの臭い原因

シンク下からカビの臭い漂ってくる原因は、大きく分けて2つ考えられます。原因を特定し、確実にカビの臭いを退治しましょう。

 

・排水管が原因

カビの臭いにヘドロのような臭いも混ざっている場合は、排水管の不具合を疑いましょう。本来は排水管内の臭いが排水溝から出ることはありませんが、「排水管の劣化で穴が空いている」、「排水管内の汚れがひどい」、「排水管が詰まっている」などが原因で、カビの臭いを含む嫌な臭いが発生することがあります。

 

・シンク下収納に住み着いたカビの菌が原因

湿気を含んだツンとするカビの臭いなら、シンク下収納内にカビの菌が広がっています。シンク下収納にはキッチンの熱や湿気がこもりやすいため、一度カビの菌が発生すると、あっという間に増殖してしまいます。またカビの菌は目に見えないレベルで物に付着して根をはやすため、目に見える部分だけを拭き取っても取り切れない場合があると考えておきましょう。

 

上記2つの原因が重なっている場合もあるので、カビの臭い根絶には意外と手間がかかることも…。次にシンク下から出るカビの臭いを解決する方法と、費用を紹介します。

 

■ シンク下から出るカビの臭いを解決する3つの方法 と費用

シンク下カビの臭い解決方法

カビの臭いを放置することは、カビの増殖を放置するのと同じことです。衛生的な環境での生活を守るために、なるべく早く対処しましょう。賃貸物件にお住まいの場合は、管理会社へ相談が必要な場合もあります。

 

・排水管を正常な状態に戻してカビの臭いを解決

排水管が原因でカビの臭いが発生している場合、まずは排水管を目で見て確認します。「排水管に穴があいている」、「排水管がズレている」などの異常を発見したら、早急に対処しましょう。持ち家の場合はすぐに業者に連絡、賃貸の場合はすぐに管理会社に連絡してください。

 

排水管からの水漏れでお困りの方へ、こちらの記事で原因と対策を紹介しています。
水回り設備ごとの水漏れ|原因や対策をご紹介

 

【排水管の穴、ズレなどを修復する費用相場】

5,000円〜20,000円程度(交換が必要な部品の種類、数などで費用が変化します)
※賃貸の場合、一般的には大家さんが費用負担をします。

 

排水管の外見に異常がない場合、排水管内部に問題があります。水が流れにくいなら排水管が詰まっている可能性があるため、こちらも早急に対処しましょう。持ち家の場合は業者に連絡、賃貸の場合は管理会社に連絡してください。

 

ただし賃貸の場合、詰まりの原因によっては大家さんが費用負担をしない場合があります。そんなときは、火災保険の保険会社に保険請求ができるかを確認してみて下さい。

 

【排水管の詰まり修復する費用相場】

10,000円程度(状況によって費用が変化します)

 

排水管の外見に異常がなくて水も正常に流れる場合、排水管の汚れによってカビの臭いが発生している可能性が高くなります。排水管洗浄が必要なので、持ち家の場合は業者に連絡、賃貸の場合は管理会社に連絡してください。

 

ちなみに集合住宅の場合は、持ち家、賃貸に関わらず定期的に配管洗浄を行っているのが一般的です。

シンク下のカビ解決排水管洗浄

 

【排水管洗浄の費用相場】

5,000円〜30,000円程度(作業範囲によって費用が変化します)
※賃貸の場合、一般的には大家さんが費用負担をします。

 

・シンク下収納の菌を除去してカビの臭いを解決

シンク下収納からカビの臭いがする場合、物、シンク下収納自体どちらにもカビの菌が付着していると考えて対処が必要です。カビの殺菌力が高くて人体に影響が少ない方法を紹介します。

 

【準備物】

  • ✓マスク、手袋:カビの菌を吸い込んでアレルギー症状が出るのを防ぐため
  • ✓アルコールスプレー(濃度70〜80%):人体への影響が少なくてカビを殺菌する効果が高く、手軽に手に入るため
  • ✓布 数枚:カビの菌を拭き取るため
  • ✓ビニール袋:カビの菌を拭き取った布を密閉して捨てるため

 

【カビの臭いを消す方法】

シンク下収納全体と、シンク下に収納していた物にアルコールスプレーを吹きかけ、布で拭き取るだけでOKです。

 

ちなみに、アルコール濃度は70%以下でも80%以上でも殺菌効果が低くなります。またアルコール濃度が高すぎる場合は静電気などに引火する危険性もあるため、濃度はしっかりチェックしましょう。

 

・長期的にカビの臭いを解決するためのリフォーム

カビの解決方法を紹介しましたが、カビの性質によっては完全に取り除くのが難しい場合もあります。またシンクは毎日頻繁に使う場所なので、経年劣化によりカビが抑えきれない時期が来ることは避けられません。

 

カビの解決方法を実践しても臭いが消えないときは、排水管も含めてシンクを交換するなどのリフォームも検討してください。キッチンの利便性は年々進化していて、シンク下収納に関しても通気性が良い&収納力も高い商品が多数あります。

 

使いやすいハンドムービングタイプの収納をリーズナブルな値段で手に入れることも可能なので、検討がおすすめです。

 

こちらの記事ではキッチンリフォームの実例から費用相場や工期がチェックできます。
キッチンのリフォーム相場を実例から紹介!注意点、業者選びなども解説

 

■ カビの臭いがなくなったら…カビ予防が重要!

キッチンのシンク下カビ予防

〈参考〉茨城県稲敷郡キッチンリフォーム

カビの臭いがなくなったら、再発予防に取り組むのがおすすめです。排水管、シンク下収納を定期的に掃除して、衛生的な状態を保ちましょう。排水管に関しては、食べ残し、油、熱湯をなるべく流さないよう注意するのが大切です。

 

シンク下収納に関しては、特に梅雨時期〜秋にかけてカビが生育しやすい環境になりがちです。一般的にカビが生育しやすいのは、湿度60%以上、温度25〜28度とされているため、「調理器具を保存するなら、しっかり洗って完全に乾かしてから保存する」などの対策をしてください。

 

こちらの記事では、お風呂のカビに関する情報も紹介しています。
お風呂にカビが発生する原因と予防策|リフォームできれいにすることも

 

■ シンク下は害虫予防も徹底して衛生的に!

シンク下に関しては、カビだけではなく害虫予防にも気をつけましょう。「使いかけのお好み焼き粉をシンク下に保存してダニが大量発生し、気づかずに食べてアナフィラキシーショックを発症」というような事例が多数あります。

 

湿度、温度が高くなることを想定して食品を長期保存しない、開封した食品を保存しないなどの対策を徹底し、健康と衛生を守りましょう。

 

また床と排水管のつなぎ目等にできる小さな隙間から、ゴキブリなどの害虫が侵入する可能性も考えられます。普段からシンク下の管理をしていないと、害虫の侵入に気づかず増殖してしまうことも…。

 

シンク下は、定期的に掃除をしてくださいね。ちなみにシンク下収納内に隙間がある場合は、テープで隙間を埋めておくだけでも害虫の侵入防止効果があります。

 

■ まとめ

シンク下から発生する嫌なカビの臭いについて、原因、解決方法、予防方法を紹介してきました。定期的なお手入れでカビの発生を抑えることができますが、「古いキッチンの場合は根本的な解決ができない場合もある」と覚えておいて頂けると幸いです。キッチンは消耗品なので、時期を迎えたら交換の検討も必要です。

 

キッチンは、部分ごとにリフォームすることも可能です。リフォーム箇所と実例を紹介しています。
キッチンのリフォーム箇所と実際の事例

 

またキッチンを交換をするなら、長期的に考えて使いやすい&手入れのしやすいキッチン選びが重要です。ぜひプロに相談のうえ、長く大切にできるキッチンを選んでください。

 

リフォーム検討時には、ショールームで実際の商品に触れるのがおすすめです。
リフォームする前にショールームに行くべき?必要性とやっておきたいこと

 

ハウジング重兵衛は、予算に合わせて生活スタイルや家族構成にも配慮したキッチンの提案をしております。千葉県(柏市、佐倉市など5店舗)、茨城県(牛久市、鹿嶋市など3店舗)のショールームでは、実際のキッチンに触れながら具体的なイメージをご相談頂けますので、ぜひ以下のフォームからお問い合わせください。無料で見積もり、LINE相談も可能です。

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