タイル張りのお風呂のリフォームとは?リフォーム方法と注意点

昔ながらのお風呂にはタイルが使われていることが多いですが、デザイン性が高いというメリットがある一方で目地が汚れやすいといったデメリットもあります。タイル張りのお風呂をリフォームしたいと思ったとき、どのようなリフォーム方法があるのでしょうか。またユニットバスにリフォームするメリットとその際の注意点についてもご紹介します。

 

◼ タイル張りのお風呂

タイル張りのお風呂

タイル張りのお風呂と一言でいっても、タイルが使われる場所は壁や床、浴槽などさまざま。お風呂以外でも外壁やキッチンなどあらゆる箇所で使用されることが多い素材なので、タイル張りならではのメリットがあります。

 

・好みのデザインにできる

タイル張りのお風呂のメリットは、色やパターンなど好きなデザインを選んでお風呂を自分だけの空間にすることができる点。タイルをステンレスと組み合わせたり、繊維強化プラスチックと組み合わせてアクセントを付けたりと、アイディア次第で好みのデザインにすることができます。

 

・耐久性が高い

タイルは何といっても耐久性の高さが魅力。水を頻繁に使うお風呂は劣化が進みやすいですが、タイルは水垢やカビが発生しても取り除きやすい特徴も持っています。抗菌加工や体汚加工されていればさらにお手入れを楽にしてくれます。また耐久性だけではなく、耐火性や耐水性、耐候性といった機能も持っているため、さまざまな環境に対応することができます。

 

◼ タイル張りのお風呂のリフォーム

清潔感のあるお風呂

タイル張りのお風呂は耐久性が高いですが、年数が経つと徐々に劣化が進んできます。タイル張りのお風呂のリフォームを検討する場合、どのような方法が候補となるのでしょうか。タイルの補修、張り替え、ユニットバスへのリフォームの3つの方法をご紹介します。

 

・タイルの補修

タイルは目地が汚れてきたり、タイルが割れたりと、劣化が進むと目に見えて分かりやすい症状が出てくることもあります。少しくらいの劣化ではそのままにしておいても良いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、ひび割れなどの劣化を放置していると水漏れや構造部分の腐蝕といった深刻な状態に陥ってしまうことも。最初は小さなひびだったとしても、亀裂がどんどん広がって完全に割れてしまったり、割れ目から水が入って構造にダメージを与えてしまうことも考えられます。

 

タイルを補修する場合、割れているだけなのか、タイルの一部分が破損しているのか、どちらの状態であるかを確認する必要があります。割れているだけ場合はコーキング材を埋め込むだけで補修できますが、破損している場合はタイルを接着する方法を取ります。DIYでも補修することはできますが、あくまでも応急処置として行うにとどまることをおすすめします。

 

・タイルの張り替え

タイルが割れている場合はコーキング材を埋め込むだけで良いということをご紹介しましたが、破損している場合はタイルを張り替える必要があります。タイルを張り替える際、破損してしまった既存のタイルを剥がすことになりますが、たくさんの枚数剥がしてしまうと、衝撃によって他のタイルまで浮いてしまうことがあります。そのためタイルを張り替える際は、他のタイルに衝撃を与えないような、既に浮いていて剥がれやすい状態のものだけを選ぶのがおすすめ。たくさんの枚数のタイルを張り替えなければならない場合は、自分で行うのではなく業者に依頼するようにしましょう。

 

・ユニットバスにリフォーム

タイルの状態や他の箇所にも劣化が見られる場合、思い切ってお風呂全体をユニットバスにリフォームしてしまう方が良いこともあります。補修の範囲を最小限に抑えようとすると、後々改めてリフォームし直さなければならなくなったり、補修するべき範囲が広がってしまったりすることも。リフォームを検討しているということは、タイル張りのお風呂の耐用年数も寿命に近付いていることが多いと思いますし、ユニットバスにリフォームすることで耐用年数を延ばせるだけではなくお手入れを楽にすることもできます。断熱性能も高くヒートショック対策にもなるため、高齢の方が家族にいる場合は特にユニットバスへのリフォームを推奨しています。

 

◼ ユニットバスにリフォームするメリット

落ち着いた雰囲気のお風呂

ユニットバスは、工場で生産された床や壁、浴槽などのパーツを現場で組み立てるタイプのお風呂のことをいいます。必要なパーツが工場で生産された状態で届くため、現場での作業時間が短く済みます。また現場で一から作り上げる方法よりも品質が安定しており、職人の技術に左右されにくいのが特徴です。

 

・お手入れしやすい

タイル張りのお風呂と比べて、ユニットバスは圧倒的にお手入れしやすいのが魅力の一つ。目地に汚れが詰まることもなく、お風呂用洗剤とスポンジやブラシでこするだけで汚れを落とすことができます。汚れが付きにくい床材や乾きやすい床材、汚れが溜まりにくいお風呂のドア、掃除しやすい排水口など、メーカーによってさまざまな工夫がなされています。リフォームで新しいお風呂にしたときは気合いを入れてお風呂掃除していたとしても、時間が経つとサボりがちに……といったことのないよう、長期的にお手入れをしやすいお風呂を選ぶことをおすすめします。

 

・断熱性が高くなる

ユニットバスは、断熱性が高いのもメリットの一つ。タイル張りのお風呂は断熱性が低いため、冬場にお風呂に入るのが辛く感じてしまうこともあります。洗面所や他の部屋との温度差によってヒートショックを起こしてしまう可能性があるため、高齢の方が家族にいる場合はユニットバスの方が安心かもしれません。

 

・防水性が高い

毎日水を使うお風呂は、湿気がこもってカビが発生しやすい場所でもあります。古いタイプのお風呂では結露ができやすかったりタイルが割れることで水漏れが起こったりと、お手入れが大変でした。しかしシステムバスは防水性に優れているため、手軽にお手入れすることができます。体をきれいにするための場所であるお風呂を清潔に保てるのはメリットだといえます。また在来工法で作ったお風呂は床や壁につなぎ目があるため、水漏れの心配があります。つなぎ目のないシステムバスでは水漏れの心配がないため、安心して長く使うことができます。

 

・滑りにくい

家の中で起こる事故のうち、お風呂で起こる事故がかなりの割合を占めています。ヒートショック以外にも、濡れた床で滑ってしまったり、浴槽に入ろうとして転倒したりといったことが考えられます。お風呂の床を濡れないようにするのは難しいため、できるだけ滑りにくい床を選びたいですよね。タイル張りのお風呂や在来工法のお風呂と比べて、ユニットバスでは滑りにくい床材が使用されているため、事故の予防にもなります。お子様や高齢の方がいる場合にも安心してお風呂に入ることができます。

 

◼ リフォームする際の注意点

シックなお風呂

タイル張りのお風呂の特徴と、ユニットバスへのリフォームについてご紹介してきました。タイル張りのお風呂からユニットバスへのリフォームを行う際には、どのような点に注意すると良いのでしょうか。

 

・お風呂のサイズに注意

ユニットバスの交換や在来工法からユニットバスへのリフォームを行う場合、まず初めに確認するべき項目がサイズ。今のお風呂のサイズを知った上で、それぞれのメーカーのカタログやサイトを見て設置できるかどうかを確認しましょう。専門の業者に測定してもらうこともできますが、内寸を測るだけでもだいたいのサイズが分かるため、まずは自分で測ってみると良いでしょう。

 

・劣化が見られたら早めに対応

お風呂は水を頻繁に使う場所なので、汚れやカビが蓄積して落ちにくくなってしまうことがあります。劣化を放置しておくと水漏れや床の浮き、構造部分の腐蝕といった深刻な状態になってしまうこともあるため、できるだけ早めに対応することをおすすめしています。お風呂などの水回りには、設備としての耐用年数があります。使い方や環境によっては、耐用年数より早く寿命がきたり耐用年数よりも長く使えたりすることもあります。耐用年数は絶対的なものではなく、あくまでも目安として考えるようにしましょう。

 

◼ まとめ

お風呂のリフォーム事例

タイル張りのお風呂はデザイン性が高く、自分だけのお風呂にできるというのが最大の魅力です。耐久性の高さも特徴の一つですが、ひび割れてしまうと補修や張り替えが必要になります。ひび割れを放置していると、水漏れにつながってしまうこともあるため、できるだけ早めの対応がおすすめです。

 

ハウジング重兵衛は、お風呂をはじめとする水回りのリフォームを行っている会社です。創業120年の経験と実績をもとに、お客様との信頼関係を大切にしながらリフォーム工事を行っています。タイル張りのお風呂からユニットバスへのリフォーム、タイルの補修や張り替えなどをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。

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