キッチンシンクの素材別カビ取り方法|カビの原因や予防方法も解説
キッチンシンクにカビが生えたとき、シンクを傷めない方法で掃除をする必要があります。シンクの素材別に正しいカビ取り方法を紹介するので、ぜひ確認してください。
パッキン、排水溝、サビ、カルキのお掃除方法、キッチン周りのカビ予防法も一緒にチェックして、いつでもキレイなシンクを手に入れましょう。
コラムのポイント
- ・シンク、パッキン、排水溝にカビが生える原因を確認
- ・シンクの素材別カビ取り方法
- ・サビ、カルキをキレイにする方法
- ・シンクのカビ、サビ、カルキの予防方法
目次
■ シンクまわりのカビ!色別に原因を確認
キッチンのシンクまわりでよく見かけるカビの色別に、原因を紹介します。
・カビの色別 原因一覧
キッチンシンクでよく見かけるカビの色は、4種類です。それぞれの原因と特徴がわかると、カビの早期発見、予防がしやすくなります。
【黒カビの原因と特徴】
キッチンで一番よく見かける黒カビは、皮脂やホコリが原因で発生します。深く根をはるため、パッキンのような柔らかいものに付着すると取り除きにくいのが特徴です。
【青カビの原因と特徴】
青カビが発生する主な原因は、食品カスです。空気中に浮遊しやすいのが特徴で、吸い込むとアレルギー症状が発生する可能性も考えられます。
【赤カビの原因と特徴】
赤カビが発生する主な原因は石鹸カスで、正確にはカビではなく酵母です。繁殖力が高いのが特徴で、水分が残っている場所に次々発生します。
【緑カビの原因と特徴】
緑カビが発生する主な原因は、皮脂やホコリです。毒性があるのが特徴で、喘息やアレルギーの原因にもなります。
カビはどんな物質にでも付着し、物質を壊していきます。小さなカビでも、見つけたら早急な対処が必要です。
→お風呂にカビが発生する原因と予防策|リフォームできれいにすることも
・カビじゃなくてサビやカルキの可能性もある
黒orオレンジで触るとザラザラするのは「サビ」、こすっても取れない白い汚れは「カルキ」です。カビとは全く違う汚れなので、カビ取り用洗剤を使っても取れません。
間違った掃除方法はシンクを傷めてしまうので、次に紹介するシンクの素材別カビ取り方法を、ぜひご確認下さい。
■ シンクの素材別カビ取り方法
シンクは、素材ごとに取り扱いの注意点が違います。意外と正しい取り扱い方法を知らない場合もあるので、こちらで再確認しましょう。
・キッチンシンクの素材別カビ取り方法と注意点
キッチンシンクの素材は大きく分けて2種類で、ステンレス、人造大理石です。それぞれのカビ取り方法と、使ってはいけない薬剤を紹介します。
【ステンレス】
〈参考〉ハウジング重兵衛 佐倉ショールーム店-クリナップキッチン
シンクのカビは油を含んだ汚れが原因となっていることが多いため、アルカリ性の塩素系洗剤がおすすめです。さらに『カビキラー』や『カビハイター』のように漂白成分も含まれている洗剤であれば、カビの嫌な色もキレイに落とせます。
塩素系洗剤の臭いが苦手、環境問題が心配という場合は、重曹を使って下さい。重曹を少量のぬるま湯で溶いてクリーム状にし、カビ部分に塗ってからスポンジでこするとキレイになります。ただし重曹は洗剤に比べると効き目がゆるやかなので、ひどいカビ汚れには効果が無い場合もあります。
ステンレスシンクに使えない洗剤は、特にありません。ただし洗剤によってさまざまな成分を複合している場合があるので、必ず洗剤に記載されている表示を確認してください。またステンレスは傷がつきやすいため、タワシのように粗い素材の道具を使うのはNGです。傷には「汚れが入りやすく取れにくい」ため、カビが発生しやすくなる上にサビの原因にもなります。
【人造大理石】
〈参考〉ハウジング重兵衛 パルナ稲敷・佐原ショールーム店-トクラスキッチン
人造大理石のシンクにカビが生えたら、中性洗剤でお掃除しましょう。表面が柔らかくて洗剤の影響を受けやすいため、アルカリ性洗剤、酸性洗剤どちらも使用はNGです。また目の粗いスポンジを使うと傷や汚れに直結するため、必ず柔らかいスポンジでカビ取りをしてくださいね。
傷や汚れがひどくなり、中性洗剤でのお掃除では効果を感じなくなったら、業者に依頼して表面を削ることもできます。
→掃除しやすいトイレの特徴とおすすめのトイレ
・ゴムパッキンのカビ取り方法
ゴムパッキンのカビには、塩素系漂白剤が効果的です。塩素系成分がカビを取り除き、漂白成分がカビによる着色をキレイにしてくれるためです。
ただし「ゴムパッキンがボロボロ」、「ゴムパッキンの下が腐食している」という場合は、シンク自体が寿命を迎えているかも…と疑って下さい。シンク自体の腐食を見つけたら、リフォームの検討が必要です。
※ちなみにパッキンだけの劣化であれば、ホームセンターでパッキンを購入できます。
・排水溝のカビ取り方法
排水溝のカビには、パッキンと同じく塩素系漂白剤が効果的です。また排水溝もホームセンターで手軽に購入できるため、買い換えるという手もあります。
一方で排水溝だけではなく排水管にも問題がありそうな場合は、排水管のお手入れやリフォームの検討が必要です。
→シンク下からカビの臭いが!原因、解決方法、予防方法を丸ごとチェック
シンク周りのカビ取り方法を紹介してきました。洗剤を活用する際は、くれぐれも洗剤を混ぜないようにご注意ください。十分に換気をしてゴム手袋やマスクを装着し、皮膚や粘膜も守りながらお掃除してくださいね。
■ カビではなくサビ、カルキの可能性も!サビ、カルキを取り除く方法
フライパンや鍋などからサビ落ちて、シンク表面に付着してしまうことがあります。シンク表面にサビが付いているだけなら取り除けるので、早めにお掃除しましょう。
- ✓メラミンスポンジでこする
- ✓重曹をクリーム状にしてこする
- ✓クエン酸系洗剤を染み込ませて拭き取る
一方でキッチンシンク自体が腐食してサビている場合は、元通りにすることができません。腐食が進行するとステンレスシンクに穴があくため、早めにリフォームの検討が必要です。
→お掃除しやすいキッチンの条件と実際のリフォーム事例
次にカルキ汚れですが、カルキの成分はアルカリ性なので、酸性の洗剤(クエン酸系洗剤 等)が効果的です。キッチンペーパーに酸性の洗剤を染み込ませて、カルキ汚れに10分ほど付着させてください。軽いカルキ汚れであれば、キレイに取り除けます。
ただしひどいカルキ汚れは石化し、取れなくなってしまいます。カルキ汚れの凹凸に汚れが溜まりやすくなり、最終的にはカビや腐食の原因となるため、カルキ汚れは予防が一番大切です。
次にカルキはもちろんのこと、カビ、サビの予防方法を紹介するので、ぜひ普段のお手入れに役立ててください。
■カビ、サビ、カルキ汚れを予防!いつまでも衛生的なシンクを使おう
〈参考〉ハウジング重兵衛 牛久・龍ヶ崎・阿見店-キッチンリフォーム
キッチンシンクのカビ、サビ、カルキ汚れを予防するための基本的なお手入れは、以下のとおりです。習慣化するとキレイなキッチンが長持ちするので、ぜひ実践してみて下さい。
- ✓キッチンに汚れ物を長時間放置しない
- ✓キッチンを使ったら汚れを洗い、洗剤の泡を最後までしっかり流す
- ✓キッチンを長時間放置(就寝中、お出かけ中など)する際は、シンク内と排水溝をキレイな状態にする
- ✓(できれば)シンク内の水分を放置せず拭き上げをする
最近ではシンク内に水が残りにくい等、お手入れの手間を省けるキッチン商品が、リーズナブルな値段で手に入ります。カビ等の汚れを根本的に解決したいときは、キッチンリフォームの検討もおすすめです。
■ まとめ|経年劣化によるカビ、サビ、カルキはリフォームで根本解決
キッチンシンクのカビについて、原因、解決方法、予防方法を紹介してきました。カビは早めの対処で取り除くことができますが、状態によってはリフォームの検討が必要な場合もあります。カビは、キッチンシンク自体を腐食させてしまうことがあるからです。
キッチンリフォームの際は、値段と使いやすさのバランスで商品を選ぶのが大切です。特にキッチンシンクは家族が入れ替わりで使用する場所なので、なるべく手間がかからず耐久性の高いものを検討しましょう。
ハウジング重兵衛には千葉県、茨城県に8ヶ所のショールームがあります。実際のシンクを見て、触れて検討できるため、ぜひ活用なさってください。
→キッチンのリフォーム相場を実例から紹介!注意点、業者選びなども解説
ハウジング重兵衛のショールームには、水回りのリフォームを多数手がけたスタッフが常駐しています。相談、見積もりはもちろん無料なので、まずは下記のフォームかLINE相談にてお気軽にお問い合わせ下さい。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター