シャワールームを取り入れるメリット・デメリットとリフォーム事例
毎日の疲れを癒す場所であるお風呂。家族の人数が多いと、お風呂の時間が重なりがちですよね。特に女の子が多いと、一人当たりの時間も長いため家族同士で配慮が必要になってきます。そんなときにはシャワールームを設置するという選択肢がおすすめ。
浴槽があるお風呂に比べると設置しやすく需要が高まっているシャワールーム。そのメリットとデメリット、実際の事例をご紹介します。
◼ シャワールームとは
シャワールームは、文字通りシャワーのあるスペースのこと。日本では浴槽のあるお風呂が一般的ですが、海外では浴槽に浸かる習慣があまりないためシャワールームだけということもありますよね。
そもそもお風呂の入り方はみんな同じというわけではなく、人それぞれ時間や過ごし方、目的が異なりますよね。毎日浴槽に浸かりたいという人もいればシャワーだけで良いという人、夏場のみシャワーという人、できるだけ短時間で済ませたい人、浴槽で半身浴をしたい人、夜にゆっくり、朝にささっと…など。家族内でも人によって違うというケースもあるはず。
浴槽に入りたいという気持ちがなければシャワールームだけでも問題ありませんし、セカンドバスルームとしてシャワールームを設置する選択肢もあります。
◼ シャワールームのリフォーム
シャワールームをリフォームで設置する場合、セカンドバスルームとしてシャワールームを新設する、浴槽を使用しない方のためにお風呂をシャワールームに変更するという方法があります。
・セカンドバスルームとして
一軒の家にトイレを2つ設置する家は増えてきていますが、海外ではお風呂やシャワールームを2つ設置するケースも珍しくありません。家族の人数が多い場合、セカンドバスルームとしてシャワールームを設置してみてはいかがでしょうか。
浴槽に浸かりたい派はお風呂、ささっと済ませたい派はシャワールームを使うように分けると、お風呂の時間の混雑を避けることができます。
・浴槽を使用しない方のために
そもそも浴槽を使用しないという方は、シャワールームに変更することも。浴槽を使わないのに浴槽があると、掃除の手間だけがかかってしまいますよね。それならいっそシャワールームにリフォームしてみるのも合理的な手かもしれません。
◼ シャワールームを取り入れるメリット
シャワールームにリフォームする選択肢をご紹介してきましたが、シャワールームを取り入れることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・掃除が楽
浴槽のあるお風呂に比べて、シャワールームは掃除が楽だというメリットがあげられます。浴槽にお湯を溜めると、カビや汚れ、湯垢などを気にしなければなりませんよね。浴槽を使わなくても、シャワーのお湯によって浴槽が汚れてしまうことも。
シャワーだけであれば水分を拭き取ったり排水溝を掃除したりするだけで済みます。
お風呂をシャワールームに変更する場合はこれまでよりも楽になるはずですし、新しくシャワールームを設置する場合は手間の負担がそこまで増えるわけではありません。
そのためお風呂とは別でシャワールームを設置する場合でもハードルを高く考える必要はないのかもしれません。
・狭い空間でも設置できる
浴槽のあるお風呂よりも狭い空間で設置できるのもシャワールームのメリットの一つ。ユニットバスの半分程度のスペースで設置できるため、他のスペースを潰してシャワールームにする際でも居住スペースや収納スペースに支障が出にくいですよね。
お風呂を増設する場合は床の補強が必要なこともありますが、シャワールームの増設であればそこまで大掛かりなリフォームは必要ないため、場所を比較的自由に選ぶことができます。
・介護において便利
介護が必要な方と一緒に部屋からお風呂に移動するのは大変ですが、部屋の近くにシャワールームを設置すると移動の負担が軽減されます。移動距離が短いと、介護される方にとっても気持ちが軽くなりますよね。
シャワールームは浴槽を設置しない分コンパクトに設置できるものですが、介護する方も一緒に入れるように広いスペースを取ることも可能です。浴槽にとらわれず自由に設計しやすいのもメリットだといえます。
◼ シャワールームを取り入れるデメリット
シャワールームを取り入れることにはたくさんのメリットがあることが分かりましたが、デメリットもあります。設置を検討している場合はデメリットも考慮するようにしましょう。
・別途脱衣スペースが必要
お風呂には洗面所や脱衣所が隣接されていることが多いですが、シャワールームも脱衣スペースが必要ですよね。家族だけだから脱衣スペースはなくても良いと思われる方もいるかもしれませんが、シャワールームに隣接する空間は湿気を浴びやすいため防水性の高い床や壁であることが望ましいため、いずれにせよ脱衣スペースを隣接させるか床や壁をリフォームする必要があります。
トイレの増設はトイレのみの空間で良いですが、シャワールームの増設は脱衣スペースまで考慮する必要があるのがデメリットだといえます。
・案外安くないことも…
浴槽のあるお風呂と比べて費用を抑えられるイメージがありますが、思っているほど安くはなかったと思われるかもしれません。設備自体の価格は実際に安いのですが、浴槽のあるお風呂よりも需要が低いため、キャンペーンなどで割引になることがありません。
また日本においてシャワールームが一般的ではなく施工実績が少ないため、工期が延びてしまったりする可能性も考慮しておきましょう。
・設置場所に注意
水を使う場所が増えると、水漏れのリスクが高まってしまい家を傷める原因になってしまうこともあります。シャワールームを2階や3階に設置すると、防水処理がされていなかった場合は水漏れしてしまうことも考えられるため、設置場所には注意が必要です。
また2階や3階にシャワールームを設置すると階下に音が響いてしまうことも。寝室や子供部屋の上に作らないなどの工夫が必要です。
◼ シャワールームのリフォーム事例
水回りのリフォームを手がけるハウジング重兵衛では、実際にシャワールームの施工実績もあります。シャワールームへの変更、シャワールームの増設をご検討の際はぜひ参考にしてみてください。
・使わない浴槽を取っ払ってシャワールームに
こちらの事例では、浴槽を使わないため広々としたシャワールームに変更したいとのことでご依頼をいただきました。大きな鏡やイスを設置できるほど広々としたシャワールームを設置。
浴槽がなくなる分、お風呂のスペースを多少狭くしたとしてもシャワールームを広くすることは可能でした。その分、脱衣スペースを使いやすくするために間取りを変更。結果的にシャワールームも洗面所も広くなって、使い勝手が良くなりました。
◼ まとめ
海外では一般的なシャワールーム。日本でも需要が高まっており、家族が多かったりお風呂の時間が重なったりする家ではセカンドバスルームがあると便利ですよね。
セカンドバスルームとしてだけではなく、浴槽を使わない場合はお風呂をシャワールームに変更することもできます。メリットとデメリットを考慮した上で検討してみてください。
ハウジング重兵衛ではお風呂のリフォームだけではなくシャワールームの施工実績もあるため、シャワールームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター