キッチンリフォームの基礎知識やお悩み、施工の事例をご紹介
頻繁に水を使う水回りでは、家の中の他の箇所に比べると劣化が早いという特徴があります。キッチンも水回りの一つですが、口に入れるものを作る場所なのでできるだけ清潔に保っておきたいですよね。そこでキッチンリフォームの基礎知識やよくあるお悩み、実際の施工事例をご紹介します。
◼ キッチンリフォームの基礎知識
キッチンの汚れが目立ってきたり不具合が起きたりすると、リフォームの時期かもしれません。しかし「まだ使える気がする」と思って後回しにしてしまうと、家自体に腐食が進んでしまうこともあります。そのようなことのないよう、リフォームのタイミングの目安を知っておきましょう。また実際のリフォーム工事の流れについてもご紹介します。
・リフォームのタイミング
キッチンは水を頻繁に使用する場所なので、劣化しやすいという特徴があります。水道や蛇口は8~10年、食洗器は10年、システムキッチンは15~20年が寿命だといわれています。家を建ててから20年、前回リフォームしてから20年経ったという場合は、そろそろリフォームの時期かもしれません。設備やパーツごとの寿命は一番分かりやすい目安となります。
またIHや食洗器が故障したり、水漏れしてしまったりといった明らかな症状がある場合は早めにリフォームするようにしましょう。特に水漏れを放置してしまうと家自体の腐食が進んでしまう可能性もあります。費用がかかるためつい後回しにしてしまいがちですが、家を守るためには早めの対応や定期的なメンテナンスが大切です。
・リフォームの流れ
リフォームを行う場合、まずはリフォームを依頼する業者を選ぶ必要があります。ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者だけではなく、家電量販店や設備メーカーでもリフォームを依頼できる場合があります。気になる業者を絞ったら、ショールームや店舗で家の状態について相談します。
見積もりを出すために現地調査に来てもらい、リフォーム箇所や周辺の環境を確認します。事前調査を入念に行うことで、最適なプランや工事内容の提案につながります。3Dのイメージデザインを作成した上でプランを提出すると、見積もりへと進みます。項目や費用を確認して納得のいく業者と契約となります。
工事を行う前に近隣の住宅でご挨拶、工事の説明も忘れずに行いましょう。工事中に気になるところがあれば質問するなど、コミュニケーションを取ることでより良いリフォームへとつながります。完成後は最終確認や設備の説明を受けた上で引き渡しとなります。
工事の内容としては、まずは引っ越しの時のように家の玄関やマンションのエントランスなどにビニールやシートを張る「養生」という作業が行われます。既存の設備を解体し、新しいキッチンを組み立てて設置します。排水や電気、ガスの工事、床や壁の張り替えなど、必要な工事を行います。
工事が終わったら関係が終わりになるのではなく、ハウジング重兵衛ではアフターサービスにも力を入れています。10年保証や定期的な点検によって、安心して生活していただけます。
◼ キッチンのお悩み事例
リフォームする際には気付かなかったことでも、いざ使い始めると使い勝手が悪いことに気付くようなケースもあります。リフォーム後に後悔することのないよう、あらかじめ想定されるお悩みの事例をご紹介します。
・高さが合わない
キッチンでありがちな悩みが、高さが合わないという問題です。新築住宅を建てる際に自分の高さに合わせて作った場合は良いですが、キッチンが既に付いている中古住宅に住んでみると高さが合わなくて困ったということがあるかもしれません。
キッチンの理想的な高さは、料理をする人の身長を使って計算することができます。「身長÷2+5cm」が目安です。普段から分厚いスリッパを履いているという場合は、スリッパの高さも合わせて計算するようにしましょう。高さが合わなければ、腰痛や首の痛みにつながってしまうことがあります。リフォームをする際には、デザインや機能性だけではなく高さにも注意して選ぶことをおすすめします。
・スペースが狭い
コンロやシンクなどの機能性に気を取られていて、使い始めてみると調理スペースが狭かったということも考えられます。調理スペースは50cm以上あると使いやすいキッチンになるでしょう。調理スペースを確保していたにもかかわらず、調理器具や調味料の置き場を考えていなかったためにスペースを侵食してしまったといったことも。使い始めてから後悔することのないように、リフォーム前にしっかりシミュレーションしておきましょう。
・収納が足りない
キッチンには、冷蔵庫だけではなく電子レンジやオーブン、炊飯器などの調理家電があります。それぞれの置き場所を前もって考えておかなければ、「このぐらいのスペースがあれば足りるだろう」と思っていても数cmの差で入らなかったということもあります。
また包丁やまな板、フライパン、お鍋などの調理器具、お玉やフライ返し、カトラリーや食器など、収納するべきものもたくさんあります。それだけではなく冷蔵庫に入れる必要のない常温保存の食品や缶詰、乾物なども収納できるようにしておかなければなりません。収納スペースが足りないというのは使い勝手の悪さに直結します。少し広めに収納スペースを取るようにすることをおすすめします。
・配置や導線が悪い
キッチンの横幅には多くの人が注目していますが、人が動けるスペースがどのくらいあるかという点にも注意が必要です。対面キッチンであればキッチンの後ろにある冷蔵庫やカップボードとの間の通路の幅も考えておく必要があります。90~110cmが理想とされていますが、二人以上でキッチンに立つことが多い場合はもう少し広めにしておくと良いでしょう。リビングやダイニングとの広さのバランスも考えながら決めることをおすすめします。
・お手入れがしにくい
デザインや機能性ももちろん大切ですが、使い続けていく上でお手入れのしやすさも重要なポイントとなります。キッチン設備で使われている素材はさまざまですが、お手入れしやすいように作られているものもあります。
コンロや調理台、シンクをつなぐワークトップにはステンレスや人工大理石が使われるのが一般的です。人工大理石はデザイン性が高いですが、きれいに保ちやすいのはステンレスです。また壁には、汚れを落としやすい専用のパネルが販売されています。タイル張りの壁に憧れを抱くこともあるかもしれませんが、目地のお手入れが大変だということを頭に入れておく必要があります。
コンロにもガスコンロとIHがあり、フラットなIHはお手入れのしやすさが抜群です。ガスコンロの中にもプレートがガラスになっているものもあります。レンジフードやシンクなども、お手入れのしやすさを選ぶポイントにしておくことで使い始めてから後悔することもなくなることでしょう。
◼ キッチンリフォームの施工事例
リフォームをすることで不具合がなおったりきれいになったりするイメージはあるかもしれませんが、実際の事例を見ておくことでより具体的にイメージすることができます。ハウジング重兵衛が千葉県と茨城県でリフォームを行った事例をご紹介します。
・L字型からI字型に
キッチンにはI型やL型などさまざまな形状があります。I型が最もベーシックな形状であり、コンロや調理台、シンクが横一直線に並んでいます。L型はLの字のように曲がっているためキッチン内を移動しやすいというメリットはありますが、デッドスペースが生まれることで使いにくさを感じる場合もあります。
こちらはL型からI型に形状を変更した事例です。家を建ててから20年が経ち、老朽化したためにリフォームしたいとのことでした。キッチン設備だけではなくカップボードも新しくしたいとのことでしたので、同じ素材のものを選んで明るい雰囲気に仕上げました。
・身長に合わせた戸棚を設置
備え付けの吊戸棚の使い勝手が悪いので、取ってしまいたいというご要望でした。換気扇を塞いでしまったことで換気がうまくできないキッチンになっていたため、新しく換気扇も設置しました。キッチンを設置する場所の天井が低かったので、天井の高さに合わせた吊戸棚を設置しました。
新しい吊戸棚は、キッチンを使用する奥様の身長に合わせた高さになっているのが特徴です。壁や天井を解体することなく工事を終えられたため、工期や費用を抑えることができました。
→「身長に合わせた吊り戸棚を設置した」ビフォーアフターをみる
・幅ぴったりのキッチン
知人の勧めでリフォームを検討していたというお客様の事例です。もともとキッチンと冷蔵庫が横一列に並んでいましたが、冷蔵庫を移動させて一面をキッチンのみにすることで幅ぴったりのキッチンを設置することができました。引き出しをスムーズに開けられるかといった細かい部分も確認しながらリフォームを行いました。
◼ まとめ
キッチンのリフォームを検討している場合に知っておきたい、リフォームのタイミングや実際の流れといった基本的な知識をご紹介しました。設備ごとの寿命を目安とし、不具合があれば早めにリフォームすることをおすすめします。
リフォームを依頼する業者を絞ったら相談してから現地調査、プランや見積もりを確認した上で契約を行います。工事前には近隣の住宅に挨拶、説明を行い、いよいよ工事が始まります。解体や設置、クロスの張り替えが行われ、完成したら最終確認を行った上で引き渡しとなります。
ハウジング重兵衛では工事が終わったあとのお付き合いを大切にしており、快適に過ごしてもらえるようなアフターサービスを実施しています。10年間の保証や定期的な訪問点検によって、リフォーム後の不具合にも迅速に対応します。千葉県と茨城県でリフォームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。