お風呂と洗面所のリフォームで受けられる補助金とは
築年数が経つと水回りの劣化が気になることも増えてくると思いますが、お風呂と洗面所は隣接しているため同時リフォームを検討している方も多いかもしれません。お風呂と洗面所の同時リフォームについて、また同時リフォームの際の補助金についてご紹介していきます。
◼ お風呂と洗面所は同時リフォームがおすすめ
お風呂と洗面所はどちらも毎日使う場所なので、故障や劣化してしまうと使いづらさを感じるはず。不具合が出たわけではなくても、汚れが溜まったり落としにくかったりすると気持ち良く使うことができません。そこでどちらかの劣化が気になり始めて同時リフォームを検討することも多いのではないでしょうか。
どちらか一方だけをリフォームすることももちろん可能ですが、もう片方も数年後にリフォームするくらいの劣化の度合いなのであれば同時リフォームがお得。水回りの設備はまとめて選んだ方が安く仕入れられること、リフォーム時の養生や前準備が二度手間にならないことなどがその理由です。
またどちらか一方だけをリフォームすると、リフォームしていない方の古さが際立つこともあります。リフォーム後に「洗面所もリフォームすれば良かったな…」「お風呂もきれいにしたい…」と思うこともあるかもしれません。同時にリフォームすることで設備選びや内装で統一感を出すことができます。最近は来客時に洗面所を使われることも多いと思うので、見られても良いような洗面所・お風呂にしておきたいですよね。
◼ 補助金の種類
お風呂と洗面所のリフォーム、中でもお風呂のリフォームは補助金を受けられることがあります。リフォームすれば必ずしも補助金をもらえるというわけではありませんが、まずは受けられる可能性のある補助金について知っておきましょう。
・国からの補助金
リフォームの補助金の種類として、一つ目に国からの補助金があげられます。国からの補助金ということで補助額が大きいのが特徴ですが、毎年行われているわけではないためリフォーム前に確認するようにしましょう。
対象となる工事に該当していることが必要要件であり、65歳以上であることや要介護・要支援の認定を受けていること、障害認定されていることなどが対象となる人の条件となります。補助額は投資型減税で最大20万円、ローン型減税で最大62.5万円となります。
対象となるのは、耐震性や省エネ性、耐久性を高めるような住宅性能向上のリフォーム。例えばユニットバスへの取り替えや高断熱浴槽の設置、手すりの設置、高効率給湯器の設置などが当てはまります。
・自治体からの補助金
お住まいの地域の自治体によって、補助金制度がある場合もあります。自治体によっては行っていないこともあり、行っていたとしても必要要件や対象となる条件、補助額も全て自治体によって異なるため各自治体のホームページを確認してみましょう。国からの補助金と同じように毎年行っているとは限らないので、制度の利用を検討している場合は前倒しで計画することをおすすめします。
・介護保険
リフォーム内容によっては、介護保険の補助金を受けることもできます。条件を満たしていれば最大20万円まで負担してもらえます。ただし補助金は工事後に申請者に支払われるため。一度は工事費用を業者に支払わなくてはならないことを頭に入れておきましょう。対象となる工事に該当していることが必要要件であり、要介護や要支援と認定された方がいる場合に対象となります。
◼ 補助金を受けられるリフォーム
国や自治体、介護保険によって補助金が受けられることが分かりましたが、どのようなリフォームであれば補助金の対象となるのでしょうか。
・バリアフリーリフォーム
お風呂におけるバリアフリーリフォームは、段差の解消や手すりの設置が対象となります。洗面所からお風呂に入るときには段差が生まれてしまいがちですが、介護が必要な方や高齢の方にとっては少しの段差が大きな負担になってしまうこともあります。手すりを設置することで、浴槽に入るときに少しでも転倒のリスクを軽減することができます。
滑りにくい床やお風呂の断熱性を高めるなど、転倒やヒートショックのリスクを軽減できるようなリフォームを行うと安心です。また扉を引き戸にして出入り口を広くするだけでも、出入りの安全性を高めることができます。
・省エネリフォーム
お風呂や洗面所などの水回りは、水をはじめ電気やガスなどをたくさん使いますよね。お風呂の場合は使用する水の量はもちろん、お風呂を沸かすときや追い焚きのときに電気やガスを使用します。断熱性の高い浴槽にリフォームすることでお湯が冷めにくくなり、追い焚きの回数を減らすことができます。このように省エネリフォームを行う場合も補助金の対象となることがあります。
◼ 補助金の申請を行うための業者選び
リフォームに関する補助金の申請を行うためには、リフォーム業者の協力が必要になります。国からの補助金は、申請要件が複雑で書類の提出に時間がかかるため、国からの補助金の申請経験がある大きめの会社に依頼するのがおすすめ。自治体の補助金を利用したい場合、施工業者の要件として自治体内の業者に限られていることがあるため、事前に要件を確認しておきましょう。
介護保険を利用する場合は、申請の作業はもちろんバリアフリーリフォームを安心して任せられる業者に依頼したいものです。手すりの設置一つをとっても、設置する位置や手すりの太さ、設置する箇所の壁の下地工事などさまざまなことを考慮しなければなりません。そのためバリアフリーリフォームの施工実績があって信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
◼ お風呂と洗面所の同時リフォーム事例
お風呂と洗面所は同時にリフォームすることでお得になるとご紹介しましたが、実際に同時にリフォームした事例をご紹介します。
・お風呂と洗面所の段差を無くしてバリアフリーに
冬のお風呂が寒くて入るのが億劫になるため、将来的なことも考えてバリアフリーにリフォームしたいとのことでご依頼いただきました。寒さの対策を気にされていたので、ユニットバスの交換と換気乾燥暖房機、内窓の設置をご提案しました。お風呂と洗面所の段差をなくして手すりを設置、洗面所の空いたスペースには収納も取り付けました。
・タイル張りのお風呂と収納の少ない洗面所を同時にリフォーム
お風呂がタイル張りで寒く、洗面所は狭くて収納が少ないとのことでリフォームのご依頼をいただきました。お風呂はリクシルのアライズをお選びいただき、タイル張りの寒いお風呂から寒さを感じにくいお風呂に。
洗面所が0.75坪と狭いため収納が足りないとのことでしたので、洗濯機を階段下収納に移設。収納容量たっぷりの洗面台を採用することで収納が増え、脱衣スペースも広く取ることができました。
◼ まとめ
お風呂と洗面所は隣接しているため同時リフォームを検討している方も多いかもしれません。実際に手間や費用の面で同時リフォームをおすすめしていますが、その分一度に出ていく費用の負担は大きくなってしまいますよね。そこでお風呂と洗面所のリフォームに関する補助金についてご紹介してきました。
ハウジング重兵衛はバリアフリーリフォームの施工実績が豊富なので、介護保険を利用したい方はもちろん、国や自治体からの補助金を受けたい方もお気軽にご相談ください。お風呂と洗面所の同時リフォーム以外にも、キッチンやトイレのリフォームも承っております。千葉県や茨城県で水回りのリフォームをご検討の際はぜひお問い合わせください。
ハウジング重兵衛 編集部のプロフィール
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録
・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号
資格情報
・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター